土方美雄の日々これ・・・ -477ページ目

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」

海道尊の人気医療ミステリーをTVドラマ化した「チーム・バチスタ」シリーズの、劇場版完結編。

TVシリーズは、まったく、観ていなかったのに、完結編のみ観たのは、「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督がつくった映画版「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」と、その出来を比較してみたいなぁ・・と、思ったから。

中村版「バチスタ」では、東城医大の田口は女性キャラに変更され、竹内結子が演じたが、TV版では原作通り男性で、伊藤淳史、その相棒の厚労省の白鳥は、中村版では阿部寛、TV版は仲村トオルという配役。そして、TV版の伊藤&仲村コンビが、実のところ、あまり好きではなかったことが、私がTV版「バチスタ」を観なかった、もっぱらの理由。

「ケルベロスの肖像」は、そのシリーズ完結編ということもあって、この伊藤&仲村コンビを軸に、桐谷美玲に松坂桃李、栗山千明、西島秀俊、生瀬勝久等々、いずれ劣らぬ人気者をキャスティングすると共に、死亡原因のわからぬ集団不審死事件と、開設間近の日本初のAi(死亡時画像診断)センターへのテロ予告事件とが、同時並行的に進行するという、劇場版ならではのスケール感もあり、それなりにスリリングで面白いが、超大作ではあっても、ミステリーとしても、また、人物描写的にも、イマイチ、深みに欠ける感がなくもない。

中村版「バチスタ」を観たのは、ずいぶん前のことで、もうあらかた忘れてしまったので、それとの比較はしようがないが、中村監督の新作「白ゆき姫殺人事件」と比較すれば、出来の差は歴然。それはまた、両者の興行成績にも、自ずから、現れているような気がする。


これから「実家」

今日はこれから、戸塚の家に戻る予定。先週は戻っていないので、2週間ぶり。雨戸を閉め切ったままだし、水もやっていないので、室内の観葉植物など、どうなっているか、少し、不安。

しっかし、最近、その戸塚の家と土地を売りませんか???という、不動産業者からのダイレクトメールが、益々、頻繁に、東京のアドレスに、届くようになった。

どうせ、登記簿でも閲覧しているんだろうと思っていたが、東急何とかから来たダイレクトメールには、ハッキリと、「登記簿を拝見し」云々という、記述があった。直に戸塚の家まで調べに行って、「現在、お住まいではないようですけれど」云々といった記載のある、別の業者のダイレクトメールもあって、ちょっと、恐いなぁ・・と。

不動産業者も気づくくらいだから、きっと、空き巣を狙う輩などにも、当然、気づかれているのだろうなぁ・・と思うと、たとえばセコムなどに、空き家の警備を頼む必要もあるのかなぁ???とも思うが、一軒家を維持するのには、う~ん、どーしてなかなか、お金がかかるものだ。

それはさておき、一度、連泊して、じっくり時間をかけて、家の中を整理する必要があるなぁ・・(イヤだけど)。

ということで、ではでは。

花見と、平行線の議論をする困った人たちと・・

昨夜は、四谷の上智大脇の、桜並木が続く土手にて、花見。ここは席を確保して花見をする集団が少なくって、結構、穴場。ただし、土手にはトイレがないので、四谷駅前の公衆便所まで行かねばならないのが、少々、難・・かなぁ。

呼びかけ人のKさんは、前日から風邪(インフルエンザっぽい)が悪化して、お気の毒なことに、欠席。で、参加者はOさん、Nさん、Tさんに、私の計4人。病欠のKさんは、Tさんが参加されるというので、大はしゃぎだったのに・・ねッ。Oさん手作りの、お重に入った料理は、大変おいしかったし、桜も満開で、きれい。でも、結構というか、メチャメチャ、寒い。

特に、アホな私は、昼間の暖かさにスッカリだまされて、Tシャツの上にカーディガンをひっかけただけ&素足にサンダル履き・・という格好で来てしまったので、自分がアホなだけだけれども、本当に、寒さが、心底、身に染みました~ぁ(泣)。

で、途中から、河岸を四谷駅ちかくの居酒屋に移して、飲み直し(とはいっても、私はウーロン茶ですが)。楽しい花見でしたが、まぁ、酒が入っていることもあるんだろうけれど、OとNは、何で、どこまで行っても平行線で、決して交わることのない議論を、ああもしたがるんだろうねぇ・・どんなに議論がエスカレートしても、仲違いにならない程度には「大人」だから、まぁ、いいけれど・・。

