アメリカ在住の頃、ときどき無性に食べたくなった料理が、ビスケット&グレイビー。アメリカ南部や中西部などで人気の朝ごはんです。
ビスケットはKFCでおなじみのやつ(の巨大バージョン)、小麦粉とバターとバターミルクが主材料で、ちょっと塩味。
グレイビーは、脂分の多いポークソーセージを小さくつぶしながら炒め、肉汁が出たところに小麦粉と牛乳を混ぜて煮詰めたソース。
グレイビーをたっぷりビスケットにかけて食べます。お世辞にも健康的とは言えない食べ物なんだけど、肌寒い秋や冬の日に、つい欲しくなったものです。
さらにそのビスケットにフライドチキンをサンドして、グレイビーソースをどばっとかけた料理も、アメリカ人は大好き。
カロリーも塩分も倍増。油と炭水化物という悪魔の組み合わせって、何で美味しいのでしょうね。
こちらはまた別のお店、シアトルのSerious Pie & Biscuitのフライドチキンサンド。タバスコと黒コショウがぴりっときいたグレイビーでした。
このお店にはビスケット料理がいっぱいあって、よく通ったものです。
BBQポークと目玉焼きをサンドしたビスケット。なかなか独創的。
こちらはベーコンと卵をサンド。朝食にぴったり。
ビスケットはチーズソースをからめて食べたり、甘党の人はジャムやフルーツと一緒に食べてももちろん美味しい。
ビスケット&グレイビー味のポテトチップスなんていうのもありました。
ちゃんとグレイビーソースの味がしました。
いま日本の食堂でビスケット&グレイビーを見つけてもオーダーしないけど、再びアメリカに行ったときホテル朝食のメニューにあったら、たぶん欲しくなると思う。
きっとアメリカの風土に合った郷土料理なのでしょう。