こんにちは
私は、日差しが大好きです。
暗めのお部屋だと、どういうわけか
ついついすぐに電気を点けたくなってしまいます。
ですから、明るさというものが生活の上で
とても大きな割合を占めたりします。
稽古の時も、雨の日だとつい障子を全開にして
光を少しでも取り入れようとしてしまったり。
でもね。
そんな私の見解が真っ向から崩されました🤍
今日はそんなお話にお付き合いください🌱
谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」という本を読みました。
光と暗がりのバランスこそが、
日本家屋や付随するモノの美しさであると、
日本の美の本質ついて、深く言語化されている著書です。
中でもこの度は漆器について。
著書内の一説
「もしあの陰鬱な室内に
漆器というものがなかったなら、
蝋燭や灯明の醸し出す
怪しい光の夢の世界が、
その灯のはためきが打っている夜の脈博が、
どんなに魅力を減殺されることであろう」
暗がりでみる艶やかな漆黒の椀。
あぁなんと想像力を掻き立てる
美しい表現なのでしょう。
漆器をそんな風に捉えたことなかった。
漆器には陰翳があり、
手触り軽く、柔らかで、
耳につくほどの音を立てない。
蓋をとってすぐに中身が分からず、
その椀の中の闇に何があるか見分ける事が出来ない。
それは一種の神秘であり、
禅味であるとも言えなくはない。
と表現されておりました。
今月のお開炉では、漆器を使い汁粉をお出しします。
稽古では、そんなことをもう少し分かりやすく
深堀りさせて頂きながら
漆器の持つ禅味を味わっていただきたいなと思っています。
本日もお読み頂きありがとうございました🌱
お茶のカケラが届きますように🤍
お教室開きをいたしました。
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https://hiiro.hp.peraichi.com/chanoyu
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