おひいさんのわけのわからぬ畑経営で、
幾度も絶滅の危機を迎えましたが、
義父のおかげで、ささやかなスペースに生きづいております。
アタスは県北の二戸にうまれ、
安代町田山(今の八幡平市)で保育所時代をすごしました。
住んでいた米代川沿いの教員住宅には、なぜか二畳ぶんほどのイチゴ畑があり、
小さいけど甘酸っぱい実を毎年つけてくれて、
アタスの大好きな畑でした。
毎日、水をあげていたのですが、
ある日、突然、畑は枯れました。
父が除草剤をまくのに使ったジョウロを、
アタスがそのままイチゴの水やりに使ってしまったのです。
枯れてしまったイチゴ畑の中で、
アタスは泣きました。
取り返しのつかないことを、
自分がしてしまったということを、
人生で初めて覚えたできごとでした。
あれ以来、
自分の中では、
またいつかイチゴ畑を、という思いがずうっとあり、
今に至ります。
何かと忙しい毎日ですが、
少しずつ広げていけたらいいなと思います。