Kさんいわく「花(華)も才もある」Tさんは、イタリア帰りの絵描きさんなので、今度、その絵をじっくり見せて下さいとお願いしましたが、お酒が入った席の話だったので、あるいは、忘れておられるかも???なので、改めて、ここに書いておきま~す。

そういえば、酒も飲んでいないのに、忘れたい「遠い過去」の話なども、してしまったなぁ・・反省。

今日は、とりあえず、1日、休み。そろそろ、原稿も書き始めないと、いけないし・・ねッ。





織家さんを偲ぶ会&・・

昨日の「ラテンアメリカ探訪」は「ペルーの踊り マリネラ・ノルテーニャ」。参加者17人。発題者のマリネラへの熱い思いがダイレクトに伝わってくる、そして、ダンス・レッスン付きの、それはそれは、大変、楽しい会でした。

でも、私は昼に食べた天ぷら弁当のせいか、胃液が喉に逆流し、ひどい胸焼けで、吐き気も・・という状態で、残念ながら、懇親会には参加せず、帰宅(涙)。

今日は、夕刻から花見で、何でも、Kさんによると、大変、魅力的なご婦人(まぁ、それが誰かは、もう、丸わかりですが・・いえいえ、単に丸わかりなだけで、その方が魅力的なご婦人であることは、断固として、嘘偽りではあ~りません・・汗)も参加されるとのことで、それは楽しみだが、生憎、胃腸の具合はイマイチのまま。う~ん。

それはさておき、一昨年、「ラテンアメリカ探訪」へ改名前のメキシコ学勉強会が、その通算100回記念イベントとして開催した「メキシカン・ガールズ・モード」で、大変お世話になった、元「カフェ・イ・アルテ」オーナーの織家律子さんが、1月にお亡くなりになり、その偲ぶ会が、以下の日程で開催される由。「ラテンアメリカ探訪」からも、金安さんと私が出席しますが、参加されるという方がもしおられれば、直接、主催者へメールにて、連絡下さい。

日時=4月19日(土)正午~

会場=Cocina Gabriela Mexicana(六本木、麻布警察の向かい側2階)

会費=4320円(ランチ)

申し込み・問い合わせ=日本ラテンアメリカ文化交流協会 amigo@hola-amigos.co.jp



それでは、皆さん

何か、体調不良、体調不良・・と、最近、いい続けている気がするが、今週からはフル始動(の、あくまで予定)なので、決して、体調がよくなったわけではないけれども、そんなことも、いっていられない。

まず、今日は午後7時から、「ラテンアメリカ探訪」の日。ご興味&お時間がおありの方は、是非是非、千代田区和泉橋区民館へGO!!!詳しくは、コピペが面倒なんで、「ラテンアメリカ探訪」のホームページを、ご覧下さいませ。

ちなみに、明日は、えっと・・そのぅ、は、花見・・かなぁ(汗)。

な、何だ、全然、フル始動じゃないじゃん・・って、いえいえ、これでもフル始動なんですっ・・て。何せ、ジジイなんだから。「THE NEXT GENERATION パトレーバー」のシゲさんの気分かなぁ・・って、これ、わからん人には、全然、わからんでしょうが・・。

ちなみに、私は実写版パトレーバーは、劇場ではなく、約1カ月遅れのスターチャンネルで、観る予定です。す、スイマセン、押井守さん。でも、あのクオリティじゃあ・・ねッ・・って、お前、ほめてるのか、けなしてるのか(決まってるじゃん)。

さぁて、4時になったら、家を出ます。でも、何か、う~ん、胃液が喉に逆流してきて、気分、悪い。どーやら、昼の売れ残り弁当が、よくなかったみたい(2時近くに行って、まだ売れ残っていた、天ぷら&煮物弁当を買った)。

それでは、皆さ~ん、是非、是非、是非、千代田区和泉橋区民館で!!!






「白ゆき姫殺人事件」

国定公園しぐれ谷で、滅多刺しにされた上に、オイルをかけられて焼かれた、若い女性の死体が発見される。某放送局に勤務する、もっぱらグルメ情報担当の、冴えない映像ディレクター赤星のところに、大学時代の知り合いである「うざい女」から、その被害者は職場の同僚で、自分は「犯人」も知っているというタレコミが入る。思わぬ形で、スクープをつかんだ赤星は、一世一代のチャンスとばかり、そのタレコミ情報を元に、「犯人」と名指しされた、被害者と同じ職場の同僚で、地味で存在感のない女=城野美姫の身辺を探り始めるのだが・・と、まぁ、そういったストーリィ。

