心理学 と スピリチュアルのあいだー第33話 意識の死後存続仮説は成立するか? | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

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こんにちは( ◠‿◠ )

 

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はじめに

心理学という学問はとても幅が広く奥が深い学問です。

臨床心理学、超心理学、トランスパーソナル心理学のお話しはこれまであまりしてきませんでした。

 

本当はもう少し歴史や現象についてのお話しをしたいところですが、あまり歴史や現象ばかりの記事になるとスピリチュアルブログやオカルトブログと間違われてしまう(既に勘違いされている^^;)ので歴史や現象については取り敢えず第10話までとして、第11話以降ではこれまでの話しを元にさらに心理学的、精神分析学的アプローチより深掘りをしていきたいと思います。

 

今後は医学、物理学、量子力学、人間科学、精神分析学、臨床心理学、超心理学、トランスパーソナル心理学など複数の領域に跨るちょっと変わった心理学のお話しもしていければと思います。

 

ちなみにバス次郎の心理学に対する学派は恩師の教えもあってユング派です。それがいいか悪いかはわかりません。一つ言えることはどの学派に属するかではなく、一つの考え方を体系的に学び探求していく過程に於いて深く洞察することができる言わば拠り所あるいは原点であると考えています。

 

現在のバス次郎の研究テーマは”無意識の心理と感情”ですがユングの元型、共時性、類心的無意識が関わっています。

一つの研究テーマに対してあらゆる方向から追求していく中で思いもかけないことが発見できるのかもしれません。

そんな研究テーマから研究ノートに書かれているメモの一部をこのシリーズでは記事にしています。

 

<今日お話しすること>

臨死体験(NDE)、胎内記憶、生まれ変わりなど、”死後の世界”を意識科学の視点から研究されている中部大学/バージニア大学の大門先生の『魂の不死性に関する哲学的考察 ~死後存続仮説に関する議論を中心に~』から、”人の死”により人間の意識が肉体の死後も存続する可能性についてお話ししたいと思います。

 

臨死体験、生まれる前の記憶、誕生間もない頃の記憶、さらには前世記憶についてさまざまな体験が世界中にあります。果たしてこれらの記憶は本当に実在するものなのだろうか?

 

(関連記事)

 

以下のサイトはNDE(臨死体験)事例を蓄積しているサイトとして有名なサイトです。

サイトの一部は日本語にも翻訳されている。

 

 

 

<研究テーマとの関連>

バス次郎の研究テーマの一つである意識を考える際の原点


”意識”の中には”自己的意識”、”集合的無意識”、”類心的無意識”とよばれる意識がある。

集合的無意識や類心的無意識が覚醒体験とどのように関わっているのだろうか。

 

意識の死後存続仮説に対する意見として以下のような意見がある。
これに対して大門先生がさらに死後存続仮説は否定されないことを論じたのが先にご紹介した論文です。

 

当該の分野の研究者だけでなく、C.D.BroadやH.H.Priceのような著名な哲学者の間でも、その可能性について議論がなされてきた。

最近、Sudduth (2016) がこの 長年の議論に対して、確認理論の枠組みで、詳細な分析を行った。

確認理論は、競合する 仮説の中でどの仮説を選ぶか、また、証拠によってある仮説が支持されるのはどのような 場合かを測る手段を提供しようとする、哲学理論の一つである。

Sudduth (2016) は、主 に次の二つの問題点を指摘し、意識の死後存続仮説は当該の現象を説明する仮説として不十分であると結論づけた。

第一の問題点は、死後存続仮説の擁護論者たちが唱える仮説には、実際には、一連の補助仮説が必要だが、それらには独立の根拠がなく、検証可能性が 確保されない、という点である。

第二の問題点は、仮説の正当性を弱める、有力な対立仮説が存在することである。

 

<死後存続仮説を支持するエビデンス>

Sudduth (2016) が考察の対象としてい ない現象に中間生記憶を持つ子どもの存在があ ることです。ここで、中間生記憶について少し補足します。

胎内記憶または中間生記憶については22例の実例を挙げた以下の論文が有力なエビデンスになります。

Paranormal Aspects of Pre-Existence Memories in Young Children
(超常現象としての「前世」について幼い子供たちの記憶の超常的側面)

