自家菜園と俺達の奮闘記
7月12日(晴れのちののちに曇り)
まだ土が雨水を吸っている為、穴堀ができない状態。仕方ないので新しい堆肥場を作ることにした俺。
180センチ×180センチ、高さも180センチ・・・「むーんな気持ちは、おせんち・・・。」
約16トンの土が入る大きさだ。まずコンパネを切ることに、そういえば一つ気になることがある・・コンパネって何の略?コンクリートパネル?材質は木材なんだけど・・・コンパニオンのネーちゃん?コンニチハ、パーマネント?わからない・・・謎だらけだ。
とりあえず電動のこぎりを引っ張り出し切り始めた・・・おが屑が全部俺の顔に飛んでくる・・・息ができない・・・鼻・目・口・耳・手・・・五感のすべてを奪われて残るのは、シックスセンスのみ・・・霊の存在を確認する。材料が足りないので今日はここまでやめた。おが屑まみれになったので、裸になり穴掘り場所を見に行くと、近所の若奥さんがが声ををかけてきた「そんな大きな穴掘って何をするの?」(俺のセクシービームに吸い寄せられたのか?)「いえちょっと人をここにね・・・」若奥さんは、さわやかに逃げて行った・・・。
(ブゥーーン)突然熊蜂が飛んできた・・・半泣きで走る俺、そして誰もいなくなった・・・。つっつく。
自家菜園と俺達の奮闘記
7月11日(梅雨)
雨が降っている・・・ここ最近ずっとである・・・当然作業は進まない。でも肥後屋ふぁーむに来た俺と、林君・・・。二人が目にした光景は、まさに地獄絵図そのものだった・・・。
そうまたもや土砂崩れである。神は俺たちにどれだけ試練を与えれば気が済むのか・・・。
来週は肥後屋の社員旅行、それまでに穴を埋めておきたい・・・。まずい時間がない・・・。
家宝は寝て待てと言うが「家宝は分かるが、寝て待てって偉そうに誰に言ってんだ・・・。」
とにかく梅雨が明けるのをただ待つしかない・・・。自然と共存する為には、自分本位では不可能という事だろう。しかし待つだけというのは正直しんどい・・・。だんだんイライラしてくる。
短気は損気・・・。「短気は分かるが、損気って意味分からん・・・。」
待っていてもしょうがないので、二人は鶏小屋を作るための材料を買いに行くことにした。トラックのエンジンをかけ、いざ出発・・・キュキュキュル・・・タイヤがぬかるみにはまり、空転している・・・・。「ちくしょーー何なんだ、願ったり叶ったり・・・いや踏んだり蹴ったりじゃねーかコノヤロー・・・。」
我々は試されているのか?我々は罪深き迷える子羊なのか?
犬も歩けば棒にあたる・・・「棒で済んだら良い方やん・・・。」・・・・・・・・・・・つづく
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7月8日(雨)
午後11時、俺は一人肥後屋ふぁーむにいた・・・・。
なぜここにいるのか説明しよう。昨日設置した暗渠配水管・・・・水が流れ込む為の穴が空いていなかったのである。俺は一人早めに仕事を上がり、穴あけ作業をする事にした・・・・これが間違いの始まりだったのである。
肥後屋ふぁーむの周りには民家は少なく街灯もない。昼間は風が運ぶ土の香りと、鳥のさえずりのBGMを聞き、日の光を浴びながら自然を満喫できるのだが、夜になると一変してその姿を変える・・・・。
風はうめき声を上げ、鳥は姿を隠し、代わりに暗闇で光る目、月は不気味に辺りを薄暗く照らす・・・・・・。
そういえばこの前、中津さんがこんな事を言っていた・・・「あそこ、夜行かない方がいいよ・・・めちゃめちゃ出るから・・・・。」中津さんは半端じゃない霊感の持ち主だ。そんな人が言うのだから間違いない。
正直自分の記憶力に腹が立った、何で今その事を思い出してしまったんだ。あの大仏めー。
とにかく母屋に入らなければ何も始まらない・・・。逃げ出せば明日から俺のあだ名が‘屁たれ君‘になってしまう・・・やるしかねぇ。そして、地獄の門を開いた・・・(シャッターである)母屋の中に入った俺、中にはオーナーが集めてきた骨董品が並ぶ、(市松人形,兜等)じっとしていると、金縛りにかかりそうな気がする・・・。
「超怖えぇー」早く終わらせて帰ろう。作業は1時間で終わったのだが、田代さんと中津さんが、後で来ると言っていたので待つことにした。作業しているときは機械の音で聞こえなかったが、静かになると色んな音が聞こえる・・・。「ギコッギコッ、ギギギーバタン」風に吹かれ不気味な音が俺をパニックに陥れる。