赤星は取材の傍ら、それをツイッターで、リアルタイムでつぶやき続けるのだが、その不確かで、主観的な、いかにも薄っぺらな情報が、ネット上に拡散し続けた結果、城野美姫の実名やその過去までが、瞬く間に、ネット上に赤裸々にアップされ、それがまさに「何が何だかわからない」状態で、都内のビジネスホテルに潜伏していた美姫を、追い詰めていく。

ネットの軽さと、主観的で不確かな情報が一人歩きし、「邪悪な殺人犯」なる城野美姫像をねつ造していく様を描く、社会派ミステリーなのだが、人間の心の奥底に潜む悪意があぶり出されてくるという、原作者=湊かなえの真骨頂を、見事に、しかも、ネット社会の「現実」さながらに、重くではなく、あくまで軽~く、コミカルに・・といっても、決して言い過ぎではないノリで描いていく、秀作だ。

いい加減な証言でドンドン変わっていく城野美姫像を、見事に演じ分けてみせた、井上真央の並々ならぬ実力と、犯罪的なまでに軽~い男赤星を、嬉々として演じている綾野剛の確信犯的な「薄っぺらさ」、そして、菜々緒や金子ノブアキ、蓮佛美沙子、貫地谷しほり、小野恵令奈、染谷将太、谷村美月等々のクセ者たちが、まさにドンピシャというくらい、適材適所に、配置されている。

監督は、「アヒルと鴨のコインロッカー」「チーム・バチスタの栄光」「ゴールデンスランバー」の中村義洋。特に、赤星と美姫が唯一、会うというか遭遇する、ラストのシーンがあざといというか、見事です、ハイ。




どーでもいい話

金曜日は午前中、内科の、午後からは消化器外科の、それぞれ、定期診断。特に内科は混むので、完全予約制で、午前10時の予約なのに、実際の診察は12時半過ぎ。実に2時間半以上のオーバーで、正直、これなら予約なんかする、意味ないじゃん・・という感じ(怒)。

内科の診察が終わったのが、午後1時過ぎで、次の消化器外科の診察予約は1時40分だから、大急ぎで、昼食を取り、病院にUターン。ちょうど、診察室から出て来た内科のY先生と鉢合わせするが、たった今(1時半過ぎ・・ねッ)、ようやく、午前中!!!の診察が終了したところらしい。まぁ、患者も大変だが、医者は医者で、大変なんだなぁ・・と。

午後の診察では、手術後の大腸の調子を聞かれて、イマイチと答えると、いきなり、薬の量が2倍!!!になった(笑)。そ、そんなんで、いいのか・・。

その後、神保町の「古瀬戸珈琲店」で、1杯735円もするグアテマラ産の「フロレンシア・ブルボンシット」を飲んで、しばし、休憩。何でも、ラ・フロレンシア農園産の最高級豆だとか・・確かに、うまいことはうまい。販売期間限定の商品なので、わざわざ、神保町まで行って、お飲みになりたいという奇特な方は、是非是非、お早めに・・。その後、本屋を数軒回ってから、帰宅。

今日は、娘が友だちとディズニーシーに行く日で、な、何と、午前5時半起き。たたき起こして、朝食を食べさせ、6時半に娘を送り出してから、また、ひと眠りしして、たった今、起きたところ。

さぁて、これから1日、何をしよう・・。


「朽ちた手押し車」試写会

1984年に製作されたが、大手映画会社の配給が決まらず、一部のホールでの上映のみで、お蔵入りになった「朽ちた手押し車」が、30年ぶりに発掘され、今年の5月3日から丸の内TOEIその他で劇場公開されることになった。東映本社で行われた、そのマスコミ試写会に出席。

同作品の主な出演者は、三國連太郎、田村高廣、初井言榮、長山藍子で、長山を除き、すべて故人。三國連太郎にとっては、主演級で唯一の、未公開作品である。監督は「米百俵」の島宏で、彼もまた、すでに故人である。

新潟県親不知海岸に住む元漁師の安田源吾(三國)は、今は仕事を長男の忠男(田村)に譲って、隠居暮らしだが、夜間の徘徊や失禁等、明らかに認知症の症状が出始めていた。そんな源吾を懸命に介護する妻のトミ(初井)。しかし、そのトミがある日、原因不明の病で、突然、倒れてしまう。医師は忠男に、トミが不治の病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)であること、余命はせいぜい半年であることを、告げる。忠男は、日増しに悪化するトミの症状を見かねて、トミを安楽死させることを決意するが・・といった、ストーリィ。

