南区は、京都市の南西部に位置し、おおむね東は鴨川で東山区と伏見区に、
西は西京区・向日市に、北はJR東海道線で下京区と右京区に、
そして南は伏見区と接しています。
ほぼ高低差のない京都盆地上にあり、海抜の最高は東九条河原町付近で28メ-トル、
最低は上鳥羽塔ノ森東向町付近で14.58 メ-トルとなっています。
区の西部を桂川が、東端は鴨川が、また、区内の中央部を西高瀬川が流れ、
桂川に合流する河川の多い区です。
同区出身の有名人には、島田紳助(元タレント・吉本興業)、平尾誠二
(元ラグビー日本代表選手・元日本代表監督)等がおります。
九条通りを堀川から烏丸通りへ向うと巨大な団地のような建物が沿道に見えます。
陶化・東和・山王の3小学校の統合校と陶化中学校と校舎を一体にした、
小中一貫教育校「凌風学園(京都市立凌風小学校・京都市立凌風中学校)」が
平成24年(2012年)4月に開校しました。
元陶化中学校の跡地に建てられたものです。
小中学校を一体化した統合校ですが、統合を推進する京都市の
政策の中では、かなり大規模なものと思われます。
東和小学校(現:凌風学園東和校地)2012年閉校
東和小の閉校後、本館・南校舎・プールを撤去のうえ、
第 2グラウンドとして主に部活動で使用予定となっております。
校舎の壁や花壇に教育目標のスローガンがありましたが、
3句に一貫した脈絡はないようです。
門柱と扉は新設されたようですが、3個の輪を重ね合わせた校章は
人面のように見え、何か近寄り難いものを感じました。
陶化小学校(2012年閉校)
九条河原町付近にある鉄筋校舎です。
白っぽい校舎と薄茶の校舎が校庭を囲むように建っております。
壁には、くっきりとハートの形をした校章が金バッジのように光っていました。
また、入り口付近には、赤銅の二宮尊徳像と卒業記念作品の
絵巻物のような図柄のレリーフがありました。
校庭では、少年達がサッカーの練習をしておりました。
陶化小学校の植込みに石灯籠がありますが、
これは、石敢當(せきかんとう)と呼ばれ、中国伝来の国の魔除け、
厄を防ぐためのお守りだそうです。
この石燈篭は安政のはじめ(1854年)、銭取橋(ぜにとりばし)という今の勧進橋のたもとに、
絹問屋商の手で、夜の通行人の安全を守るため建てられたものですが、
長い年月の間に破損したので、村人が明治23年に修復し
明治41年に陶化小学校の玄関に移され、今日にいたっています。
校門で新緑のもみじとピンクの牡丹桜が迎えてくれました。
門柱の表札は、他の小学校と同じように
黒地に金の文字で書かれていました。
校章も金バッジのように校舎の壁に貼り付いていました。
中庭には、小便小僧や二宮尊徳像等が無造作に
集約されていましたが、
構内にある手書きの横断幕だけが、感謝に溢れる暖かいものでした。