3学期、そして1年間の教育課程を、
予定より2週間残して、終えました。
コロナウィルス感染拡大防止対策としての、全国一斉休校措置のためです。
いろんな思いがあります。
政治的には、ボクなりの考えはありますが、
それは、このブログには書きたくありません。
このブログは、みんなに楽しく読んでもらいたいブログだからです。
だから、
これがいいとか、これはダメだとか、
そんなことを超えたところにある、
一教育者としての思いを、今日は書きたいのです。
ボクは、今年異動があって、現任校に赴任しました。
思いっきり地元ではあったけど、初めての職場で、緊張と不安とがありました。
でも、そんなものを吹き飛ばしてくれたのは、
6年生の、今年から最高学年だ、頑張らなきゃ、
という、あふれんばかりの思いでした。
この前まで、5年生という立場に甘えてきたところから、
無理でもなんでも自分がやらなければならないという立場に置かれ、
必死になってつま先立ちしながら日々を頑張る姿に、
何度も何度も、僕の方が励まされてきたのです。
だから、
この子たちの卒業は、
思いっきり祝ってあげよう。
心を尽くしてあげよう。
そう思ってた矢先の、総理会見。
幸いにも、うちの教育委員会は賢く、
冷静に動向を見定めるための期間をおきました。
それで、4日からの休校となり、
長い休校措置への準備期間がとれたのです。
5年生以下には、
春休みも含めた目標設定と課題が。
6年生には、
学校への感謝の思いを伝えるための行動をとる時間が与えられました。
そして、今日3月3日。
修了式を行いました。
修了証は間に合わないので、
修了証授与ではなく、修了認定を行いました。
どの学年も力いっぱいの返事と、
高らかに歌う校歌と。
全くの簡易的な式でしたが、
学年の締めくくりが、しっかりできたと思います。
下校間際には、
校長先生から、校内放送を使って、
最後のお話がありました。
その最後は、
みんなで、6年生に、ありがとうを伝えようということでした。
みんな、それぞれの教室からでしたけど、
6年生に向かって、
ありがとうを、叫びました。
教室の窓から手を振る6年生と、
それに、やはり大きく手を振る下級生たちと。
見ている我々職員も、
思わず涙。
後で聞いたら、
6年生女子も号泣だったそうです。
こんな素晴らしい子どもたちに、
ちゃんとした学年末を、
思い出深い小学校生活の最後を、
与えてあげたかった…。
でも、
こんな不遇の中でも、
一心に心を伝えようとする子どもたち。
嬉しさと悔しさと…
でも、教務をあずかる僕としては、
こんな状況だったけど、
心を尽くすことはできたのかなと思っています。
幸いと言えるかどうかわかりませんが、
卒業式だけは、最小限の規模だけど実施する予定です。
子どもたちの、これまでの頑張りにまけないように、
ボクら大人、職員の思いを尽くさせてもらいます。
そして、卒業生に、いつの日か、
あの状況の中でも必死にもがいて自分たちを送り出した大人がいたという思い出を、
生きていく勇気の糧にしてもらえたらいいな。
そう思います。