久しぶりに郊外へお出かけ。広島市内から車で1時間半、吉和の森に囲まれたウッドワン美術館に行ってきました。
近代日本絵画、マイセン磁器や薩摩焼などのコレクションで知られています。近代日本の絵画とは、明治維新前後から1945年頃までの作品。日本古来の作風を残しながら、ヨーロッパの影響を受け新しい表現方法を取り入れていった時代の、貴重な作品を見ることができます。
中でも有名なのは、岸田劉生氏の「毛糸肩掛せる麗子肖像」。
(館内は撮影禁止なので、パンフレットの写真を拝借)
劉生は、愛娘の麗子が生まれて間もないころから15歳になるまで、50点以上の麗子像を描いたそうです。私は昔ある美術館で麗子像を見てからその強烈にインパクトある表情が忘れられず、よく顔真似していました。
このウッドワン美術館にある麗子像は、かつて見た思い出の麗子とは違って、穏やかで愛らしいものでした。毛糸の肩掛けもすごく丁寧に描かれていて、劉生の愛を感じました。
麗子ちゃんはこの美術館のオリジナルキャラクターでもあります。
かわいいイラストがあちこちに。
美術館の横にあるカフェ・マイセン。
大きな窓からは四季折々の風景が見え、目の保養になります。この辺り、冬はスキー場になるんですよ。
店内にはアンティークなカップが飾られていて、優雅な雰囲気。
季節のスィーツセット、地元産のいちごクリームを巻き込んだロールケーキやガナッシュのケーキなど、どれも美味しい。マイセンのカップ&ソーサ―もステキね。
麗子ちゃんのイラストもかわいい。
ピザなどの軽食もあります。地元の銘水でつくった水出しアイスコーヒーとともに。
森の中で絵画鑑賞とカフェタイム。ゆるやかな時間が流れていきます。