兵庫県、福井県、滋賀県の木造校舎と廃校休校巡り(2012/05/05) | haiko-riderのブログ

haiko-riderのブログ

2010年春から現在まで、趣味で廃校休校巡りをしてます。
これまでに訪れた校舎や思い出を記事にしてます。
無分別な廃墟探索とは全く異なりますので、誤解無きように。

今回は、兵庫県西脇市、篠山市で木造校舎を各1校、

福井県小浜市で廃校を2校、滋賀県高島市で2校を訪れました。

いつもと異なり、これといって地域を絞らずに校舎をピンポイントで回ったので

コースとしては脈絡の無いものとなりました。

再訪した校舎も含めております。


西脇小学校5


西脇小学校2

西脇小学校1

西脇小学校3


西脇小学校4

西脇小学校(現役)

西脇市を縦断する国道427号沿いにある大規模校です。

広い敷地に3棟の2階建て木造校舎が建っていますが、

大規模で現役の木造校舎としては、珍しいものです。

また周囲の自然と調和した美しく温もりを感じる校舎です。

沿革を調べたところ、現在の校舎は1937年(昭和12年)に竣工し、

兵庫県の景観条例に基づく景観形成重要建造物に指定されているそうです。

映画のロケにも利用されており、
2008年(平成20年)公開「火垂るの墓」、2009年(平成21年)公開「人間失格」の

撮影が行われました。
全校生徒は昭和40年代は1500人でしたが、今では500人を切っており、

市の中心部でも少子化が進んでいること判ります。


大山保育園4


大山保育園5


大山保育園2


大山保育園1
大山保育園(2006年閉園)

篠山市の郊外、国道176号沿いの大山新地区にあります。

味わい深い平屋建ての木造校舎です。

閉園後は、「monoile」という名のカフェ・ギャラリーとして利用されております。

校舎の裏側に駐車場と入口がありました。

この2年後にも訪れましたが、外観は変わっていませんでした。

懐かしさを覚え、ほっと安堵しました。


下根来小学校1


下根来小学校2

下根来小学校3
下根来(しもねごり)小学校(2008年廃校)

兵庫県から京都府を抜けて福井県へと向いました。

若狭湾を横断する国道27号を経て東小浜から県道35号を

内陸へと入って行きます。

下根来地区は滋賀県境に近い山間集落です。

訪れたのは、これが2回目で初回は2010年10月でした。

忽然と現れたこじんまりとした2階建て鉄筋校舎や

「ねごりの子守唄」の石碑も相変わらずの佇まいで迎えてくれました。


上根来への清流2


上根来への清流1

遠敷川(おにゅうがわ)の風景

遠敷川は福井県の小浜市を流れ北川に注ぐ一級河川です。
源流域は林野庁により「上根来水源の森」として水源の森百選に選定されています。
上流に進むにつれ、手付かずの自然が広がります。


上根来への清流3


滝2
遠敷川の清流・滝

初夏のような暑い陽射しの中、清流のせせらぎを耳にしながら、

滝の放つマイナスイオンにより涼しさを感じる道程でした。


上根来小学校7


上根来小学校1


上根来小学校5

上根来小学校2

上根来小学校6


上根来小学校3

上根来小学校4
上根来(かみねごり)小学校(1983年廃校)

人家も無い寂しい道を奥へ進んでいきます。

いくつかの曲がり道を越えたか覚えていませんが、

ふと、青いビニールシートを被せた屋根が木々の中に見えました。

雨漏りが酷いのか、何枚かシートを被せていますが、捲れ上がっていて

あまり役立っていないようです。

平屋の木造校舎がひっそりとたたずんでいましたが、

かなり老朽化が進行していて、崩壊は時間の問題です。

廃校後は、「上根来山の家」という公共施設として使用されていましたが、

今は見ての通り使用されておりません。

校舎の左側奥に玄関がありますが、柱や扉は屋根のビニールシートと同じ

ブルーです。

黒っぽい校舎にブルーのアクセントが入っているのが印象的な校舎です。


上根来集落2

上根来集落3

上根来集落1
上根来集落

上根来は辺境に位置する小さな集落です。

何件か家屋が見えますが、人影はありませんでした。

小浜から15kmほどの場所ですが、限界集落となっているようです。

かつては、小浜~下根来~上根来~おにゅう峠~旧朽木村へ抜けて

京都まで鯖を運んだルート(鯖街道)が幾つかありましたが、

この道が最短ルートだったようです。


おにゅう峠1
おにゅう峠へさしかかると沿道には根雪が残っていました。

ゴールデンウィークの汗ばむ陽気でしたが、

少し驚きました。

おにゅう峠3

おにゅう峠2

はるか遠くまでいくつも稜線が重なり合う。

その昔、鯖街道を越えて行った人たちも同じ光景を目にしたことでしょう。


おにゅう峠5


おにゅう峠4
おにゅう峠

峠のてっぺんに石碑と地蔵さんを祭ってある祠がありました。


おにゅう峠6

おにゅう峠7
茅葺の民家(旧朽木村)

おにゅう峠を越えて滋賀県旧朽木村(現:高島市)に入りました。

京都府美山が有名ですが、観光化されていない素朴な風景です。


生杉

生杉(おいすぎ)

かつては林業で栄えた集落ですが、この辺りも典型的な限界集落です。


朽木西小学校2


朽木西小学校1

朽木西(くつきにし)小学校(現役)

1階のアーチ窓と薄いピンクの2階建て校舎です。

全校生徒は7名(2014年4月現在)の辺境の小規模校です。


朽木西小学校平良分校


朽木西小学校平良分校1
朽木西小学校平良(へら)分校(2012年閉校)

2010年に訪れたときは休校中でしたが、ついに閉校となってしまいました。

明治41年6月に朽木西尋常小学校平良分校としてスタートした朽木西小学校平良分校ですが、

104年の歴史に幕を下ろしました。

長らく休校だったのですが、実質的には再開の目処が立たない閉校状態でした。

原価償却期間中での閉校は、国の補助金返還義務が生じるため

やむなく休校扱いとしていたようです。

(全国的にも休校となっている学校は、このような状態が多いと思われます。)

誰も迎えることの無い校門では、八重桜が満開でした。