広島の世界遺産・宮島は、いま観光客でいっぱい。特に外国人観光客がすごく増えて、意味不明の日本語Tシャツや短パンなどカジュアルな服装で、元気に歩き回っておられます。
島には新しいお店、特にカフェの数が増えました。
観光客であふれる表参道商店街から少し離れた、大願寺の近くに、かわいらしいカフェを発見。
「扉を押してください。犬がいます」
この看板を見て、入らずにはいられなかった!
そして扉を開けると、看板犬のレクちゃんが出迎えてくれましたよ。なでなでされても、おとなしい。かわいい。
お店の名前は、「タムカイマ」。古い日本の言葉で、「タ」は手のこと、「タムカイマ」は「手と手を合わせた間」を意味しているそうです。
収穫量の少ない最高級の古代小麦であるスペルト小麦と、ミネラルを多く含むきび砂糖を基本に、からだにやさしいお菓子をつくっておられます。
スペルト小麦は、地球で最も古い穀物のひとつで、BC7000年頃から栽培されているとのこと。良質のたんぱく質とアミノ酸を含み、吸収がよく胃腸に負担がかかりにくいそうです。
屋外の席で、いちばん人気のカヌレをいただきました。
えっ、カヌレってこんなに美味しかったっけ?カラメルがほどよい甘みと苦みでなんとも上品な味わい。小麦の旨味を感じられます。
他にも、フィナンシェ、チーズケーキ、スコーンなどあり、次回宮島に行くときにも、絶対立ち寄りたいカフェでした。手間暇かけてつくられるものは、本当に美しい。
オーナーさんのご家族は、宮島の奥地の自然の中で、犬や鶏と暮らし、木彫りやお菓子づくりをしておられるそうです。素敵な生き方ですね。