「大暴れ仕事人! 横浜異人屋敷の決闘」 張り扇のテツ | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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ミステリー作家です。
本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

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「大暴れ仕事人! 
   横浜異人屋敷の決闘」
張り扇のテツ 演-南方英二(チャンバラトリオ)
 
上方から江戸に来た四人組の兄貴分。
 
姿は浪人風で、武器は張り扇……曲がりなりにも仕事人の端くれなので、ただの紙製ということはないでしょう。
 
多分、薄い鉄製なのかな?
 
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当てにしていた闇の会が解散し、途方に暮れた挙句、主水を相手に強盗を働くものの、軽くあしらわれてしまいます。
 
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チャンバラトリオは関西では有名なのですが、全国区ではないので、皆さん知らないでしょうね。
 
この張り扇を使ったコントは鉄板ですよ。
 
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本作は内容も実在の人物である清河八郎と、彼が指揮した浪士隊を軸に構成されているのです。
 
冒頭で、いきなり闇の会が解散してしまう波乱含みの展開。
 
おおむね、史実と符合していますが、清河は佐々木唯三郎ではなく、本作では主水に殺害されてしまいます。
 
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さて、佐々木唯三郎はというと、清河殺しの目撃者に変更されました。
 
「仕事を目撃した者は、親兄弟に関係なく口をふさぐ」の掟にあるように、主水は鳥羽・伏見の戦いにまぎれ込み、そこで佐々木を仕事にかけるのですね。
 
佐々木は悪いことをしていないのに、目撃者というだけで殺されるなんて……。
 
これ、佐々木側にしてみれば、主水に恨みを抱いても仕方ないですよね。