認知症とALSという不治の病、それが安田家を、生き地獄にたたき落とす。実に暗澹とした、救いのない物語で、なるほど、30年前に、大手の映画会社が配給を引き受けなかったのもよくわかるが、30年たった今も、テーマそのものは、いささかも古びず、むしろ、高齢化社会が益々進む、今日の日本では、より切実なテーマとなりつつあるといえるだろう。だからこその、30年ぶりの初公開なのだろうが、同時に、この重い現実に、目を背けずにいられる観客が果たして、何人いるだろうか・・とも思う。

当時はまだ、60代であった三國が、前歯を抜いて、80代の痴呆老人を、文字通り、鬼気迫る形相で演じている。すごい人だ、この人は・・。

安田家の家族それぞれが、愛するが故に苦悩し、そして、最後に出した結論は・・それは、是非是非、スクリーンで、観ていただきたい。


痴呆???老人の朝

どうして、こうも体調不良が続くのか・・イヤになる。

でも、そんなこともいっていられないので、今日は、東映第2試写室で午後3時半から行われる、故三國連太郎主演の、唯一の未公開作品という「朽ちた手押し車」の、マスコミ試写会へ出かける予定。何でも、痴呆症の老人を介護する家族の話だそうで、体調不良時に観るには、あまりにも重いテーマだなぁ・・と。

東映第2試写室は、有楽町の東映本社内にあるので、その行きと帰りに、わしたショップや八重洲ブックセンター等にも、寄ってくるつもり。

今日は午前8時に娘が出かけてから、何だか、動く気力がまったくなくて、リビングのソファーに、ずっと横になって、ぼんやりしていた。10時半過ぎに、ようやく、えぃ、やぁと、気力をふり絞って起きて、ご飯をレンジでチンして、卵焼きと納豆、小女子の佃煮の朝食。卵焼きは例の玉幸の、「高級卵焼き」。みそ汁は昨日の残りで、豆腐とキャベツ入り。何だか、煮詰まってしまって、イマイチの味。

それから、グアテマラの豆を挽いて、ゆっくりと、コーヒータイム。窓越しに見る天気も、イマイチのようだけれど、あと1時間ほどで、出かけま~す。



「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」

ルドルフ・シュタイナーはオーストリア出身のゲーテ研究者にして、哲学者で、それがいかなる思想なのか、私には、不勉強にしてよくわからないが、「人智学」の創始者などとも、いわれている。

日本でも、確か、イザラ書店(だったかなぁ???)という、シュタイナーの著作を専門に出版する出版社まであるくらいなのだから、きっと、それなりの影響力を持った思想家なのだろう(よく知らないけれども・・ねッ)。

でも、主に、内外の現代アートを紹介するワタリウム美術館で、何故に、「ルドルフ・シュタイナー展」???と思って、シュタイナーの遺産管理協会のお偉いさん、ヴァルター・クーグラーという人のレクチャーなどもある、オープニング・イベントに、是非是非、行ってみようと思っていたのだけれども、あれこれあって、結局、行くことが出来なかった。

で、昨日、同展に行ってみた。展示内容は、まず第1に、教育者でもあったシュタイナーが、その講義の際、黒板に、様々な色のチョークで記したというか、描いた、まるでドローイングのような説明文。これは彼の弟子たちが後世に残す目的で、黒板に黒い紙を貼って保存し、約1000点あまりが残されているのだそうだが、その内の24点が展示されている。どういう内容の講義の際に記されたものなのかの説明も付されているが、面倒なので、途中で、いちいち、読むのをやめた。

第2に、シュタイナーがデザインし、建設した「ゲーテアヌム」という建築に関する、ドキュメント写真や模型、そして、シュタイナーによるそのデザイン・スケッチ等々。ゲーテアヌムは、おそらくは、ゲーテの劇を演じるためのホールなのだろうが、第1ゲーテアヌムは、木造であったため、消失してしまった、いわば幻の建造物。それに対し、第2ゲーテアヌムは、コンクリート造で、今もスイスに現存しているとのことで、その写真や映像、また、建築家の坂口恭平による訪問記とジオラマなども、展示されている。

要は、同展は、シュタイナーという人の頭の中を、彼の描いた黒板絵や、建築デザインを通して観ていこうという、試みなのだろう。

ゲーテアヌムは、確かに面白い建物だとは思うが、わざわざ、スイスまで行って、観たいとまでは想わないし、このドローイングからのみ、シュタイナーという人の思想を読み取ることは、私のような凡才には、到底、不可能だとも思う。というわけで、シュタイナーの書いた本を、1、2冊読んでから、また、来なさ~いということなのかなぁ・・。

えっと、ゴメンなさ~い、私は、多分、読まないでしょうが・・。