気候の良い日々が続く11/1(水)、日本一お城の数が多いといわれる「滋賀県」へお城廻りに出かけました。

 

一城目は、「小堤(こづつみ)城山城」(滋賀県野洲市)で前回のブログでは「希望が丘文化公園」側の「城山柿沢登城口」から入山して「直登コース」で城山山頂(小堤城山城 郭24)を目指したことをお話ししました。

 

この後、尾根伝いに「岩松城」へ移動したので、その延長で「岩松城」をお届けしようと思いましたが、先に「小堤城山城」を紹介したほうが前編との繋がりができると思いましたので、「小堤城山城」を「小堤」側の「曲輪コース」から登城したことにして紹介していきます。

 

「城山登城口」の案内板が立ち、少し登っていくと「曲輪コース」と「尾根コース」の案内板が立っていますので

「曲輪コース」を選択したほうが、山道に沿った左右対称の小郭の段郭群が観察できます。この場所には、「縄張り図」に曲輪名(番号)が記載した案内板が立っていますので、非常に参考になりますし、自分がどこにいてるか良くわかりますので、これに基づいてご紹介していきます。

 

「小堤」側の「登城口」↓

「曲輪コース」と「尾根コース」の案内板↓

「縄張り図」に「郭名」が記載↓

 

標高180m辺りから、「郭L-1」と「郭R-1」が山道の沿って段郭を構成していきます。上に上がるにつれて段郭の面積も大きくなっていくようで、途中の郭から上や下を眺めると、段郭であることが良くわかります。

 

「郭R-1」最も下の郭↓

「郭L-3」(段々が良くわかる)↓

「郭L6」(左)と「郭R6」(右)↓

「郭L-7」辺りから段郭下方向↓

 

「郭L-10」から「郭L-11」にかけては、石切り場だったのか大きな岩が確認できますし、石切りを終えた残念石でしょうか苔むして沢山散在していました。

 

「郭L-10」から「郭L-11」にかけては「石切り場?」↓

石切りを終えた残念石でしょうか↓

 

そして「郭L-11」辺りから「石塁」の箇所が見られ、「郭R-11」が道の正面を塞ぐように出張っているので、道は「郭L-11」から少し左に折れて再び登っていきます。この「郭R-12」の隅にも「石塁」が確認できました。

 

道が「郭L-11」から少し左に折れる↓

「郭R-12」北下の「石塁」↓

「郭R-12」隅の「石塁」↓

 

「郭L-12」の左側はかなりハッキリとした「竪堀」が見られ、右側の道を真っすぐに上がると「石塁」が二段になって横へ延びて「腰巻風」になっている箇所が見渡せます。それが、「郭13(主郭)」となる場所の北側面で、流石にまず感動できる場所です。

 

「郭L-12」左側の「竪堀」↓

正面が「郭13(主郭)」↓

「郭13(主郭)」北側面二段の「腰巻風石塁」↓

「郭13(主郭)」北側面の「石塁」↓

 

更に「郭13(主郭)」北側面だけでなく北西隅から西側面にかけても「石塁」が続いていますので、「郭R-12」の間を右折れして更に左折れするので、まるで「枡形」を形成しているように見えます。

 

「郭13(主郭)」北西隅の「石塁」↓

「郭13(主郭)」北西隅から西面の「石塁」↓

「郭13(主郭)」西面の「石塁」↓

 

「石塁」脇の坂を上がると広い敷地の「郭13(主郭)」が広がります。ここにも「縄張り図」と説明書き板が立っています。

 

「郭13(主郭)」(北方向)↓

「郭13(主郭)」に立つ「縄張り図」↓

 

「郭13(主郭)」の南から東にかけて「切岸」をかけたような急斜面になっています。南側正面には階段がついていてその最上段には石が配備され、特に向かって右側には立派な「石塁」が築かれていますので「虎口」になっているようです。「虎口」があるのが「郭16」です。

 

この上が「郭16」で「虎口」の「石塁」↓

「虎口」右脇の「石塁」↓

 

