革業界には前面を一枚革で作ったカバンを称して『一枚革』と呼び、製品が高級品であることを示すところがあります。本革は天然由来なのでキズやムラが避けられません。これらを避けて大きな一枚革を切り出すと歩留まりがとても悪くなり、原価が跳ねあがるからです。
センターで割ったり、外ポケットなどで誤魔化したりしながら大物のバッグを作ってコストダウンするのが一般的です。縫製箇所が増えても圧倒的に安く作れます。
『書店袋風レザーバッグ』は、前面だけでなく『本当の一枚革』で作成してます。更にキズやムラを塗装で覆い隠す事のできないヌメ革を使った、このサイズの作品は、まず市場ではお目にかかれないと思ます。
本当の一枚革でエイジングをお楽しみいただける作品に出合うチャンスは物凄く貴重です。レアだからこそ、こだわってモノ作りをしています。