5月5日、たまたま通りかかったお寺から、盛大な太鼓の音とともに呪文を唱えるような声が聞こえてきました。
何の行事?そこは東広島市の観現寺。源頼政と、息子の種若丸の菩提を弔うために創建されたと伝わる、真言宗のお寺です。
この日行われていたのは、柴燈護摩供(さいとうごまく)火渡り修行・お稚児祈願。病気や災難から身を護るため、護摩木を焚いて神仏に祈る行事だそうです。
厳かというより、力強く荒々しい雰囲気。
そして祈祷が終わった後、火渡り神事が始まりました。
お坊さんが一人ずつ、火の中に入っていかれます。
火がくすぶっているなかを渡るのかと思っていましたが、まさに火の手が上がっている状態なので、見ているだけでも熱そう。。
でも、さすが悟りを開いた方々、迷いがありません。
お坊さんの後は、お稚児さんたちが火を渡ります。
炎が消え、火がくすぶる程度になるまで念入りにならしていくお坊さんたち。
最初のお稚児さんは、すごく緊張している様子でしたが、意を決して渡っていかれました。
落ち着いているように見えて、火を前に泣き出す子も。それでも皆さんぶじ火渡りを終えました。
5月5日子供の日、お稚児さんにとっては、緊張の一日だったかも。
続いて、一般の方も火渡りの準備。靴を脱いで一列に並びます。
私「みんなすごい勇気あるね。私はできない」
旦那さん「お戒壇巡りは無理だが、これはいけるぞ」
結局二人とも渡りませんでしたが、、緑の紙垂をもらって帰りました。東の方角に飾れば厄除けになるそうです。
お寺の説明書きによると、
我々の願い即ち今必要な煩悩を不動明王様の炎に託して、一心にご祈願申し上げます。
自分自身が最善を尽くしたうえで、その願いが成就するよう心から仏神に礼拝すれば、必ずや仏様のご加護をいただけることでしょう。
興味深い日本の伝統行事に出会うことができてよかった。
皆さん、たくさんの福を拾って帰られたことでしょう。