レポートは懲りずにまだまだ横須賀市西部地域。

前々回に続き、「以前終点だったけど」シリーズ。

その前々回と隣合うバス停が今回のターゲット。

 

以前にもレポートしたことあり。

その時(2009年)のレポートはこちら。

終点じゃなくなっちゃって、個人的に魅力が落ちたポイントのせいもあるけど、15年も探索していなかったらしい。

 

横須賀駅から相模湾沿いを北上する京急バス路線的には、今でもここ大楠芦名口が横須賀市内での北限なので重要ポイントであることには変わらず。

横須賀市内秋谷、立石、芦名辺りから、横須賀駅方面へバスで向かうためには、当停留所以南、林バス停の間までで乗り換える必要がある。

もっとも、国道134号と県道26号の交点でもあり、134号を北上してきたバスとも経路が合流し、横須賀駅方面へのバス運行本数が増える林まで行って乗り換えるのが得策だろう。

 

 

横須賀駅(=南行き)方面バス停

15年前のレポートで使用した写真には、バス停の後ろに京急バスのお知らせ用掲示板が設置されていたようだが、今は跡形も無い。

 

同じバス停ポールの裏側

15年前とは行先一覧は逆に掲示されていた。そして行先の数も減ってシンプルに。

というのも当時は存在しなかった佐島しおさいトンネルが現在は完成、開通したことで湘南佐島なぎさの丘佐島マリーナ入口行のバスがこのバス停を使用しなくなったのがその理由。

 

 

バス停が設置されている国道134号大楠山入口交差点

右奥(逗子・葉山方面)から左手前(三浦、三崎方面)に繋がるのが国道134号。

左奥へ向かうと佐島しおさいトンネル。右手前は大楠山方面。

 

 

上の写真の左奥へ向かった先。

見える信号が国道134号大楠山入口交差点。さらに奥に見えるのがまさに大楠山

標高241.3mとのこと。

左(逗子・葉山方面)、右(三浦、三崎方面)に繋がる国道134号。見えているのが

湘南佐島なぎさの丘佐島マリーナ入口行のバスが新たに使用し始めたバス停。

これによって佐島入口を通過しなくなった。

 

 

バス停を裏側から。

見える道路を右にカーブしたすぐ先を左折すると佐島しおさいトンネル。

この周辺のバス始終着の拠点を佐島マリーナ入口へ集約されたことは既に記載したが、その結果バス的の行先表示がシンプルに1つだけ。

 

元の折り返し場

舗装部にうっすら「返し所」の文字が見える。

現在は別の会社の工事機材置き場に転用されてしまっている。

 

次に乗るバス

スマホでシャッタースピード調整できなかったので行先LED見えず。

実際の表示は「逗6 長井」

ということで、これに乗ってあらためて横須賀市西部を南下。

 

 

大楠芦名口バス停はここ。

鉄道駅から比較的遠いのを明示する為、敢えて縮尺を大きくした。

 

 

撮影日:2024年5月3日
撮影場所:京浜急行バス 大楠芦名口バス停 (横須賀市芦名1丁目付近)

今回は、正真正銘バスの終点レポート。

 

(前回の湘南佐島なぎさの丘の内容とも関連が深い場所なのでリンクを貼っておく)

 

現在の着発系統は、湘南佐島なぎさの丘と同じ。

逗7 逗子駅~佐島マリーナ入口

須4 横須賀駅~佐島マリーナ入口

衣4 衣笠十字路~佐島マリーナ入口

 

元々このバス停は湘南佐島なぎさの丘開発前から存在しており、逗子駅方面からの路線(逗7)のみが設定されていた。

その後住宅地の開発が進み、湘南佐島なぎさの丘を拠点とすべくそれなりに路線設定がなされた(2007年以降)ものの、その構想はあえなく崩壊。これ以上の発展は無い、と新たな拠点を捨てて、従前からの当停留所に路線終点を集約して、拠点を再構成したのが現状と捉えることができると思う。

 