この上「郭16」については後ほど触れるとして、もう一度「郭13(主郭)」に戻り東側(左手)を見ると、「郭16」と「郭14」の間から「竪堀」の様相の著しい斜面が見られます。そこを上ってみるとまさに深い「大堀切」となっていて前述の2郭を大きく分断しています。

 

「郭16」と「郭14」の間からの「竪堀」(「郭13(主郭)」から見上げる)↓

「郭16」と「郭14」間の「堀切」↓

 

「郭14」に上がる階段が付いていますので上がってみると細長い郭となっていてその先に「石塁」があるとの説明書きがありました。

 

「郭14」↓

「郭14」から「大堀切」を見下ろす↓

 

「郭14」の北側先にも「郭」があって「堀切」となっているところへ下りてみると、あるわあるわ! 「郭14」の側面にビッシリと「石塁」が見られました。隅石部分もありますが、単純に積み重ねただけの手法です。

 

「郭14」北側の「堀切」(「郭14」から見下ろす)↓

「堀切」の底↓

「郭14」北側の「石塁」↓

「郭14」北西隅の「石塁」↓

「郭14」西側の「石塁」↓

 

更に「郭14」東側面にも「石塁」が張り付いていました。「郭14」周囲の「石塁」は、今回当城の「石塁」の中で最も「石垣」らしいと思う箇所でした。

 

「郭14」東側面の「石塁」↓

「郭14」東側面の「石塁」↓

 

「郭16」と「郭14」の間の「大堀切」から「郭16」に上がっていった所に饅頭状に盛られた「土塁」があり、その先右手には先ほど「郭13(主郭)」から上がってこれる階段先の「虎口」部分が見られます。

 

「郭16」東中腹の「石塁」↓

「郭16」(左)と「郭14」の間の「大堀切」(「郭16」から見下ろす)↓

「郭16」の饅頭状の「土塁」↓

「郭16」の「虎口石塁」↓

 

「郭16」から東西へ別れる道が付いています。西側(右手)沿いになだらかな坂道を上がっていった突き当たりをUターンすると、そこから「城山頂上」に向かって小さな段郭「18~23」が段々に上がっていきます。

 

「郭16」から「郭18」までの間で見かけた「石塁」↓

段郭「郭18」↓

 

途中の「段郭」には「石塁」が見られたり、「城山の神の祠」が建っています。

 

段郭「郭21」の側面に「石塁」(「郭20」から)↓

「城山の神」の祠↓

 

それらを過ぎると「城山山頂(286m)郭24」に辿り着きます。前編でもお届けしたように、「近江富士(三上山)」等が見える絶景場所となります。私はここで、「野洲駅」で購入したおにぎりを2個をパクツキ、その後デザートに羊羹を味わいながら遠景を楽しみました。

 

「城山山頂(286m)郭24」↓

「近江富士(三上山)」↓

野洲の市街地↓

 

30分休憩を取った後、まだ残っている東側の郭へ向かいました。

 

「城山山頂(郭24)」から「郭25」へは、岩場に金具で打ち付けられた太いロープを使って下りなければなりません。これはもう登山の世界だと思いながら少しずつロープとポールを使いながら降りていきました。後から「縄張り図」の等高線を見ると約15mくらいあったでしょうか。ヘルメットも命綱も無しに無謀に下りました。

 

途中「石塁」が2箇所ほどありましたので、足場を固め片手にロープと脇にポールを挟んで写真撮影を敢行。

 

ロープを掴みながら撮影↓

岩場の途中で見られた「石塁」↓

岩場の途中で見られた「石塁」↓

「郭25」から見上げた岩場↓

 

「郭25」に下りて「縄張り図」を見ると、安全に下りようと思えば、一旦「郭23~18」の段郭を経由して「郭16」に入りその西(左手)方向へ進めば危険な登山まがいのことは避けられたでしょう。しかしこのようなスリリングを経験することも、山城廻りの醍醐味かもしれません。

 

「郭25」から東へは「郭26~28」が繋がっていて、その先からは尾根道を進み「岩倉城」へ向かいます。

 

「郭28」↓

「小堤城山城」の全景(「野洲福祉文化センター」から望む)↓

 

次回のブログでは「岩倉城」をお届けします。

 

 

 

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