西九州新幹線で、長崎から嬉野温泉駅へ向かいました。
2022年9月23日開業、駅舎も真新しいです。
昭和6年に私鉄が廃止されて以来、嬉野市で91年ぶりに営業する鉄道駅。在来線がない新幹線単独駅で、駅周辺はけっこうひっそりしています。
駅に隣接するフェアフィールド・バイ・マリオット佐賀嬉野に宿泊しました。
嬉野温泉に来たのに温泉街に泊まらないという選択。久しぶりにアメリカンなホテルに泊まりたかったから!
今年開業したばかりのホテルは、ロビーもお部屋も新品同様の美しさ。大きなベッドのある、シンプルで快適な空間です。
1階の部屋だったので窓から見えるのは大きな駐車場、これもアメリカっぽい。
フェアフィールド・バイ・マリオットは、各地の道の駅に近接する立地で、新しい旅の拠点として全国展開しています。
しかし嬉野の道の駅はほとんど何もなく、、
嬉野温泉街に出かけました。
日本三大美肌の湯とされる嬉野温泉には、気軽に利用できる大衆浴場や足湯があります。
旦那さんがかつて宿泊したという、老舗宿「和多屋別荘」は、多彩な施設を備えたモダンな空間に変身していました。
エントランスホールには、地元出身のフラワーアーティストによる、颯爽とした花のアート。
「BOOKS&TEA三服」は、お茶と読書を楽しむ書店。自由に閲覧できるとのことなので、お湯上りに読書、という楽しみ方もできそう。
有名パティシエのピエール・エルメ氏のお店など、お洒落なセレクトショップがあるのも魅力。
デリカテッセンでご飯を買いました。エディブルフラワーとフルーツのサンドイッチ、カラフルで楽しい。
シシリアンライスは佐賀市のご当地グルメ。ご飯の上に甘辛いタレで炒めた肉と生野菜を盛り付けてマヨネーズをかけたもの。
シシリアンライスは昭和50年頃に佐賀市内の喫茶店から誕生、名前の由来は誰もわからないそうで、イタリアのシチリア島をイメージしたとか、長崎のトルコライスに対抗して命名したとか、諸説あるらしいです。
嬉野温泉街にある、豊玉姫神社。
境内のナマズ社には白いナマズの像があります。
豊玉姫様とナマズ様のおはなし
嬉野温泉の神様として祀られる豊玉姫様は、肌が白く美しく、心のやさしい方でした。
ある日傷ついた一匹の大ナマズが苦しんでいるのを見て、湧き出るお湯をかけてあげました。するとナマズは見違えるように白くきれいな肌となり、元気を取り戻しました。
感謝したナマズは豊玉姫様の使いとなり、嬉野で皮膚病がはやったとき自分の身体をなでさせました。ナマズに触れた人々はたちまち肌が美しくなりました。
その後も災いが起こりそうになるとナマズは池から顔を出し、人々に危険を告げました。嬉野の人たちもナマズを神の使いとして奉り、大事にしました。
日本の温泉街らしい、心温まるお話です。