そう考えると約15年かけても湘南佐島なぎさの丘の重要性を上げられなかったことが不憫に思えてならない。その反面、ここまで横須賀駅からの路線を延伸したことは地域のバス利便性向上に寄与している。どっちが良かったのだろうか。

 

前回のレポートで、周辺のバス路線の変遷を掘り下げて紹介しているので、そちらの情報も是非参考にしてほしい。これらの変遷を見て、上記のような感想を私は抱いたわけで。ともかく過去の情報はそちらのレポートに任せて、ここでは現状のみを伝えることとする。

 

 

バス停

湘南佐島なぎさの丘は一般的なユリ型ポールだが、ここはダルマ型。

反面、標識デザインは完全に現代仕様。

京急バスは意外と現役ダルマ型ポールが多く、あちこちで見られる。

 

 

 

2024/3/18公表の2024/4/1ダイヤ変更情報より引用。

2024年4月1日(月)から、高速バス 横浜駅(YCAT) ⇔ 葉山・横須賀西地区線は、ダイヤを一部変更いたします。

起終点の変更に伴い、使用を停止する停留所がありますので、ご利用の際はご注意ください。

詳しくは、下記をご覧ください。

 

実施日
2024年4月1日(月)

該当する路線
高速バス 横浜駅(YCAT) ⇔ 葉山・横須賀西地区線

使用を停止する停留所
・佐島マリーナ入口
・湘南佐島なぎさの丘

 

つい先日まではここを始発とする横浜駅(YCAT)までの高速リムジンバスの設定があった。それを示す内容もバス停に記載されていたはずだが、当然消えてなくなっている。2024/4/1に新しい標識へ交換されたものと思われる

 

 

折り返し場

現在では各系統の拠点になった割には、バスが何台かは駐車できそうな広さを持つ転回用スペースとその隅っこにダルマポール1本、と設備は完全に地味。拠点役割は後付けだから仕方ないところか。

佐島港のすぐ脇に設置されているという、この状況の渋さがどうにもたまらない。

 

 

 

 

この探索の際には、逗子駅方面からのバス(逗7)で湘南佐島なぎさの丘を経由して、ここまで乗車。新興住宅地を抜けた後、この小さい港までの短距離ではあるがそれほど広くない道を走る。

早くない速度で大きな車体をくねらせながら走る姿はカッコいいと思う。

 

 

 

地図からもわかる通り、バス停から少し歩けば富士山も望める海岸へ。

雲が少なければもっとくっきりと見えるタイミングはありそう。

 

 

ここの探索を終えた後に前回レポート地点へ徒歩移動を開始。

正味15分程度だっただろうか。

 

 

佐島マリーナ入口バス停はここ。

小さい湾に面して設置されている折り返し場が何とも渋くてたまらない。

 

 

撮影日 2024年5月3日

撮影場所 京浜急行バス 佐島マリーナ入口バス停(横須賀市佐島)

2024/5/25
横浜駅(YCAT)発着高速リムジンバスに関する記述を追加。
 
2024/5/26
逗子駅発着シャトルバスに関する記述を追加。
その他記述修正等実施。
バスの車体&配置情報に比べて、系統、経路等の路線情報は風化がとにかく早くて、情報をキャッチし続けて履歴の確保が必要。今後の調査次第では随時レポート内容の追加変更を実施していく予定。
 
 
久々の記事は、直近の探索のレポートを。
誰にもわかってもらえない「バスの終点を探る」趣味を実行。
誰にも見てもらえなくたって、自分の足で確かめて感じたこと、過去の記録から思ったことを、あくまで自分の記録として残す。
 
 
今回取り上げるのは、横須賀市にある京浜急行バスの湘南佐島なぎさの丘バス停。
現在ここを経由するのは以下3系統
 
須4 横須賀駅~衣笠十字路~林~横須賀市民病院~大楠芦名口~当停留所~佐島マリーナ入口
衣4 衣笠十字路~林~横須賀市民病院~大楠芦名口~当停留所~佐島マリーナ入口
逗7 逗子駅~葉山大道~葉山~大楠芦名口~当停留所~佐島マリーナ入口
 
