「仕事人、京都へ行く闇討人の謎の首領!」 五兵衛 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

 

「仕事人、京都へ行く闇討人の謎の首領!」

五兵衛 演-織元順吉

 

京都の大元締。

 

病を得たのちは裏稼業から遠ざかっているものの、床に伏せっても威厳は衰えていません。

 

江戸から来た政が「ご無沙汰です」と言っているので、五兵衛の仕切りで仕事を受けたことがあるらしい。

 

 

掟には厳しいが、実直な人柄で面倒見もよく、配下の信頼も厚い。

 

幼いお竜を金で買い、配下の仕事人として育ててきた。

 

掟を破ったお竜にけじめをつけさせようとするが、その外道の働きは止められず、返り討ちにあってしまいます。

 

 

足を洗った元締に、江戸者が挨拶に行く――。

 

きちんと筋を通すことで、情報をもらったり、助っ人を紹介してもらえたり、と仕事がやりやすくなるようです。

 

こういった元締は全国に相当数おり、主水たちは常に監視されているはず。

 

裏稼業では規律を守ることが、最低限の保身になるのですね。

 

 

年号が平成に変わって、初の必殺となったスペシャル番組ですが、派手な部分はほかのスペシャルと比べるとやや少なめ、といったところでしょうか。

 

京の都にふさわしく、しっとりとした感じに仕上がっています。

 

 

殺しの場面も要所要所に組み込まれていて、緊張感を持ったまま、ラストへつながっていくところがいいですよね。

 

気砲(エアガン)を使う謎の殺し屋集団、「闇討人」なども登場しますが、どちらかというと人間関係の描写や、ドラマ性に力を入れた佳作じゃないですか。