和歌山県は、日本最大の半島である紀伊半島の西側に位置しています。
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田辺市(たなべし)は、近畿地方の南部、和歌山県の中南部に位置する市です。
和歌山県中南部の中心地であり、熊野古道の中辺路ルート、大辺路ルートの分岐点で、
「口熊野」と称されています。
現在の田辺市(新制)は、2005年5月1日に、田辺市(旧制)、龍神村、中辺路町、
大塔村、本宮町の新設合併によって発足しました。
近畿の市の中では面積は最大です。
なお、田辺市は3年前にも訪ねました。
http://ameblo.jp/hiho-haiko/entry-12001344312.html
今回は、山深く入ることはせずに、近郊を主に回りました。
上富田町(かみとんだちょう)は和歌山県西牟婁郡にある町です。
和歌山県の南部に位置し、富田川が町を縦貫しています。
田辺湾が近くにありますが、海には面しておらず、
田辺市と白浜町に囲まれています。
名産はひょうたんですが、梅、みかんなどが有名です。
同町出身の有名人には、坂本冬美(演歌歌手)がおります。
阪和自動車道を南下し田辺市に入ると、稲成ランプで下り県道208号を北上します。
沿道から分校跡記念碑が目に入り、立ち寄りました。
残念ながら、往時の校舎は現存せず、敷地内には新築された
集会所があるのみです。
石碑に刻まれた言葉は、訪れた者にしっかりと伝わってきました。
分校の思い出を凝縮した児童作品です。
振り返ると、遠方に田辺湾を望むことができます。
次の目的地は、起伏に富んだ山の上にあります。
日々の通学は大変と思います。
校門のすぐ傍にプールがあります。
ブロック塀に卒業記念の壁画が楽しそうに描かれています。
そして、みかん畑の連なる山々や遠く田辺湾を一望できる
“天空のプール”です。
校舎に続く緩やかに下るスロープ
卒業記念に描いた似顔絵
在校生徒も台数ほどと思われます。
運動していても気持ちよさそうですね。
みかん畑のが急な斜面に連なり、民家が点在しています。
県道208号から脇道に入り、奥へ進んでいくと
薄いピンクの壁の幼稚園のような可愛らしい建物が見えます。
何といっても、天空に立つ絶好のロケーションが素晴らしい学校です。
そして、そのような学校への愛着が感じられ綺麗に保たれています。
2014年度の在校生徒は18名でした。
1990年度は35名でしたので25年間で半減していることが判ります。
機会があれば、また訪れたいと思います。
プールや校舎裏側から下は、ほぼ絶壁になっているのが判ります。
校舎から眼下に臨む奇岩
和歌山県の天然記念物「ひき岩群」です。
天空校舎から一望できる田辺湾
何回見ても飽きない絶好のビューポイントです。
田辺市市街から会津川に沿って県道29号を北上した、上秋津地区にあります。
木枠の窓に下見板張りの趣のある木造校舎です。
耐震問題や老朽化により新校舎に移転しましたが、
旧校舎は「秋津野ガルテン」という交流施設として再生利用されています。
施設内には農家レストラン、宿泊棟、お菓子体験工房、 体験棟などがあります。
当日も多くの家族連れで活気に溢れていました。
構内も自由に見学ができ、往時の様子が伝わってきます。
上秋津小学校(現役)
移転後の校舎は、上秋津ガルテンの向かいの高台にあります。
上秋津を後にし、上三栖を経て上野地区へ入ります。
地図にも載っていない枝分かれした細い道を迷走しながら
進みました。
やはり、標高のある地域を走るため、海や山の眺望は見応えがあります。
沿道から校舎らしき建物が見えてきました。
手前は体育館のようです。
木々に埋もれた校舎の玄関は駐車スペースも無いほど
狭いものでした。
校章はしっかりと確認できました。
少し下って校庭を覗いたところ、
雑草で荒れ放題です。
長らく手入れもされていないようです。
玄関は狭かったのですが、
校庭に回ってみると、2階建ての鉄筋校舎が
姿を現しました。
壁に資料室や倉庫の貼紙が見えました。
山深い場所ですが、プールも完備されています。
県道205号沿いにありますが、民家も人影も無く
不安な道程です。
辿り着くまで苦労しました。
1990年度の在校生徒は21名でした。
どこから通っていたのか判りませんが、
民家は山の中腹に点在しており
往時はいくつか山を越えて、遠方からも
通学していたと思われます。
この山々を越えて通学していたのでしょうか。。。
国道311号に入り、中辺路町北郡地区にあります。
国道から脇道を上がった高台に木造校舎が残っています。
手前の建物は「北郡集落センター」とありますが、
元々学校施設ではないそうです。
校舎の表側は、水色のトタンが打ち付けられており、
倉庫のように見えますが、裏に回ると、木枠の窓に、
ピンクのペンキ塗りの板張り校舎です。
廃校後は、アート工房として使用されていたようですが、
現在はその様子もありません。
見晴らしの良い場所にあり、山の麓に校庭が広がり、青空が近く感じました。
年季の入った石碑には、富田川や分領山といった地元の自然を
詠った校歌が刻まれていました。
上富田町市街に入り、JR朝来駅からも徒歩で行ける距離に
あります。
郷土資料館の案内が見えました。
玄関先に置かれた円柱の郵便ポスト
2階の窓は木枠で往時のままですね。
朝来(あっそ)小学校旧校舎(1974年新校舎に移転)
新校舎は高台に移転しましたが、旧校舎は上富田郷土資料館として
使用されております。
一部改装はされておりますが、往時の面影を十分に残しており、
校舎自体が保存すべき資料館となっています。
田辺市中心街にありますが、路地が入り組んでおり
判りづらい道程です。
旧制田辺高等女学校を前身としており、歴史と伝統のある
学校です。
レトロな木造校舎ではなく、近代的な洋風校舎です。