衣4は須4の区間系統。
いずれもなかなかの長距離なのが特徴。
 
「ちょっと待て。ここ起終点のバス停じゃないじゃん」
 
その通り。
実はレポート執筆時点(2024/5/4)では、ここを起終点にするバス系統は無く、現時点では単なる途中バス停。
(厳密には逗7の夜間2便のみここ止まりとするダイヤはあるものの、到着時刻以降に始発方面へ発車する時刻のバスが無いので、時間帯的にありがちな到着後回送になる便と思われる。現状の写真をこの後で掲載するけど、今後ここを起終点にする系統が復活することは無いのかな。知らんけど。。。)
 
 
横須賀市の中心市街地はご存知の通り三浦半島の東京湾側。空母とか入ってくる港もそちら。でもこちらは半島中央部の小高い丘陵地帯を挟んでの相模湾側。
だいぶイメージも変わるし、事実雰囲気も違う。

 

湘南佐島なぎさの丘バス停はこのへん。


 

見てわかる通り、道路がきれいな形状で整備されている新興住宅地の中に存在。

でも地図を見ても鉄道駅からは相当に離れているのも事実。

バス路線も必然的に設定されることになる。

 

この場所、周辺のバス路線が短期間でいろいろと変わっているため、

ここでその変遷をたどってみることにする。

 

 

2006年発行かながわのバスマップから 

 

 

 

 

地図上、上が逗子市・葉山町方面、下が三浦市方面、右が横須賀市中心部。

 

中央に当停留所が所在する「佐島の丘」なる地名が見えているもののバス路線は無し。まだ路線設定されていなかったことがわかる。

ついでに現在当停留所を経由する系統群も、以下の通り今とは運行形態が違っていた。

 

・逗7は佐島入口バス停から相模湾へ向かい、佐島マリーナ入口へ

・須4、衣4は大楠芦名口が終点

 

これより北側にも横須賀市域は広がっているが、横須賀駅から相模湾側を北上するバス路線の限界が大楠芦名口である。


 

2008年8月発行神奈川県内乗合バス・ルートあんないNo.1から 

 

 

ここで初めて当停留所が開設(2007年3月16日)し、既に現存しないが以下系統の終点に設定される。

・逗72 逗子駅~葉山大道~葉山~大楠芦名口~佐島入口~当停留所

・直行 逗子駅~(三浦半島中央道路)~当停留所

・急行 逗子駅~(三浦半島中央道路)~当停留所

直行と急行の違いは、路線図上部の芦名バス停に停車するか否かのみ。

逗子駅からの直行便を2系統も新設するあたりに、京急グループによる当地への力の入れ具合を感じるところ。

それに逗7が当停留所に寄り道する逗71なんていう系統も新設。

 

だいぶ古いが、過去(2009年)の大楠芦名口バス停のレポートはこちら

時期的にはこの系統群が組まれていた頃。

ちなみにこのレポートの写真ではまだ「佐島の丘」方面へ向かう道はどこにも見られない。

 

 

2014年12月発行神奈川県内乗合バス・ルートあんないNo.3から 

 

 

当停留所は特に変わっていないが、大楠芦名口を終点に系統を新設。

 
・須54 横須賀駅~衣笠十字路~山科台~林~横須賀市民病院~大楠芦名口
・衣54 衣笠十字路~山科台~林~横須賀市民病院~大楠芦名口
 
両系統とも、既存の須4、衣4を横浜横須賀道路衣笠IC近くの住宅地「山科台」を経由させるようにした路線。便数は時間1本とか、そこまでではなかったはず。
(ちなみに右端の横須賀市民病院へも須4、衣4の区間便にあたる須3、衣3があって、同様に山科台経由の須53、衣53が新設)
 

 

2017年4月発行神奈川県内乗合バス・ルートあんないNo.4から 

 

