汗臭い男達の、人間くさい物語である。
この物語はノンフィクションであり、登場する人物、団体、地名等は実在します。
自家菜園と俺達の奮闘記 最終章
9月5日(晴れ)
今日は皆さんに残念なお知らせがあります・・・肥後屋は、9月10日を持ちまして閉店することになりました・・・。
志半ばで店を閉めるのは非常に残念であり、とても悔しいのですが・・・店の諸事情もあり、致し方ありません。しかしながら、不思議と後悔はしていません・・・
思えば自分が肥後屋に入店して4年と半年が過ぎていました。こんなに長くひとつの店舗に従事したのは初めてのことで、その分店に対する想いも人一倍強い事も確かです。
肥後屋で自分は多くのことを学び、気づき、涙し、たくさん笑い、熱くなり・・・料理人としても、一人の人間としても大きく成長させてくれた愛すべき店でした。
これから先のことは、正直言って誰にもわかりません・・・でもこれだけははっきりしています「肥後屋のDNAはスタッフ全員に受け継がれている」そう・・・肥後屋という店舗は無くなりましたが、そこにいたスタッフはどこかの店で活躍し、肥後屋で学んだことを次の世代に伝えていくでしょう・・・。
そしてもうひとつ、お客様の心の中にも我々は居るはず・・・悩んだとき、落ち込んだとき、悲しいとき・・・肥後屋に来店したときのことを思い出してください、あの笑顔・あの味・あの声・あの空気・・・元気が出てくるはず。
最後に・・・「ここで、このメンバーと一緒に仕事が出来たこと、自分は一生忘れません・・・ありがとうございました。」
本日をもちまして、このブログへの書き込みも終了します・・・お付き合い頂きありがとうございました。
いつの日か・・・またどこかで逢える事を願い・・・。
2005 9 5 肥後屋料理長 荒木 大
自家菜園と俺達の奮闘記
9月1日(晴れ)
このブログを読んでくれてる貴方申し訳ありません・・・私、書き込みをサボってました・・・。
という訳で自家菜園のほうは?と言うと・・・夏野菜がもうそろそろなくなり、今オーナーが冬野菜を植える準備に入ったところで・・・畑を耕しているとこな訳で・・・北海道の冬は厳しい訳で・・・(じゅーーん)
うちのオーナーは、ちょっと田中 邦Oに似ている・・・。これ内緒
さて今日は堆肥小屋のチェックだ、俺のチェックはとても厳しい・・・監査フライトをする向田キャプテン並だ。
(グッドラックを見ていなかった人は今すぐビデオ屋へ) 「機長の向田です、本日のフライトスケジュ・・・」一人なので誰もつっこまない・・・。そして、似てない・・・
さあ堆肥のチェックだ、スコップで土を掘り返してみる・・・あっ吃驚!ハープニーング・・・。
堆肥の一部に雨水が流れ込み、蛆がわいている・・・オウェッ。「ひでおー」しかし今日は爆弾処理のひでおがいない・・・俺がやるしかねえ。
まずそのウネウネした動きにイラッとした超ドSのおれは、つるはしを打ち込んだ・・・何度も何度も・・・。
そして穴を深く掘り、奴らを地中深くに封印して御札を貼った・・・うそっ。
もうこれ以上奴らの好きにはさせねェ・・・。「ひでお!あれを持って来い・・・あーいないんだった」
自分で取りに行く・・・あれとは醗酵促進剤である、これを使うと有機物の土になる力が促進するのだ。
説明書には一掴みを加えと書いてある・・・「ビリッザサー・・・・」全部でた・・・あははは
おしまい・・・・・・・続く
自家菜園と俺達の奮闘記
8月19日(雷のち晴れ)
腱鞘炎は順調に回復へ向かっている。そして今日畑で事件が起こった・・・。
それは今まで皆が大事に育ててきた野菜達が、何者かに襲われていたのだ。現場に一般人が入れないようにロープを張り、早速現場検証を行なった・・・。被害者(野菜)の損傷はひどく、あたり一面に無残な姿で散らばっていた・・・無差別テロだ。いや野菜だけを狙う計画犯かもしれない、どちらにしても証拠を残さないプロの仕業だ・・・。その時空から犯人と思われる声が聞こえてきた・・・「カァーカァー」・・・犯行声明だ!