概要: 著者らは、子供の空想では明らかに説明できない超常的な側面を持つ、未確認および外部から確認された両方の子供の幻想では明らかに説明できない超常的な側面を持つ子供の前世の記憶について、未確認および外部から確認された事例を紹介する。

超常現象はそのほとんどが超感覚的な知覚であり、1例はサイコキネシスである。
このような現象は、臨死体験の超常的な側面と類似しており、収束していることから、両タイプの体験には共通の非物理的な起源があると考えられることを示唆しています。


ESP(extrasensory perception;超感覚的知覚)とPK(psychokinesis;念力)を合わせてPSI(サイ)とよびます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
 

 

 

<1960年代に生まれ変わりと認められた例は2,600例以上>

アメリカでは1960年代ヴァージニア大学のイアン・スティーブンソン博士が約半世紀かけて調査してきた「生まれ変わり」と認められた2600例以上のデータがあり、その研究の一部が『前世を記憶する子供たち』(日本教文社, 1990.)などにまとめられており、博士の研究を日本に紹介した精神医学の笠原敏雄氏の研究がある。

谷口智子,現代日本における前世記憶・胎内記憶の研究, 『宗教研究』, 89, 2016.

 

Dr. Stevenson のTwenty Cases Suggestive of Reincarnation』より抜粋

This book is a detailed exposition of 20 cases of children who demonstrated early knowledge of the lives of individuals who had died previously.

The strong investigative efforts of Dr. Ian Stevenson and his assistants uncover the validity of many of these memories of each child. Cases were presented from India, Ceylon, Brazil, Alaska and Lebanon. In Dr. Stevenson's words, "The history of cases suggestive of reincarnation in India (and elsewhere) follow an almost conventional pattern.

The case usually starts when a small child of two to four years of age begins talking to his parents or siblings of a life he led in another time and place. The child usually feels a considerable pull back toward the events of the life and he frequently importunes his parents to let him return to the community where he claims that he formerly lived. If the child makes enough particular statements about the previous life, the parents (usually reluctantly) begin inquiries about their accuracy.

Often, indeed usually, such attempts at verification do not occur until several years after the child has begun to speak of the previous life. If some verification results, members of the two families visit each other and ask the child whether he recognizes places, objects, and people of his supposed previous existence." Tables are presented for each child which shows all the elements of his/her recollections, how the information was obtained, how it was verified, and comments.

A narrative of each investigation is provided. The book concludes with a general discussion of possible hypotheses of children's recollection other than reincarnation, such as fraud, information gained from others, extra-sensory perception (ESP), motivation and capacity of parents to deceive, and spirit possession.

Reincarnation is the most probable hypothesis for most of these cases because:

The large number of witnesses and the lack of apparent motivation and opportunity make the hypothesis of fraud extremely unlikely.
The large amount of information possessed by the child is not generally consistent with the hypothesis that the child obtained that information through investigated contact between the families.

Demonstration of similar personality characteristics and skills not learned in the current life and the lack of motivation for the long length of identification with a past life make the hypothesis of the child gaining his recollections and behavior through extra-sensory perception improbable.

When there is correlation between congenital deformities or birthmarks possessed by the child and the history of the previous individual, the hypothesis of random occurrence is improbable.

Dr. Stevenson considers that these cases are suggestive of reincarnation but individually or collectively do not offer anything like a proof of reincarnation.

The reader is likely to arrive at a stronger conclusion--that the great mass of verified detail does in fact constitute a proof that reincarnation can take place, shown beyond a reasonable doubt.

Primary Reason to Read This Work
To understand the credibility and results of this investigation of reincarnation which are at the very heart of the evidential basis for the existence of an afterlife.
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以下の日本語訳はバス次郎が訳したものです。

(訳)輪廻転生を示唆する20の事例
本書は、過去に死亡した人物の生涯を早くから知っていることを示した20例の子どもたちについて、詳細に解説したものである。イアン・スティーブンソン博士とその助手たちの強力な調査力により、それぞれの子供のこれらの記憶の多くが有効であることが明らかになった。

