奈良県、和歌山県、三重県境の廃校休校巡り(2011/05/05) | haiko-riderのブログ

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2010年春から現在まで、趣味で廃校休校巡りをしてます。
これまでに訪れた校舎や思い出を記事にしてます。
無分別な廃墟探索とは全く異なりますので、誤解無きように。

奈良県南端の十津川村から北山川、熊野川を隔てて

和歌山県、三重県が隣接しており、付近は美しい渓谷美で有名な瀞峡(どろきょう)が

あります。

一帯は県境が入組んでおり判りづらい地域であり、北山村という和歌山県の飛び地もあります。

今回は、奈良県十津川村、和歌山県新宮市熊野川町、和歌山県田辺市本宮町、

三重県熊野市紀和町の数校を訪れました。


熊野川町(くまのがわちょう)は和歌山県東牟婁郡にあった町です。

2005年10月1日に市町村合併により新宮市の一部となりました。


新宮市(しんぐうし)は、和歌山県の南部、熊野川の河口に位置する都市です。

熊野川の河口の西側に位置し、熊野三山の1つである熊野速玉大社の門前町として盛えてきました。

また、熊野本宮大社への入口として、熊野川の舟運を利用した木材の集散地でもありました。

現在でも、熊野地方(旧牟婁郡)の中心的な都市の1つです。


紀和町(きわちょう)は、三重県南部の南牟婁郡にあった町です。

2005年11月1日に熊野市との新設合併により、新しい熊野市となりました。


本宮町(ほんぐうちょう)は、和歌山県南部の町です。

2005年(平成17年)5月1日の市町村合併で、田辺市など4市町村と合併し、

新市制の田辺市の一部となりました。



haiko-riderのブログ-国道425号別れ

国道425号別れ

国道168号を南下し、十津川村役場を過ぎて2kmほどで

国道425号との分岐点にぶつかります。

訪れた日は、石楠花まつりの最終日だったようですが、

まつりは時間が無く見ることができませんでした。

葛川集落を目指し、425号へ左折しました。



haiko-riderのブログ-不動滝

不動滝

国道425号へ進んで、程なく右手に不動滝が見えてきます。

この滝はこの地名の「高滝」とも呼ばれスケールの大きい滝です。


haiko-riderのブログ-葛川集落
葛川(くずかわ)集落(十津川村)

国道425号から外れ大峰山脈へ入った小さな集落です。

山肌に民家がへばり付くように集まっています。

集落の急な坂道には、石楠花が彩りを添えていました。


haiko-riderのブログ-葛川小学校2


haiko-riderのブログ-葛川小学校3
葛川(くずかわ)小学校(2006年廃校)

山肌の集落を登っていくと、木造校舎が当時のまま残っておりました。

雑草の蔓延る校庭では、二人の少年が野球をして遊んでおりました。

孤立した集落にあるためか、暗い雰囲気の漂う校舎です。

1991年度の在校生徒は僅か8名でした。



haiko-riderのブログ-ガードレール無い道
葛川集落を抜けて国道169号へ向うことはお勧めしません。

なぜなら、切り立った崖とガードレールの無い曲がりくねった道程だからです。

山間部の廃校巡りで各地を走りましたが、これほど緊張した道はありません。

現在は補修されているかもしれませんが。



haiko-riderのブログ-国道169号別れ

国道169号とぶつかりました。

十津川村竹筒地区を目指し、右折します。



haiko-riderのブログ-奥瀞峡
竹筒地区、北山川を走る遊覧船

かつては、山から切り出した材木を筏で運搬した川を

ウォータジェット船が水しぶきを上げて走っていきました。



haiko-riderのブログ-竹筒小学校1


haiko-riderのブログ-竹筒小学校2


haiko-riderのブログ-竹筒小学校3

竹筒(たけとう)小学校(1971年休校)