 
ここでは従来系統の走行経路が変更。
直行、急行系統が大楠芦名口から佐島入口へ南下せず、当停留所北側にある佐島しおさいトンネルを抜ける経路へ。系統新設等は無し。
ただ、ひっそりと横須賀市民病院発着の衣53が消滅している。
 

 

2020年4月発行神奈川県内乗合バス・ルートあんないNo.5から 

 


路線図上の系統番号の数を見てもわかる通り、恐らく当停留所の最盛期を迎えたのがこの頃。
これまで大楠芦名口を終点にしていた須4、衣4、須54が当停留所まで延伸。
反対に逗4(逗7、逗71、逗72の区間便)は系統維持も本数は大きく縮小、衣54は消滅。ただ、これらの系統群を編成したことで、当停留所が発着拠点として重要性を増してきた。その結果か、大楠芦名口の折り返し場がこの時廃止されている。
逗4は大楠芦名口に到着後は佐島入口方面へ回送していたと考えられる。
(どうやら佐島入口経由で当停留所まで回送後、折り返し当停留所始発(逗72?)の運用だった模様)
 
バス路線とは関係ないが、地図上右側にあったはずの神奈川県立大楠高校も、ひっそりと無くなっていて、ここに横須賀市の人口減少問題を垣間見る。
ひっそりついでに衣53が復活。これは衣54の短縮とみるべきか。
 

 

2024年4月発行神奈川県内乗合バス・ルートあんないNo.6から 

 

 

そして直近では、拠点として発着する系統が完全に消え、猛烈な繁栄からの劇的かつ急速な衰退ぶりがサラッと伺えてしまう。

これは湘南佐島なぎさの丘の分譲具合が上手く進んでいない結果なのか。当初の力の入れ具合が空回りした印象。事実として、バス停周辺にはまだまだ広大な空き地が広がっている。まぁどう考えても、家が鉄道駅から離れすぎているのは強烈なウィークポイントである。

 

また上記路線図から現在まででも少し異なる点があるため補足する。

2020年の路線図から現在までの変遷が以下の通り。

 

・2020/10/1 直行、急行系統が消滅

・2022/10/1 衣53消滅

・2023/3/1 上記路線図の通りに。

       (経路変更(逗7)、路線延長(須4、須54、衣4)、

        系統消滅(逗4、逗71、逗72))

・年月不明 須54、衣53消滅

・2024/3/16 須54消滅

 
以下、関連情報について京浜急行バスHPから引用。
(リンク切れ等で参照不可を避けるべく、出来るだけ文章引用で記録を残す措置)
 
2020/9/24公表の2020/10/1ダイヤ変更情報より一部抜粋。
 
2020/10/1
逗子駅発着

逗71 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口・湘南佐島なぎさの丘~佐島マリーナ入口

≪平日ダイヤ≫
運行回数、運行時刻を変更いたします。
※始発・終車の時刻変更あり

逗72 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口~湘南佐島なぎさの丘

≪平日ダイヤ≫
逗子駅発を4便、湘南佐島なぎさの丘発を3便増回いたします。
 
≪土曜ダイヤ≫
≪日祝ダイヤ≫
逗子駅発を4便、湘南佐島なぎさの丘発を4便増回いたします。

直行 逗子駅~(シャトルバス)逗子・葉山駅・湘南国際村子安口停車~湘南佐島なぎさの丘

≪平日ダイヤ≫
系統を廃止いたします。

急行 逗子駅~(シャトルバス)逗子・葉山駅・湘南国際村子安口・芦名停車~湘南佐島なぎさの丘

≪平日ダイヤ≫
≪土曜・日祝ダイヤ≫
系統を廃止いたします。
 
2022/9/22公表の2022/10/1ダイヤ変更情報より一部抜粋。

2022/10/1

衣笠十字路発着

衣3 衣笠十字路~林~横須賀市民病院
衣6 衣笠十字路~林・長井~三崎口駅
衣53 衣笠十字路~山科台・林~横須賀市民病院

≪土曜・日祝ダイヤ≫
系統を廃止いたします。

 
2023/2/22公表の2023/3/1ダイヤ変更情報より一部抜粋。
2023/3/1
逗子駅発着

逗4 逗子駅~(山回り)風早橋・葉山小学校・葉山~大楠芦名口
逗7 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口・佐島入口~佐島マリーナ入口