「早く来て・・・。」気を紛らわす為ラジオを付けた「チュウィーンピピプー」どこかの国の怪しい音楽が流れ出した・・・。「早く来・・・て」完全にパニクッた・・・・。
もう限界、早くここから逃げ出さなければ・・・。林君に電話した「こえー。帰る・・・プツップープー」突然電話が切れた・・・・「出たーーー」慌てて車の鍵を取り、車のエンジンをかける・・・キュルル・・・キュルル・・・「マジッスカ」・・・キュルルブルン・・かかった「ありがとありがと」母屋の電気を切り、地獄の門を閉じる(シャッター)「二度と来るかボケェー」泣きながら帰る俺・・・。人恋しくなった夜の出来事である・・・続く。
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7月7日(晴れ時々ブス) 晴れた、久しぶりにお日様と出会った俺達。まだ地面はぬかるんでいるんだろうけど、俺達は大人しくしていられず穴掘りに来てしまった・・・。土が水を含みかなり重い・・・林君が遅れてきた(にゃろう寝かぶりやがった)林君にスコップを渡したその時林君の髪が金色に輝きだした・・・「貴様ーよくもクリリンをー」林君がスーパーサイヤ人になった。ついでに俺の胸に七つの傷が現れた・・・「北斗百烈拳あーたたたたたたたぁ」 田代さんにも異変が「ゴムゴムのー・・・・・」三人は日射病にかかっていた・・・・。 とにかく土砂崩れを修復し、いよいよ次の段階へ進むことにした。 そう皆さん忘れていると思うが、この物語は穴掘り話じゃなく自家菜園を取り巻く真面目な話なのである・・・。さて次の段階とは、暗渠排水パイプを穴に埋める作業。今までは力仕事だったのだが、この作業は頭を使う、なぜならボンクラがこの作業をやると水が逆流してしまうのだ!。 今のメンバーで頭がさえている奴は・・・・駄目だみんな日射病で目があさっての方を向いている・・・・。 1時間休憩の後・・・全員で取り掛かり設置完了。テストもうまくいった、ここで失敗して土を埋め戻したら、もう誰も土を掘り返さないだろう。とにかくここは慎重にやるべきと判断し、このまま置いて来週まで持ち越すことにした。「ひでお明日の天気予報を調べろ」ひでおがあわてて携帯をいじくる・・・・震えた声で天気予報を読み上げる「えぇー非常に申し上げにくいのですが・・・明日は降水確率90%傘を手放せない一日になると予報しております・・・・・。」一同沈黙・・・・・・・・・・・「梅雨のバカヤローーーーーー」・・・それでも続く
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7月5日(曇りのち雨)
あの惨劇の場所を見に来た俺と林君とチェリー・・・いや素人童貞。
オーナーが池の周りの雑草を抜いていた。林君が声をかける「池に落ちないで下さいよー」オーナーがこう答えた・・・・「もう2回落ちたけぇ・・・。」・・・・・笑っていいのか迷った。
まだ足元がぬかるんでいる為、穴掘りは出来ない。崩れた穴を見て3人はため息しか出てこない・・・。
「さあ、しっかりしなきゃ・・・・」涙が出てきた。突然ひでおが一人パニックになり、走り回りだした・・・でこけた。泥だらけになり半泣きになるひでお・・・。「泣くな、だからお前はチェリーなんだ」・・・ほんとに泣いた。
とにかく晴れの日が続き土が乾くまで穴掘りは出来ない。・・・待つしかない。つづく
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7月2日(アメブロ)
・・・・・・・神は死んだ・・・・・。
「オーシット!」そう昨日から降り続いた豪雨で土砂が崩れ、穴が四分の一埋まってしまっていたのである。
5人はただ呆然と立ち尽くす・・・・みんな開いた口が塞がらない、徐々にアゴがしゃくれ‘アイーン‘になった。
大地は雨でグチャグチャになり、とても掘れる状態ではない・・・。ただ時間だけが刻々と過ぎていく。
自然とは時に、突然我々に牙を剥き大事なものを奪い去っていく・・・・。
「それでも人は生きていくんだよ」・・・・・・。森本レオ風に林君が言った・・・その場の空気が凍りついた。
「それでも人は生きていくんだよ」・・・・・・。森本レオ風に林君がまた言った・・・みんな帰り支度を始めた。
「それでも人・・・・」・・・・・・みんな帰った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだまだつづく
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7月1日(豪雨)