竹筒地区は、奈良県十津川村の南端に突き出た地区で、

和歌山県、三重県と隣接しております。

北山川が悠然と流れる傍らに、平屋建ての木造校舎がありました。

中庭には、ボートが数艘並んで置かれておりました。

北山川と深い関わりの中で、地元の暮らしがあったことが偲ばれます。



haiko-riderのブログ-九重小学校
九重(くじゅう)小学校(1991年休校、2005年廃校)

竹筒から熊野川町へ入ると和歌山県新宮市です。

国道沿いに平屋の倉庫っぽい建物が右手に見えました。

地元の方に確認し、九重小学校であることが判りました。

熊野川沿いは、過疎化の激しい地域で廃校休校が多い地域です。

1991年度の在校生徒は僅か8名でした。



haiko-riderのブログ-上川小学校1


haiko-riderのブログ-上川小学校3

haiko-riderのブログ-上川小学校2
上川(じょうせん)小学校(1994年休校、1996年廃校)

国道168号を熊野川に沿って新宮市内へ向う途中、

対岸にメルヘンチックなピンクの美しい木造校舎が見えます。

(奥の黒い木造校舎は上川中学校です。)

対岸は、熊野市紀和町になりますが、すぐに渡ることができません。

一旦通過してから、三和大橋を渡り引き戻すことになります。

近付いてみると、かなり老朽化しており、遠目で見たほうが絵になることが

判りました。

付近は、人家もなく、鬱蒼と茂る山の木々に覆われ寂しい場所でした。

1991年度の在校生徒は、僅か9名でした。



haiko-riderのブログ-上川中学校1


haiko-riderのブログ-上川中学校2

haiko-riderのブログ-上川中学校3
上川(じょうせん)中学校(1996年休校)

上川小学校から石段を登っていくと、さらに老朽化した木造校舎があります。

石段を登った手前の小屋のような建物は、教員用の家屋だったものでしょうか。

新宮市内へは道一本でいける距離(約30分)でありながら、想像以上に過疎化に

なったのは、主産業である林業の衰退によるもとと思われます。

1991年度の在校生徒は、僅か8名でした。



haiko-riderのブログ-赤木小学校1

haiko-riderのブログ-赤木小学校2
赤木小学校(1985年閉校)

国道168号から県道44号に入り、赤木地区にあります。

現在は、改築され集会所として使用されているようです。

校庭は狭いのですが、綺麗に手入れされた芝生でブランコと鉄棒が

心地良さそうに並んでいました。



haiko-riderのブログ-敷屋小学校3


haiko-riderのブログ-敷屋小学校2

haiko-riderのブログ-敷屋小学校4

haiko-riderのブログ-敷屋小学校1
敷屋(しきや)小学校(1991年休校、2005年廃校)

新宮市北部の敷屋地区にあります。

田園の広がる中に赤い瓦の美しい木造校舎が見えました。

廃校後は、パン工房として利用されています。

1991年度の在校生徒は、僅か8名でした。



haiko-riderのブログ-篠尾小学校1

haiko-riderのブログ-篠尾小学校2
篠尾(ささび)小学校(1979年廃校)

新宮市北端の篠尾地区にあります。

民間に払い下げられ改修されたようです。

地元の民家と判別しにくいのですが、正面玄関や窓枠が学校らしさを

残しておりました。



haiko-riderのブログ-三里小学校水呑分校2


haiko-riderのブログ-三里小学校水呑分校1
三里小学校三越分校(1973年閉校)

新宮市から田辺市に入り、十津川村へ向う途中、

熊野古道で有名な水呑王子付近にあります。

閉校後、40年経過しておりますが、熊野古道のルートにあるためか

人々の往来もあり孤立した感じはありません。

植栽も手入れがなされており、品格さえ漂う美しい木造校舎です。



haiko-riderのブログ-七色高架橋
七色(なないろ)高架橋

田辺市から十津川村へ入る国道168号は山の中腹を走る

見晴らしの良い快適な道程です。

虹は見えませんが、気分は七色のように晴れやかな気分になれます。

この後、国道を北上し、五條経由し帰阪しました。

当時は、原付バイクで走行しておりましたが、一日400km以上走っていたので

少々疲れました。