≪平日ダイヤ≫
≪土曜・日祝ダイヤ≫
系統を廃止いたします。

逗71 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口・湘南佐島なぎさの丘~佐島マリーナ入口

※「湘南佐島なぎさの丘」停留所移設に伴い、系統番号および運行経路を変更いたします。詳細は、こちらをご覧ください。

現 逗71 → 新 逗7 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口・湘南佐島なぎさの丘~佐島マリーナ入口

≪平日ダイヤ≫
≪土曜・日祝ダイヤ≫
運行時刻・運行回数を変更いたします。

逗72 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口~湘南佐島なぎさの丘

※「湘南佐島なぎさの丘」停留所移設に伴い、系統番号および運行経路を変更いたします。詳細は、こちらをご覧ください。

現 逗72 → 新 逗7 逗子駅~(山回り)葉山・大楠芦名口~湘南佐島なぎさの丘

≪平日ダイヤ≫
運行時刻・運行回数を変更いたします。

≪土曜ダイヤ≫
≪日祝ダイヤ≫
系統を廃止いたします。
 
横須賀駅発着

須4 横須賀駅~横須賀中央駅・衣笠十字路・林・横須賀市民病院・大楠芦名口~湘南佐島なぎさの丘

※「湘南佐島なぎさの丘」ゆきを「佐島マリーナ入口」まで延伸いたします。詳細は、こちらをご覧ください。

須54 湘南佐島なぎさの丘~大楠芦名口・横須賀市民病院・林・衣笠十字路・横須賀中央駅~横須賀駅

※「湘南佐島なぎさの丘」始発を「佐島マリーナ入口」始発に延伸いたします。詳細は、こちらをご覧ください。

衣笠十字路発着

衣4 衣笠十字路~林・横須賀市民病院・大楠芦名口~湘南佐島なぎさの丘

※「湘南佐島なぎさの丘」ゆきを「佐島マリーナ入口」まで延伸いたします。詳細は、こちらをご覧ください。

≪平日ダイヤ≫
≪土曜・日祝ダイヤ≫
運行時刻を変更いたします。
 
「詳細はこちら」のリンク先は下記参照。
(図入りのページなので引用断念w)
 
2024/3/8公表の2024/3/16ダイヤ変更情報より一部抜粋。
2024/3/16
横須賀駅発着
 
須1 横須賀駅~横須賀中央駅・聖徳寺坂上~衣笠十字路
須54 佐島マリーナ入口~林・山科台・衣笠十字路~横須賀駅
須55 横須賀駅~衣笠十字路・山科台・林~長井

≪平日ダイヤ≫
系統を廃止いたします。

 

シャトルバスの廃止

 

調べていて、京浜急行バスから京浜急行本体への通達を見つけた。

その内容を引用したのがこちら。

 

2020/8/11

「シャトルバス」廃止と横浜駅行きリムジンバスの運行変更について

中略・・・

京浜急行バス株式会社(以下「同社」といいます。)から当社宛てに、同社が運行しております、湘南佐島なぎさの丘から逗子駅間の「シャトルバス」の廃止、廃止に伴う京浜急行バスの運行形態の一部見直し、および湘南佐島なぎさの丘から横浜駅間のリムジンバスの運行形態の変更につきまして、下記の通り、連絡を受けました。
「シャトルバス」の廃止理由といたしましては、ご利用者が少ないことに加え、新型コロナウィルスの影響により更に減少していることと聞き及んでおります。
当社といたしましては、同社の申し入れを受け入れざるを得ないと考えております。しかしながら、かねてより、逗子駅方面からの、夕・夜間における運行間隔の均等化等のご要望も頂いておりましたので、当社が同社と協議を行い。「シャトルバス」の廃止にあっても逗子駅方面からのお帰りの利便性を図るべく、出来る限りの均等化の申し入れを行いました。

