書 その3507 「病ひひとつ」の書 |  Hero-on's Style

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 こんにちは。

 

 

 

 

病ひひとつ

越えたる後の

蒼天を

眩しまぶしと

帽子は笑ふ

 

 

 

 

俵万智「三十一文字のパレット(2)」より

 

 

 

 

 

ここにある「病ひ」が何を

 指すのか、私にはわからない。

 

 大手術の後、長期間を経ての退院。

 

 帰宅して、とある日の散歩の1コマ。

 

 最初、そう捉えた。

 

 精神的な「病ひ」もあるだろう。

 

 例えば、長期における引きこもり。

 

 そして、とある日の散歩の1コマ。

 

 

 

 

 

眩しまぶしと

帽子は笑ふ

 

 

もっと、帽子を笑わそう

 

アスファルトを蹴っ飛ばす

スニーカーも笑わそう

 

手に持っている、その

 トートバッグも笑わそう

 

 トートバッグの笑わせ方?

 

 誰も回りにいないのなら、

 ぐるりと大きく振り回せ

 

 

作者は、帽子の笑い声を

聴いたみたいだから、その

「病ひ」とやらも笑い

 飛ばしたことであろう。

 

 そう信じながら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひーろん。 \(☆´∀`)/      ひ