デトロイト旅日記~その2「知るほどに奥が深い」 | アメリカの空から日本へ 第2の人生を始めます!

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12年半のアメリカ生活を終え、2021年3月、日本に本帰国しました。NYC、ヒューストン、サンノゼ、シアトルと転勤を繰返した夫とともに、全米を旅した日々はかけがえのない宝物。これから日本で始まる第2の人生とアメリカの思い出を綴っていきます。

前回に引き続きデトロイト、旅の2日目です。

 

朝はまず、リバーフロントのプロムナードへ。美しく整備されて歩きやすいプロムナードにはカフェや噴水もあり、ジョギングする人たちの姿が見られました。かつてデトロイト川の汚染は深刻な問題だったそうですが、環境保護の取り組みが進み、現在向こう岸にカナダを見晴らす風景は爽やかそのもの。

川沿いのあちこちに、アートもあります。

 

デトロイトのランドマークのひとつである、ジョールイスの記念碑。ジョールイスはボクシング世界ヘビー級王者になった黒人で、人種の壁を越えてアメリカの英雄と称えられている人。

 

この彫像のタイトルは「自由への扉」。

奴隷制のある南部の州から北部へ逃亡する黒人たちを手助けしたデトロイトの役割を記念しています。

 

続いて、モータウン博物館へ向かいます。

見たところごく普通の家が二つ並んでいるだけなんですが、ここは世界中から音楽ファンが訪れる場所。この日もドイツやフランスからの旅行者が来ていました。

ベリーゴーディ氏が1959年この地にモータウンレコードを設立(今年で60周年!)

一介のレーベルから世界最大級のレコード会社に成長した歩みが展示されています。ソウルミュージックやブラックミュージックを中心にクロスオーバーで大きな成功をおさめ、音楽だけでなく人種の壁を取り除くなど歴史をも変えたと言われています。

館内には、マイケルジャクソンの手袋と帽子、スプリームスのステージ衣装、マービンゲイ、スティービーワンダーらミュージシャンの写真やエピソードなども。

予めツアーに申し込んで見学するのですが、ツアー担当者は実に知識豊富であらゆる質問にエネルギッシュに答えていました。途中My Girlなどの歌を皆で熱唱しながらツアーは進み、締めくくりは、ダイアナロスらが使ったヘッドフォンや楽器がそのまま保存されているスタジオAへ。

約1時間半のツアー、充実していました!

 

さて午後は気分を変えて、デトロイト郊外に出てみることに。デトロイト中心部から約40㎞北西に行ったところには、ノバイ(Novi)という日本人駐在員が多く住む町があります。そしてそこからさらに西に行ったところにあるのが、Kensington Metroparkという緑豊かな公園。

2日間ずっとダウンタウンのあたりをうろうろしていたので、この風景には本当に癒されました。

ファームでは子豚さんが生まれていました。11匹いる!

ネイチャートレイルを歩いていると、チップモンクがちょこまかと、あっちこっちから出てきます。

この公園に多く生息しているのが、アメリカコガラ(Chickadee)という小さな鳥。

写真を撮っていると、地元住民らしきお姉さんが「手に乗せるとやってくるわよ」と、ピーナッツをひとつかみくれました。手にピーナッツを乗せると、本当に鳥が手に乗ってきた!かわいい~。

 

黒人文化を学んだり、静かな自然に癒されたり、とても良い一日でした。デトロイト、奥が深い。