中略・・・



①湘南佐島なぎさの丘から逗子駅間の「シャトルバス」廃止
 ・湘南佐島なぎさの丘から逗子駅間を運行する「直行」「急行」系統を廃止
②京浜急行バスの下記系統の運行時刻見直しによる逗子駅方面への便の確保
 ・逗子4系統(逗子駅~大楠芦名口)
 ・逗子71系統(逗子駅~佐島マリーナ入口)
 ・逗子72系統(逗子駅~湘南佐島なぎさの丘)
 
以下略・・・

 

 
”ご利用者が少ないことに加え”
やっぱりw
一般路線用大型車両ではなく、マイクロバス型の青基調塗装の専用車両を用意して
運行していたことから、元々その程度の利用見込みだったのだろうか。
だとしたらそれよりもさらに利用状況は下回り、継続不可能の判断が下された。
もっとも、空気輸送な状態も続いていたようだし。
ただ湘南佐島なぎさの丘の住宅販売において、逗子駅までのシャトルバス運行大きな売り文句の1つにもなっていたらしい。実際に「これなら買う理由の決め手になる」と購入を決めた人達もいらっしゃるであろう。
売り文句実らず。バス停新設と同時開設のシャトルバスは、13年半で敢え無く終了を迎えてしまった。
 
”湘南佐島なぎさの丘の分譲具合が上手く進んでいない結果なのか”
と上述したが、その通りだった。
 

2023年3月での改変

 
2023年3月の当停留所経由系統の大きな変更に際して廃止停留所は無いものの、佐島入口~佐島1丁目間を経由する系統が消滅。また当停留所の折り返し場も廃止。

結果的に、この周辺のバス発着拠点は佐島マリーナ入口に統一される。

しかしながら、これを機に逗子駅行しか設定が無かった佐島マリーナ入口から、横須賀駅までの路線が新設される。

 

当記事ともちょっと関連するが、横須賀駅から相模湾側を結ぶ系統について最近「衣笠十字路」の拠点重要性がだいぶ薄れているのがとても気になるところ。「衣xx」系統の存在も薄れ具合がどんどん増してきているような。

以前は日中でもバンバン行先を出してバスが走っていたはずだけど、今では「夜に数便」とかまで減らしたり。

2024/3/16の須1衣笠十字路系統廃止とかも愕然とする事実。

 

 

以上、ここまで長くなってしまったが系統変遷を紹介してきた。

明らかに当初は当停留所を拠点とすべく設置した路線系統群だったと思われるが、

思惑通りに行かなかったことから、現状に落ち着いたように見える。

系統の改廃はあれど、今後拠点の移動は無さそうかな。

 

とはいえ折り返し場がありながら、現在使用中の道路上バスベイはあらかじめ用意されていた(下に掲載したストリートビューにて確認可能)。初めから現在の状況に変化させていくことを決めていたのだろうか。

 

個人的には

「思惑通りに行かなかったことから、現状に落ち着いたように見える。」

この予想が合っていてほしいw

 

 

 

 2024年5月現在の様子

 

佐島マリーナ入口方面バス停

 

横須賀駅、逗子駅方面バス停

 

横断歩道の見える交差点の向こうに反対側のバス停がちらっと見える。

両バス停とも折り返し場廃止と入れ替わりに設置されたものと推測。

 

 

再び佐島マリーナ入口方面バス停

 

そこから左に目をやると砂利の空き地。

ここが元の折り返し場。舗装を剥がした跡と思われる。

ついでにバス停の向こうに見える建物「京急ストア湘南佐島店」も、先日2024年3月31日をもって閉鎖。ここからも衰退ぶりが見える。

 

 

2021年9月のGoogleストリートビュー

ほぼ同地点

 

折り返し場から出て行こうとしているバスの姿が見える。ズームすると特別仕様の青いバス停ポールも見える。ここで見えているのは降車用。

もちろんバスの向こう側には乗車用ポールも存在。

全て今ではなくなってしまった光景。

 

 

元の折り返し場の出入口側から

 