「貴様ぁよくもクリリンをー」足元の石を拾い立ち上がると、そこにはもう奴の姿は無かった・・・。「ガサッガサッ」草むらから音がした・・・「そこかー」石を草むらに投げた・・・「イテッ」草むらから、チェリーボーイひでおが出てきた「こんなん頭当たったら死にますよー」頭を狙って又投げた・・・「ちょちょちょ、いやマジでマジで」
奴はドMだ・・・そしておれは超ドSだ。しかし、テロリストの野郎だけは許さねえ。捕まえたらA級戦犯にして靖国神社に奉ってやる・・・。俺は奴らを撃ち落す為、ドンキにガス銃を買いに行った・・・もちろん使う弾は、地球に優しい土になる弾だ。・・・続く
自家菜園と俺達の奮闘記
8月9日(はれ)
このところ作業が思うように進んでいない・・・このブログもだ!・・・それはなぜか?俺の腕が悲鳴を上げたからである。5月からの人知を超えた穴掘りに始まり、日々の包丁さばきに加え無謀な筋トレ・・・俺の右腕は限界を超え、ぶっ壊れた・・・。病院に行くのが怖い、ただそれだけの理由で先送りにしていたのだが、こらえきれない痛みに襲われ、今日ビビリながら行った・・・。検査結果は右腕すべての腱が腱鞘炎になっていた・・・。しかし、ある意味ホッとした・・・俺はまだ料理人でいられる、まだ料理を創ることができる。
もし、腕の神経が損傷していたら・・・もう二度と包丁を握ることが出来なくなってしまう・・・そんな悩みを抱えたまま今日までやってきた・・・でも、腱鞘炎と診断され安心した。
この一件で俺は大事なものを学んだ、それは自分がどんなに料理が好きなのかが改めて分かった。
そして、今日新たな気持ちでキッチンに立ち、今までの厳しい修行時代を思い出している うちに自分の進むべき道が見えた・・・ジャパニーズ ベース ガイア フュージョン。日本式を基礎に世界中の料理との融合。
これを自分の料理理念とし、肥後屋のメニューコンセプトにしよう・・・俺は今料理を創るのが愉しくてしょうがない。・・・以上。
自家菜園と俺達の奮闘記
8月1日(曇り)
今日は新しい堆肥小屋を作り上げてやると言う意気込みで来てます。
まず基礎となるブロックを土中に埋め込み、柱を立てコンパネ(コンポジットパネル)を張り波板でやねを付ける。言うは容易く行い難し・・・柱は垂直にならないわ、コンパネはズレるわ、波板は幅が足りないわ、蚊は多いいわ、晩御飯は決まんないわ、奥さんったらやだわ・・・で、何とか組み立てて完成。
今ある堆肥場から、完成した堆肥を移し変える・・・林君が。一輪車に堆肥を山積みにして出発・・・距離にしたら10メートル程なのだが、高低差が2,5メートル位ある、傾斜角35度位を下る・・・ハプニングの匂いがプンプンする。「ドワアァァーーー」林君が滑り落ちていきながらも堆肥は、こぼす事無く到着・・・「チッ・・あと五往復ー」・・・林君が俺を悪魔を見るような目で見ていた。
生ごみ堆肥は予想以上に分解が早く、一般的なやり方(生ごみを土に埋める)だと土になるのに半年かかるのに対し、EM一次醗酵した生ごみは、2週間で分解する。従来の方法だと悪臭が出て、虫もわいていたのだがEM堆肥は、虫などがわく事無く匂いも山の土の様に森林の中の匂いがする。
色は黒く団粒構造で、栄養分・吸水力・保湿力・どれも十分にあり、一から始めた土作りが成功しようとしていることに対し、俺は感極まって・・・屁が出た。
・・・・・・・・・・・・・・続く。
自家菜園と俺達の奮闘記
7月25日(晴れ)
久しぶりに実験プラントにやってきた俺・・・。俺はここに来るのが怖かった、目を背けてきた・・・俺は逃げていただけだ・・・目の前のクランケを見殺しにしたんだ(穴が土砂で埋まっただけ)さて、土砂崩れを直して暗渠配管を設置した。この配管を土で埋めると雨水が流れ込む穴に、土が詰まってしまうので、まず砂利を敷く。重さにして約500キロ・・・俺とひでおで近くのホームセンターへ買いに行くことにした。
砂利売り場について俺は腰を抜かした・・・「セルフ」と書いてある・・・「500キ ロも手作業で袋詰め・・・」おかしい・・・何かがおかしい・・・ガソリンスタンド然り・・・ファミレス然り・・・。
ひでおが、しょうがなしに袋詰めしだした・・・一袋約50キロ・・・持ち上げれないひでお・・・ホームセンターで一人上半身裸になり鬼の形相で、持ち上がらない砂利袋を持ち上げようとしているチェリーボーイ・・・カッコ悪・・・。俺とひでおで何とか砂利を買い畑に戻り、砂利を敷いた。
それと別に新たな堆肥場を作ることに。屋根つき三面囲いの今までの倍、180センチ四方だ。図面は・・・俺の頭の中だ。とにかくもう、雨が降らないことを祈るしかない・・・でも神は信じない。
梅雨明けからやっと動き出した畑作り・・・この先どんなハプニングが待ち構えているんだろう・・・それを考えると、ウキウキして夜も眠れない・・・うぅっ(涙)・・・・・・・・・・・・・つづく。
自家菜園と俺達の奮闘記