今日は作業ができない。 なぜなら外は雨だからだ・・・・。しかも半端な雨じゃない・・・・・そう穴が一大事、別に俺の肛門がどうかした訳じゃない、肥後屋ふぁーむの話だ。5人は空を見上げ天に祈るしかなかったとです・・・。穴が無事でありますように(別に切痔の心配をしている訳ではない)穴が塞がりませんように(別に中学生がピアスの穴を心配している訳ではない)
神様はきっと見ていてくれているはずだ。日ごろの行いが実を結ぶときが来たんだ、5人は信じるしかなかった。・・・・・その時、林君はこう考えていた(やべぇ俺ろくなことしてきてねぇ、今日も隣の家の牛乳盗んできた)・・・・・その時、田代さんはこう考えていた(やべぇ先週のワンピース見てねぇ)・・・・38歳2児のパパである。とにかく5人は祈った。・・・・・・・・どうなる?穴、どうなった?ワンピース、俺たちから目が離せない。
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6月30日(太陽)
今日は肥後屋スタッフ全員で芋の収穫祭、10時だよ!全員集合である。
芋を掘っているとき、ひでおが崖から落ちた。誰も助けに行かない、ライオンの子育て的教育方針である。
午後二時芋ほりが終わり、昨日出てきた大木と対決。ひでおはまだ崖から落ちたままだ。
みんな芋ほりで体力をかなり消耗している。勝負は短時間で決めなければならない・・・。作戦本部が設置され、作戦会議が始まった。中津さん「ロープで引っ張るとゆうのはどうだ」俺「いやそれはリスクが高すぎる」
田代さん「この前のワンピース誰か見た?」俺「いやその話は後でゆっくり・・・」ひでお「何で助けてくれないんでありますか隊長」ひでおが自力で崖から這い上がってきた。林君「それでいい・・・。そうやって男になれ」林君がかまずにセリフを言えた。俺「ここで話していても答えは出ない、事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」5人は大木の前に集まった。「大木みんなでぶち抜くぞ大作戦が始まった。周りを大きく掘り、ロープを巻きつけ、つるはしを打ち込み五人で力の限り引っ張る。「そーていっ・・・そーていっ・・・」びくともしない、まさか向こう側で地底人が引っ張っているんじゃないのか?・・んなこたーない
(タモリ風)。あきらめるなぶち抜くんだ。いろいろ試した、押したりひねったり、ツネ切ったり撫でたり愛したり
、遊びに誘ったりもした。んで結局切った。
終わった正真正銘穴掘り終了。5人は浮かれて走り回った、そしてひでおがまた落ちた。「さき帰るぞー」
ひどく暑かった日の夕立ちがふりだした・・・・・・。つづけぇい
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6月29日(ギラギラする)
昨日発覚した台形の穴、今日が本当の最終日だ5人は全力で穴を掘った。ちなみに1ヶ月掘っても埋蔵金は出てこない、地底人にも出会っていない・・・・・当たり前だ。
2時間後5人はグレた、しかも判りやすいグレ方をした。ボンタンに短ラン鬼ゾリ夜露死苦である・・・。そうまたもハプニングである、何なんだこれは!最後の最後で大木が埋まっていたのだ。
今日はもう時間がない、立ち上がる気力さえなくした5人・・・・この夜初めてバーボンを口にした・・・。続けぇ
自家菜園と俺達の奮闘記
6月28日(晴れ晴れ)
今日でいよいよ穴掘り最終日、約1ヶ月・・・長かった様で短かった,なんとなく寂しい気もする。
5人は穴掘りの職人になっていた。「俺たちならアルマゲドンに出れるんじゃねぇ」・・・無理である。
午後1時穴掘り終了、終わった・・・・やっと終わった本当に終わったんだ、5人は満足げに穴を眺めていた。
自分たちの仕事に酔いしれながらタバコを一服、その時俺が異変に気づいた「ん!何かおかしい・・・ひでおスケール持って来い」5人の顔に緊張が走る・・・・。うそだ・・・そんな馬鹿な・・いやそんなはずはない・・・・。
ひでおがコケながらスケールを持ってきた、慌てて計測してみると嫌な予感は的中していた。
3M×4Mの長方形のはずが、片側2,5Mの台形型になっていたのである。「・・・・・・・・」無口になる5人、林君が沈黙を破った「明日があるがない・・・・・」大事なところでまたかんだ。本当にこの人だけは・・・・とにかくやるしかねぇ、明日だ明日必ず終わらしてやる。・・・・・・続く続く続くーーー。