トンネルの左下辺りに小さく佐島マリーナ入口方面入口のバス停が見える。

写真中央、歩道部のアスファルトで一部黒の濃い箇所にバス停ポールが埋め込まれていた。左は降車用(&逗72佐島マリーナ入口行乗り場)、右が乗車用(横須賀駅&逗子駅方面)。見えている駐車スペースは元京急ストアの駐車場。

その奥の砂利スペースが元の折り返し場。

バリケードが設置されて今では入れない。

 

 

その手前に設置されていた紹介マップ

 

一部拡大

 

写真を撮影した際のこの立ち位置の真後ろに上述した「京急ストア湘南佐島店」跡の建物が存在するのだが、看板に現在の最寄店舗、隣の大楠芦名口バス停すぐ脇の「京急ストア芦名店」の説明文あり。

徒歩13分、1km程度離れたことになる。残念でしかない。

 

 

一部拡大

 

他にも高速リムジンバス(葉山・横須賀西地区線)が紹介されている。

元は以下系統の設定があった。

 

2020年10月1日現在

(近くの横須賀市民病院、電力中央研究所系統は、一旦ここの記述から外す)

 

・横浜駅(YCAT)~湘南国際村センター前~(佐島入口)~佐島マリーナ入口(土休日1往復)

・横浜駅(YCAT)→葉山→(佐島入口)→佐島マリーナ入口(平日片道1本)

・横浜駅(YCAT)~葉山~大楠芦名口~当停留所(毎日3往復)

・横浜駅(YCAT)→湘南国際村センター前→大楠芦名口(平日片道1本)

 

<参考>

葉山線および横須賀西地区線の路線統合について(京浜急行バスHP)

 

これらが2024年3月31日をもって大楠芦名口発着へ短縮。

系統見直しが図られ、佐島マリーナ入口、湘南佐島なぎさの丘が停留所から外れる。

バス路線の衰退ぶりがここでも見える。

ついでに看板もこの4月に内容が更新された、ということがわかる。

 

2024年4月1日現在

 

・横浜駅(YCAT)~葉山~大楠芦名口(毎日1往復)

・横浜駅(YCAT)→湘南国際村センター前→大楠芦名口(土休日片道1本)

 

2024/3/18公表の2024/4/1ダイヤ変更情報より引用。

2024年4月1日(月)から、高速バス 横浜駅(YCAT) ⇔ 葉山・横須賀西地区線は、ダイヤを一部変更いたします。

起終点の変更に伴い、使用を停止する停留所がありますので、ご利用の際はご注意ください。

詳しくは、下記をご覧ください。

 

実施日
2024年4月1日(月)

該当する路線
高速バス 横浜駅(YCAT) ⇔ 葉山・横須賀西地区線

使用を停止する停留所
・佐島マリーナ入口
・湘南佐島なぎさの丘

 

逗7 逗子駅行

画面右側の佐島マリーナ入口方面からやってきて左折。

当停留所へ向かってくるところ。

 

去年までの拠点時代には「湘南佐島なぎさの丘」を掲げたLED表示も頻繁に見られたはず。今では逗7の夜間2本でしか撮影できなくなった。

 

wikipediaでも当系統関連の情報が掲載されており、今回の執筆に際しても諸々参考にしたが、一部誤りがある為ここで正しい情報を。

 

ちなみに、京浜急行電鉄発行の三浦半島1DAY・2DAYきっぷは湘南なぎさの丘系統では使用できない。

引用元:京浜急行バス逗子営業所#長井線

 

三浦半島1DAYきっぷは使えます。

 

今回の探索で逗7に長者ヶ崎から終点の佐島マリーナ入口まで乗車し、降車時に1DAYきっぷを提示して何も問題無かったので。

そのきっぷで今後どれだけこの辺に行く人がいるのか知らんけど、安心してご利用ください。

 

 

 

撮影日 2024年5月3日(路線図以外の掲載分全て)

撮影場所 京浜急行バス 湘南佐島なぎさの丘バス停(横須賀市佐島の丘)