全然生きてる -3ページ目

全然生きてる

全然生きてます

先日美容院に行ってきたときの話である。

日曜日ということもあってか席は満席で、美容師と客の話し声が聞こえていた。

「姫カット、と書かれてましたがどのような感じがいいですか?」

この美容院に来るのは3度目だが、今回カットを担当してくれるのは過去2回のカットのアシスタントをしてくれた若い女の子であった。

「こんな感じがいいんですけど」

そう言って昨晩ネットで見つけ保存しておいた写真を見せる

それから数度カットのイメージの擦り合わせのやり取りをしたあと、私はぼんやりと鏡に映る自分を眺めていた。

「どうして姫カットにしようと思ったんですか?」

特に理由はない。いや、いい加減美容院に行かないといけないなと思っていた矢先、友人に「お前の姫カットが見たい」と言われたからだ。

「そんなサラッと決めるんですね」

まあ、何でもよかったので。と、言いかけ、切ってもらっている人に対してあんまりな言い方だと思い笑って誤魔化した。


「いや、でも姫カット似合っちゃうんですもん!」

あからさまな世辞に内心辟易とする

「そんなに人を選ぶ髪型なんですか?」

思い返してみれば少し意地悪な質問だ。でも、本当にそう思ったのだから仕方ない。

女の子は一拍あけた後、性格もありますからね、と言った。


沈黙が続く、私は基本的に喋らないことは苦ではない(厳密に言うと、コミュニケーションが下手なので他人と喋ることでストレスが溜まるので喋らない方がダメージが少ない)が、今回ばかりは違う、相手は自分としか喋る他ない状況かつ周りは楽しそうに談笑しているのである。小心者の私にとってはこれは冷や汗ものなのだ。



今こうして久しぶりに文章を書いてみて分かったことは、この行為は落ち着くのだ。ああ、安心する。たとえ今、私の肉体の有る場所がどんな場所であろうとも、私の居場所はここにある。ここにはなにもないけれど。ここには誰もいないけれど。でも、ここしかない。否、そう思うことが私にとって都合のいいことなだけな気もするけれど。


だから、だから私は他人が怖い。手を繋ぐ暖かさも、誰かを受けいれ、そして誰かに受け入れられる喜びも、きっと、私は理解できない。私には皆が当然のように行っているそれが恐ろしくて堪らない。自己完結人間なのだ。


会いたい、誰に、誰にも会いたくない、そんな日々だ。

つい先日まで私は、なんだかよく分からないけれど自分を蔑ろにしたり、痛めつけたりしていた。私をよく知る友人からは自分のことを大切にしてと言われるが、その言葉の意味を私はさっぱり分かっていなかった。何故そんなことを言うのか、私は何一つ間違ったことはしていないのに。

なんだかよく分からないまま、自分の人生を棒に振り、なんだかよく分からないまま、怠惰な自分を踏みつけ「ああ、苦しいなぁ」と天を仰ぐ。しかし、こんな怠惰な日々を送っている自分に誰も罰を与えないのだから、私が私に罰を与えるしかないと認識している私は苦しくなくなるのも嫌で、「助かる私」が心底許せなくて、誰かの手を求めることもできず、きっと私が死ぬ時はうめき声のひとつもあげずに死ぬのだろうという確信だけ抱きながら、私は私に唾を吐いた。


この部屋において本当に処分するべきものは、着なくなった服でもなければ袋いっぱいのゴミでもない。私自身だ。
物で溢れかえった部屋の片付けをしながらそんなことを思いついてしまって、手が止まる。ああ、どうして今、私は口角が上がっているのだろう。

「私がもう一人いたら私を殺せていたのに。」

ポリバケツに私を詰め込む私を想像して、私は満足気だった。ああ、満たされていた。そこで私は気がついた。なぜ私が私を蔑ろにしていたのか、将来を棒に振ることを簡単に選べたのか、それは、私は私を蔑ろにしている私のことが誰よりも何よりも好きだからだ。

今まで自分には趣味がないと思っていたが、それは間違いだ。私は私を苦しめることが趣味だった。

腑に落ちる、ああ、理解出来る。入力信号は自己愛で、出力結果が自滅行為だったんだ。矛盾していながら、けれど分かった。私は私のことが好きだから私を踏みにじっていたんじゃない。私を踏みにじる私が好きだから、私は踏みにじられていたんだ。

バラバラだったものが結ばれて、そこで私はきっと誰も好きになれないんだろうし、誰にも好かれないんだろうなと思った。だって私は自己愛の塊のような人間で、だからきっと無意識で人の心を踏みにじる。それは私の良心を踏みにじるためにだ。

他者を傷つけたいとはこれっぽっちも思わない。何故なら私が与える痛みは私だけのもの。ああ、私が傷ついていないのに貴方だけ傷つかないで。

結局は認識の問題なのだ。どう受け取るかの問題なんだ。

その言葉は、ああ、他人が要因の痛みだとしてもそれは私が私に与えている痛みだとするための魔法の呪文だったのね。

ねえ、きっと貴方は救われないのよね、だって救われたいだなんて思わないんだもの。痛くて苦しくて辛くて、そういう思いを私の手で私に与えること以外に私は興味が無いのね。