7 月17日と18日(はれ)
第3部・・・日も暮れいよいよ旅行メインの、大宴会の始まり・・・実はこの旅行には裏があったのである・・・それは、「NGワードで罰ゲーム」旅行中それぞれのNGワードを言うと宴会中顔に落書きされるという恐怖の罰ゲーム・・・トイレに行くときも、料理が運ばれてくるときも、集合写真にまで、人生の汚点を残す罰ゲーム。結果は全員罰ゲーム・・・。肝心の料理は、さすが壱岐と言うだけあって、刺身がすごい。鯛や平目の舞い踊りである。宴会も微妙に盛り上がり、肝試しをする事になった・・・。オーナーがゴールに待ち伏せ、2人1ペアとなり、真っ暗闇を突き進む・・・ただそれだけだ。しかし、いきなりハプニングがオーナーと林君を襲う。
林君の持っていた懐中電灯の明かりが消えた・・・そうなるよう仕込んだからだ。しかし彼の次にとった行動は・・・なんと、オーナーの懐中電灯を奪って逃げ帰ってきたのだ・・・「ちょせぇー」しかも更なる悲劇がオーナーを直撃する・・・ゴール地点にある民家の人に怪しい人扱いされるのである・・・「暗闇の中、明かりも持たずカメラを持って、一人佇んでいればしかたない・・・」さらに騒ぎすぎた為、オーナーが民家の人に怒られる羽目に・・・。そんなこんなで肝試しも終わり、花火をしに海岸へ・・・夏いねぇ。
一夜が開け、楽しかった旅行も終わりに近づき帰宅の時間、旅館のおばちゃんがバスの見送りに出てきた・・・世界ウルルン風に別れを告げ、壱岐にさよならをした。・・・このラブワゴンはどこに進むのだろうか?・・・港である。日本はどこへ進むのだろうか?・・・それぞれの思いを乗せて肥後屋号は家路についた。
さーて来週のあわびさんは・・・タラちゃん大人のふりかけに興味を示す・・・わかめ、自分のキャラに疑問を持つ・・・フネ、包丁を見つめる・・・の3本です。お楽しみに・・・ンアッンン。
自家菜園と俺達の奮闘記
7月17日(晴れ)
社員旅行第二部
二日酔いも治り、ビーチにやって来た俺と肥後屋ファミリー。壱岐の海は透明度がすごい!みんなで沖まで競争だ・・・ひでおが泳げない・・・。俺は息継ぎの度にプチゲロを吐き、林君は水着の女の子に夢中・・・。
中津さんは釣りに行き、田代さんはゴムゴムのー・・・何てまとまりのない連中だ。
紹介が遅れたが、この日記?にまだ出てきていないスタッフを紹介しよう・・・。まずドリンク担当兼テーブルセット兼店内整備兼・・・志村 ケンの鶴さん・・38歳酒乱(キャバクラにいくと人が変わるらしい)
1Fホールのヒロミ、俺と同じ27歳独身・・・彼女は・・・・男だ! 「ゴスッ」・・・殴られた。
2Fホールのマイ、今をトキメク20歳酒乱・・・彼女は・・・フィリピーナだ! 「ガンッ」・・・蹴られた。
経理の真弓さん・・・人妻だ!・・・怒らしたら給料を天引きされるのだ。
後はいつものズッコケメンバー5人とオーナーを合わせて、全社員10名でお送りする、世にも奇妙な社員旅行。・・・・第三部へつづく・・・。
自家菜園と俺達の奮闘記
7月17日(晴れ)
今日から社員旅行だ、自家菜園の話は一時御預けである。
場所は壱岐1泊2日の旅だ、今日の日をみんなとても楽しみにしていた・・・楽しみにしすぎて前夜祭・・・飲みすぎた・・・今日は俺一人二日酔いだ。朝8時出発なのに6時ぐらいまで飲んでいた・・・俺は幹事だ。
ベイサイドに着き、十時半出港するまでの記憶がない・・・やりすぎた・・・もう吐き出すものもない・・・。
十二時壱岐に到着、まだ気分が悪い・・・無理やり海で泳ぐ・・・海水飲みすぎてまた吐く・・・。
しかし今日の俺の肝臓はいつもと違った。飲んで約6時間が経過したとき突然、絶好調になった・・・ソルマックが効いたのだ。こんな感じで夜は更けていく・・・第2部へつづく・・・。
自家菜園と俺達の奮闘記
7月16日(晴れ)
皆さんお久です、今日はテンション高いです。なぜなら明日から社員旅行だから、ぶっちゃけうかれあがってます。
さて、今日の作業は野菜の収穫と雑草抜きとコーヒーブレイクだ。
まず野菜の収穫、今日はトマトときゅうり、米ナスを収穫。太陽が真横にいるみたいに暑い・・・。
雑草抜き、抜いても抜いても生えてきやがる・・・ちょっとは中津さんの頭を見習え・・・。
2時間後・・・。さてと、ここらへんでコーヒーブレイクでも・・・あっ・・・アイスコーヒーを車の中に忘れてきた・・・。ダッシュで車まで走る、このとき俺はスピードの向こう側にいた・・・。
「熱っ・・・。」真夏の炎天下一人ホットコーヒーを片手に佇む・・・って飲めるかぁ。
しょうがないので、オーナーが買い置きしていたアイスクリームに手を出した・・・。
半分ぐらい食べたところで、オーナーの車の音がした・・・「やっべ」一気に口の中に入れた。「頭がキーンって、頭がキーンって・・・」しゃれにならない。
踏んだり蹴ったりだが、明日のことを考えたらニヤけてしまう俺でした・・・。続く
