王子様のプロポーズ~Eternal Kiss~クオンエピローグ | プリンセスノート

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「俺のプリンセスになってくれる?」

「アンタを手に入れるのに、10年以上かかったな」

「こう見えても…いろいろ考えてる。好きなんだから、普通だろ」

 

 

オリエンス城の私の部屋の前で

照れ顏でつぶやくクオンくん…(*´Д`)

 

 

第15話「大好きな人」で、無事、オリエンスのプリンセスになれましたラブラブ

 

からの、

 

無敵のエピローグ…「永遠の誓い」キラキラ

 

 

オリエンス城へ引っ越してきた私の荷物を、クオンくんは全部一人で

部屋の中へ運び入れてくれた。

 

私のために用意された部屋は、

最初に入った時に足がすくんでしまったほど、贅沢で洗練された空間だった。

 

「…こんな豪華な部屋、いいのかな…」

「…しかも、クオンくんと隣の部屋だよね」

 

「当たり前だろ。ヒカリはもう、俺のプリンセスも同然なんだから」

 

「だから、さ…今日は俺…ここに泊まっていい?」

 

「えっ!?」

 

「そんなに動揺することないだろ。俺たちもう、国民に祝福してもらったんだから…

公認の関係ってやつ、だし」

 

(…そうか…でも…恥ずかしくて顏を直視できないよ…)

 

あたふたとする私を、クオンくんが長い腕で包み込んだ。

そして上気した顔でこちらを見つめる。

 

「10年分…今夜はアンタを感じたい」

 

次の瞬間、2人のキスは重なり、あっという間に深いキスになる。

力が抜けてしまうほど甘い口づけに、とうとう私の足元がぐらついた。

 

そんな私の腰を支えるようにして、クオンくんはキスを続けながら

私をベッドに導いていく。

 

「俺…もう、どうにかなりそうなくらい…アンタが好きだ」

 

激しいキスが始まり、とうとう体の力が抜けていく。

 

「諦めてよ。…俺をこういうふうにしたのは、アンタなんだから」

 

そういうと、クオンくんは体の隅々にまでキスを落としていく。

自分の体が芯から熱く火照ってくるのが恥ずかしくて、私は目を閉じた。

 

「まだ、じっとしてて…」

 

そう言われなくても、体は酔いしれるようにしびれ、抵抗する力など残っていない。

2人はそのまま、一晩中愛し合い、ひと時も体を離すことはなかった。

 

 

 

翌日。

クオンくんの王位継承祝賀パーティー。

用意されたドレスに身を包んでいると、クオンくんが迎えに来てくれた。

 

「もうだいぶ慣れただろ?パーティー出るのこれで何回目だっけ?」

 

ふるふると首を横に振る。

 

「全然、慣れないよ…。私って成長しないなぁ~」

 

「そんなことないよ。あの時より、アンタすごい大人になってるし、

綺麗になった」

「昨日の夜だって…」(真っ赤)

 

(…!)

 

私はそれ以上の言葉をさえぎって、部屋を出て行こうとする。

クオンくんはクスっと笑って、私をエスコートしてくれた。

 

 

パーティー会場では、王子たちが集合w

 

マックス王子が「天使ちゃん!良かったね~すごい綺麗だよ」と言って

ガバっと抱きついてこようとするのを阻止するクオンくん。

 

「俺のプリンセスには、そういうのナシで」

 

マックス王子「俺のプリンセス…って、クオンくん、成長したね~」

 

 

そしてクオンくんのスピ―チ。

母親のエリさんも号泣。

バルコニーに連れ出すと、

「私も再婚することに決めたの!明日!」

 

へ…?

 

国王と王妃の再婚…ということで、

内々だけで、あのひまわり畑の教会で挙式。

 

そしてシオンくんは、絵を勉強するために世界を回ってくると、

旅立ってしまった。

 

 

その日の夜。

ライトアップされたひまわり畑の教会へ行く。

 

「俺たちも、ここで誓わないか?」

 

「…健やかなるときも、病めるとひも」

 

「…かんだ」

 

「ふふっ、そういう堅苦しい言葉言ってるのって、クオンくんっぽくないもん」

 

「アンタな…一国の王子に向かって」

 

言いかけるも、ふっと笑い、こつんとおでこをくっつけてくる。

 

「じゃあ…シンプルにいくか」

 

「シンプル?」

 

「…アンタが好きだ」

「たぶんじゃなくて…絶対に、一生好きでいることを…誓います」

 

(クオンくん…)

 

「…私も、誓います」

 

キラキラと輝くステンドグラスの明かりに包まれ、

私たちは2人きりで永遠の愛を誓い合った。

 

 

 

 

永久保存版の涙のエピローグ、

また何年後かに読み返すんだ(*´艸`*)

クオンくん好き好きーーハート