可哀想な子、可愛い子、その生き苦しさ、息苦しささえ、私にとっては……

私にとっての正しさの奴隷の私へ、きっと愛も恋も幸福もちゃんと味わうことができないまま死ぬ私へ
ふわふわと、ぷかぷかと、不快で愉快で頭が痛い。

お酒は好きだ。アルコールによって面倒な状態になってる私こそが日々ひた隠しにしている本当の私だからだ。

にっちもさっちもいかない
肝臓をダメにして死ぬのだろうか。気が早い。

不定期的で継続的な肉体関係をもってしまった人が水に浮くアヒルをくれた。私が欲しいといったことをどうやら覚えていたらしい。一人暮らしの部屋に帰って湯船に浮かべていたら、祖母の家にあったブリキの金魚のおもちゃを思い出した。

何故こんなことになったのだろう、首を傾げる、頭は働かない。気がつけばこの有様だ。暫くの間、考えていることをこうやって文章にして吐き出すことを放棄していたからだろうか。

触れる、触れられる、だからなんだ。空っぽのままではないか。本当はこれっぽっちも満足していない。欠けているのだ、きっと。

まるで他人事のようだ

かぼちゃを被って死体のフリしてケラケラ笑う

赤色が好きだ。赤いから。

割り切りと振り切りがすごい。もうこんなことしていたって、どうにもならないから。

愛はIを救わない。

人はいとも容易く人を傷つける。母も、友も、知らない誰かも、いつだって無自覚に傷付けている、例に漏れず私だってそうだ。

「シンジャオロース」
中華料理名みたいに誤魔化してでしか言えないのは言葉には魂が宿るからだ。死にたくはない。これは、本当。結果論から導き出されるものだけれど。死んじゃいたい。これも本当。我ながら危ういところにいる。というのも死んじゃいたいは悲観的じゃないから。「うーん、死んじゃおっか!」みたいな。もしかしたら私は私の命を軽く見ているのかもしれない。なんてね。

私が死んだら泣くのかな、泣かないだろうな。父も、母も、友人も。それでいい。それがいい。みんな私をそういう愛し方をしていたから。だから、泣かれたらきっと腹が立つ。棺の中から嘘つきだと声を上げるだろう。死んでいるからそんなことできないけれど。

死ぬなら両親が元気なうちがいいな、娘が死んだらあの二人だって流石に何とかなると思わない?私との思い出を共有できる唯一の相手なのだから。それとも、そんなのどうだってよくなっちゃうかな。

ああ、死ねばよかった。何も考えず二階の窓から両足を出していたとき、死んでおけばよかった。死にたくない。死にたくないが、でも、そう思ってしまう。当時より今の方がよっぽど。

嫌な予感がする、死なない、死なないけれど、ああ、ダメだ、死ぬのが『正解』な気がしている。この感覚を私は知っている。知っている。執着していた過去を振り払うため処女を捨てたとき、人生滅茶苦茶になりたくて自称小説家に会いに大学終わり新幹線に乗って大阪まで行ったとき、私はどちらの選択も心の底から『正解』だと思って選んでいた。そのときの感覚だ。

止まれない気がする、いや、止まらない気がする、文章酔いだろうか、いいや、いいや、これは、これは、死なない、死なないけれど、私は死ぬ。分かるか、この感覚が。死なないんだ、死なない、死なないが、死ぬんだ。

ああ、道理で昨日自傷行為をする人間の気持ちがわかったのだ。昨日の私は私を頭の先からつま先まで食べてしまいたい衝動に駆られていた。だがどうだ、今は、ああ、食い尽くしたいだなんて、そういうものではない。心がストンと落ちた。知ってしまった、これが最後のピースだ。

誰が悪い、誰がいけない、誰が私を苦痛においやった?誰を責めればいい?私が銃を片手にそう問うと、皆一様に銃を下ろせという。そんなもの持っていても仕方がないと。だから、私は銃から手を離した。長いこと見て見ぬふりをした。だが、ああ、そうか、そうだったんだね。みんな知っていたんだ。

銃口を向けるべき相手は私を愛し傷つけた母か?否、私を愛し目を逸らさせた父か?否、私を好いて決して触れなかった友か?否、否、否!私だ。知ってしまった。理解してしまった。ああ、それ故に皆は私を止めたのだ。彼等は、なんて心優しい人たちなのだろう。彼等は知っていたのだ。私が本当の意味でその事に気がついたとき、私は私に銃口を向けるだけでなく引き金を引く人間なんだと。そうだ、私は他者に銃口を向けれたとしても決して引き金は引けない。死んでほしくないからだ。母も父も友も、幸せな終わりを迎えて欲しい。心の底からそう思う。だが自分に対してはどうだ?

