必殺仕事人Ⅴ 風雲竜虎編 鍛冶屋の政 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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半分、趣味の内容になっています。

 

必殺仕事人Ⅴ 風雲竜虎編

鍛冶屋の政 演-村上弘明

 

前作の旋風編において、政は仲間を死なせた心の悼みを抱え、裏稼業から足を洗っていた。

 

主水の危機に、再び手槍を取る凄腕の仕事人。

 

仕事の合間は、腕立て伏せや懸垂、腹筋、重量挙げなど、体を鍛えることに余念がありませんね。

 

自作のトレーニング器具を用いて、もっぱら体力筋力作りに励んでいる。

 

 

さて、前作からの最大の変更点は、仕事を請ける仕組み。

 

必殺シリーズではお馴染となっている、主水らが依頼人から直接、金を受け取って仕事をすることができない設定になっています。

 

そこで登場するのが新依頼システムの「赤絵馬」です。

 

 

依頼人は夜叉堂に出向き、番人坊主から渡される赤い絵馬の表に殺したい相手を、裏には自分の名前を特殊な液体で記す。

 

依頼を受けた仕事人が火であぶると、書かれた文字が浮かび上がり、仕事内容がわかるという仕組みになっています。

 

頼み料は手持ちの有り金全部。

 

 

依頼に嘘偽りがあれば災いが依頼人にふりかかると坊主は伝えるが、その時点では真偽のほどはわからないので、請けた仕事人が裏を取ることになる。

 

一度、書いた文字は消せませんが、取り消しは依頼主にかぎり可能。

 

 

夜叉堂を知る仕事人であれば、誰でも請けることができるようです。

 

ただ、元締の制度自体は別に存在し、第1話では「柳島の茂兵衛」、最終回では「旅芸人一座の座長雲龍」が登場してくれました。