ホテルニューオータニ東京をチェックアウトして、歩いて駅に向かうため、ホテルの脇の細い道を出口に向かって歩いていると、昔風の立看板がありました。

 そこには、ホテルニューオータニ東京の敷地が、昔は、井伊直弼に継がる井伊家の中屋敷の敷地だったと記るされていました。


 それで思い出したのは、井伊家の家紋と私の家の家紋が同じだと言うことを、弟から知らされたことがありました。

 井伊家は、現在の滋賀県に領地を持っていた大名です。滋賀県というと、あるパーティーで出会った滋賀県出身の方と意気投合したことがあったのを思い出しました。

 また、現役時代、会社の購買部から、滋賀県にある会社の、ある商品を評価してほしいと言う依頼があり、急遽、滋賀県の土岐市に出張したことがありました。 

 また、関連会社に土岐一族の末裔と言う方がおられ、その方は東大工学部出身で、若くしてその会社の出世頭だった人で、その方についての興味深い話を訊く機会もありました。

 今回、アメリカン・エキスプレスのフリーステイギフトで無料でニューオータニ東京に宿泊しましたが、ディナービュッフェを食べた17階のザ・スカイと言うレストランの、本来は回転する構造の展望席とレストランの配膳エリアとの境界のわずかな鋼鉄の隙間には記憶があります。

 その展望レストランの構造は、学生時代に友人達と行ったことのあるレストランのそれと同じであることを思い出しました。私は学生時代にも、ホテルニューオータニ東京に行ったことがあったのかも知れません。


 ホテルニューオータニ東京に、もう一度、宿泊してみたいと言う思いを持ったのも偶然ではなく、私の家と井伊家との繋がりを示す必然なのかも知れないなどと思いました。