インド、セイロン、ブラジル、アラスカ、レバノンから症例が紹介された。
スティーブンソン博士の言葉を借りれば、「インド(およびその他の地域)の輪廻転生を示唆する事例の歴史は、ほとんど従来のパターンに従っている。2〜4歳の子供が、両親や兄弟姉妹に、別の時代や場所での自分の人生を語り始めるのである。

子供は通常、その人生の出来事にかなりの引け目を感じ、自分がかつて住んでいたと主張する地域社会に帰らせてくれるよう頻繁に親にせがむ。子供が前世について十分な供述をすると、親は(通常はしぶしぶながら)その正確さについて問い合わせを始める。

多くの場合、いや、通常は、子供が前世について話し始めてから数年経たないと、このような検証の試みは行われない。検証の結果、両家が互いに訪問し、子供が前世と思われる場所、物、人を認識しているかどうかを尋ねる。

それぞれの子供について、回想のすべての要素、情報の入手方法、検証方法、コメントを示した表が提示されている。また、各調査の説明文も掲載されている。最後に、輪廻転生以外の仮説として、詐欺、他人から得た情報、超感覚的知覚(ESP)、親の動機と能力、霊の憑依などが考えられるとし、総論としてまとめている。

輪廻転生が最も可能性の高い仮説である理由は、これらの事例のほとんどにある。

目撃者が多く、動機も機会も明らかでないことから、詐術という仮説は極めて考えにくい。
子供が持っている大量の情報は、調査された家族間の接触によってその情報を得たという仮説とは一般に一致しない。

現世で学習していない類似の性格特性や技能を示し、過去世との同一視が長く動機づけがないことから、子供が超感覚的知覚によって記憶や行動を獲得したという仮説はあり得ない。
先天性の奇形や痣と前人格との間に相関関係がある場合、ランダムな発生という仮説はありえない。

スティーブンソン博士は、これらのケースは輪廻転生を示唆するものであるが、個々または全体としては輪廻転生の証明にはならない、と考えている。

読者はより強い結論に達するだろう--検証された大量の詳細が、実際、輪廻転生が起こりうることを合理的な疑いを超えて示す証拠となるのだ、と。

この著作を読む第一の理由
死後の世界の存在を証明する根幹となる輪廻転生の調査の信憑性とその結果を理解すること。

 

以下の書籍は上記のスティーブン博士の論文を和訳したものです。

 

 

 

<これはどう言うことなんだろうか?前世記憶は実在する?>

さらに近年では、前世記憶者が知らないはずの外国語を話す「異言」の例として、催眠状態で習ったことのないネパール語を話す日本人女性を調べた中部大学の大門正幸氏(言語学)、稲垣勝己氏(心理療法士)の研究がある。

谷口智子,現代日本における前世記憶・胎内記憶の研究, 『宗教研究』, 89, 2016.

 

 

 

 

<胎内記憶・中間生記憶の研究>

「胎内記憶」という表現は本来「母親の胎内にいる時の記憶」を指す語であるが、「過去生記憶」や「中間生」と呼ばれる受胎前の記憶「誕生時記憶」なども含めた総称として用いられている。

胎内記憶については大門先生の以下の論文が大変参考になります。

「胎内記憶」とそれに関連する言説をめぐって
誕生前・誕生時記憶を語る子供たち 日本における三つの事例
Children with Life-between-Life Memories
A Case of a Japanese Child with Past-Life Memories

 

 

生まれる前の記憶~前世/中間生記憶/胎内記憶の体験談

 

 

 

 

参考文献

魂の不死性に関する哲学的考察 ~死後存続仮説に関する議論を中心に~

Paranormal Aspects of Pre-Existence Memories in Young Children

Twenty Cases Suggestive of Reincarnation, Second Edition, by Dr. Ian Stevenson, University Press of Virginia, Charlottesville, 1980.

谷口智子,現代日本における前世記憶・胎内記憶の研究, 『宗教研究』, 89, 2016.

「胎内記憶」とそれに関連する言説をめぐって
誕生前・誕生時記憶を語る子供たち 日本における三つの事例
Children with Life-between-Life Memories
A Case of a Japanese Child with Past-Life Memories

 

 

世の中には不思議なことがたくさんあります。

どういうことなのかまだ解明されていません。
今後の研究に期待したいところです。
 

今日はこの辺で。

 

どうぞ、これからもよろしくお願いします。

 

 

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