ああ、ああ、ああ!どうしよう、どうしよう!死ぬ理由ができてしまった!!生きる理由が見つかる以前に!死にたくない、死にたくないが、死なねばならぬ、そんな気がしている。私は、私は、おかしくなっているのか?

知らなかった、知らなかった。これは『死にたい』なんてものではない。あのドロドロとして鬱屈としたものなんかではこれっぽっちもない、躁鬱で危ないのは鬱状態ではなく躁状態だと昔、母から聞いたがそうなのだろう。だって、今の私はとても冴えている。思考が今までになかったくらいクリアだ。

故に以前のような不安定な危うさはない、言うなれば安定した危うさと言うべきだろうか。ああ、そうだ、死にたくない、これっぽっちも死にたくない、だから死なない、私は死なない、死なないが、死んでしまいそうだ。
私は何を一生懸命になってるんだよ。

それなりの加工を施した赤髪の自分の写真を眺めため息をつく。
「普通恋人ほしい奴がこの写真をメイン写真にするかね」

恋人は欲しくない、いや、欲しくないというか恋人になる以上は多少なりとも相手を『視る』必要があって私はそれを心底不得意としているから嫌だ。相手を自分の都合のいいように認識し、解釈して生きてきたのだから苦手なのは当然といえば当然なのだが。

あー適当にやっちゃったら恋するんじゃないんですか神様、聞こえてますか。お前のせいで私はこんなしちめんどくさいことしてるんだわ、嘘、面倒なのは私のせいなので神様は関係ないし、神は死んだ。

やっぱ助けてくれよ、嘘、助けなくていいです勘弁してくれ、こんな気持ち何年何十年抱えながら生きるつもりだ?お前はいつまでエリクソンの発達課題の達成できなかったところを眺めながら変な汗をかくつもりだ?死ぬまでアダルトチルドレンか?ころしてくれ、うそ、うそです、命は尊いものなので生きます!ああああぁああああ勘弁してくれ勘弁してくれ、やれば出来るとか思ってないから、やってもできないし、やったってどうにもならないし、ああああやってもないのにそんなこと言うなとか言う?私もそう思うよ、やっぱ、やっぱ思い立ったように死んじゃいたいよね、今日空めっちゃ綺麗さよならバイバイみたいな、いや、死なないけど。

OKGoogle!酔ったように生きて夢のように死にたいんですけど、どうしたらいいですか?え?危うい薬?勘弁してくださいよ、確かに私は衝動的な人間だけどその一線が越えられるんだったら今頃私この世にはいないから。酒?それはね、ありよりのあり、やっぱ酒が私を救済してくれる!!!嘘、酒は何も救わないよ。(は??????)助けてくれよ、助けてくれよぉ、何から?孤独から?最低最悪!孤独を楽しめ。だって人と関わるの面倒じゃん。あークリエイティブなことするしかなくね?今私油絵に興味あるんだけど、過剰にアルコール摂取した状態で油絵描きたいんだよね、未成年だからまだできないんだけど。でも深夜白い部屋にブルーシート引いて一心不乱に油絵を描く酩酊状態の私、愛せるので。朝焼けバックにキョンシー描きたいな。あ、ネタバレしちゃった、てへっ、可愛くねぇよ。

は?てか若くて可愛い(??????)私に手を出さない男、見る目ないだろ。嘘、正解です。悪い意味で手に負えない人間なので。というかそもそも可愛くねーんだわ。いや、見た目もそうなんだけど、内面も。いやいや、自室で「無」に対してのたうち回ってる人間、可愛いだろ(は?どこが???)

私天才的なこと考えたんだけどさ、月火水木金で毎日別人みたいな私を演出したいんだよね。月曜はナチュラルメイクして、少し流されやすいけど心優しいみたいな、少し古い?イメージの典型的な日本人で、火曜日は強い女の化粧して誰も寄せつけないみたいな、自分に自身があって人の目を気にしないの。水曜日は甘目のメイクして、今流行りのマイメロメンヘラみたいな、木曜日はオシャレなメイクして、そうカラーマスカラとかテラコッタカラーとか使いこなして、洗練された感じね、できる大人の女みたいな演出をして、金曜は、どうしよっかな、もう私のボキャブラは限界に来てるよ。土日は基本的に1人だから私で問題ないんだよね。何が?知らねぇよ。 それでね、歯ブラシとか5本買って、曜日によって歯の磨き方から食べるものから服装から変えて、それってとっても愉快でしょ?愉快になりたいわ、愉快な人間楽しいもの、うそうそうそうそ、愉快な私を見て楽しんでくれてる貴方が好きなだけ、嘘、愚かな私を見て笑ってる愚かな貴方を見下したいだけ。最低最悪ね、知ってる。直接他人に害を成す形で現れないってだけで私って心底性格が悪いのよ?

踊りたくない?こんな夜ってやっぱり狂ったように踊って酒を飲んで酩酊して飛び降りたいでしょ、死にたくないし痛いのも嫌だけど落下したいよね、落下死体じゃないから、勘違いしないでね?