7/31(月)、気温が低くなりそうだったので、「青春18きっぷ」を使用して「有年山(うねやま)城」(兵庫県赤穂市)に登城してきました。
JR「大阪駅」から7時58分発の新快速で「姫路駅」まで行き、この時間帯は「姫路」発「岡山行」の直通普通電車がなく、「相生駅」で乗換えて次の「有年(うね)駅」には9時38分に到着しました。下車して駅隣接の観光案内所的な所でレンタサイクル(300円)をお願いし、「有年山」麓まで行きました。
以前「有年」で下車して「千種川」沿いの「鍋山城」へ行き、「有年山城」を遠目で眺めていましたので直ぐに分かりました。
「有年山城」↓
登城ルートは何本かありましたが、一般的な「南郭ルート」を攻めるべく、自転車を「八幡神社」の鳥居下に置いて、階段下に設置された資料ボックから「縄張り図」等をいただいて出発です。
「八幡神社鳥居」(1744年建立、重文)↓
ルートマップ(資料ボックス内)↓
ここで「有年山城」の歴史と城主について一言触れておきます。1345~50年頃に、「赤松円心」の孫「本郷直頼」が築城して城主になりました。その後、「赤松氏」の家臣「富田左京」が入城しますが「浦上宗景」に攻められ1543年に落城します。
1575年に「宇喜多直家」の家臣が籠り、1577年には「羽柴秀吉」対「毛利・宇喜多」の軍勢が戦闘を始めたので、「毛利・宇喜多勢」の本営や城塞群として機能していたようです。しかし1578年に「直家」は「織田方」に降伏した為に廃城となりました。
「有年山城」の縄張りは、「本郭」を中心に、尾根に沿って南へは「南郭」が5段の郭が、東へは「東郭」が延びます。
更に「本郭」から西に向かっては5段の郭が段になり、「水堀」を挟んで「西郭」が「本郭」よりも大きな面積で横たわり「土壙(どこう)」が見られます。「西郭」から北側にもかなりの高低差がある3段があり「石積み」も残ります。
一方、「西郭」の南西方向へは6つの「連続段郭群」があって「竪堀」が見られます。連続段郭の先端へは「薬師堂」からの登城路となりますが、九十九折れの山道途中には「石垣」や「畝状竪堀群」が備わり、こちらからの敵に対する防備は厳しいものがあります。
「縄張り図」(資料ボックス内のモノに、私が赤字と橙色で追加記載したモノ)↓
さて、獣除けの扉を開けて入山すると、すぐに岩場が山道沿いに迫ってきます。岩場を抜けた所には「高瀬舟灯台」が岩の上に建っています。これは、幕末から明治時代にかけて造られたもので、「千種川」を航行する船の為の川灯台で非常に珍しいものだそうです。
岩場が山道沿いに迫る↓
「高瀬舟灯台」↓
この後ろには「八幡神社」の拝殿が建ち、本殿の石垣には、これまた珍しい石垣に組み込まれた「兎」「月」「扇」の装飾が見られます。落合村の石工「見村久吉」さんの作らしいですがいつ頃のものなんでしょう。
「八幡神社」の拝殿↓
本殿の石垣に組み込まれた「兎」↓
本殿の石垣に組み込まれた「月」↓
本殿の石垣に組み込まれた「扇」↓
この石垣脇から登城路が始まりますが、最初はなだらかだったのですが、進むうちに再び岩場が現れ、岩に大きな穴が開いているのが「弁慶の足跡」と謂われている窪みです。そこからの眺めも「千種川」の蛇行と周囲の山々が綺麗に見えます。
最初はなだらかな登城路↓
「岩場」をロープで登る↓
途中の「岩場」(奥に穴が見えるのは「弁慶の足跡」)↓
「千種川」の蛇行の向こうに前回登城した「鍋山城」が見える↓
当日の気温はここ最近の中では低い方でしたが、やはり比高差約180mというのは夏場では非常にキツく、途中何度も休憩を繰り返しますが汗がどんどん湧いてくる感じで、凄くバテていました。
ロープが上から垂らされていて急な岩場が登場しますが、その手前には「おのおの方一休みして参ろうぞ」とのお触書があり、暫し休息を取りロープで体を支えながら上り切るとそこは「見張り台」でした。
ロープ手前のお触書↓
「見張り台」↓
そこからは、「南郭」の段郭が続きます。「南郭1」に上り切ると間前には「本郭」の「切岸」が施された山が迫ります。
「南郭3」から「南郭2」を見下ろす↓
「南郭1」から段郭を見下ろす↓
「南郭1」から「本郭」の「切岸」を見上げる↓
「虎口」らしき所から入ると平坦な「本郭」が拡がり、「城跡碑」や休憩用の木の丸太などが並べられています。「本郭」から「千種川」等を座って望みながら、暫く休憩して息を整えました。
「本郭」↓
「本郭」に立つ「有年山城跡」表示↓
「本郭」で誰か結婚式でもしたのでしょうか? ↓
「本郭」から見下ろす「千種川」の流れ↓
少し西に移動すると「本郭」から「家島諸島」が見えます↓
北側には、山城登城シーズンになれば登城したい「白幡城」が見えましたので、ますます気力が湧いてきました。
少し尖った山あたりが「白幡城」(「本郭北側」からの遠景)↓
「有年山城」がある「八幡山」周囲の山には「山城」が一杯築かれています↓
「本郭」を中心に尾根沿いに展開する郭でまず「東郭」へ下りてみると、かなりの高低差がある郭が3段あるようで、どこも「切岸」が良く効いています。また「南郭3」の先端には「井戸」跡が見られました。
「東郭」(「本郭」の東側下)↓
「東郭3」から見上げる「東郭2」の「切岸」↓
「東郭3」の先端にある「井戸」跡↓
「本郭」に戻り、西側にかけて5段の小郭が並ぶ所を下って行くと浅い「水堀」と表示された「空堀」があり、その西側には「西郭」が拡がっていました。
「本郭」から西側にかけて5段の小郭が並ぶ様子↓
「水堀」と表示された「空堀」
「西郭」には、ホームページにも出ている「土壙(どこう)」が大型のモノ1箇所と小型のモノ3箇所もありました。案内書きには、「食品庫」に使用されていたようです。
「西郭」の「大型土壙(どこう)」↓
「西郭」の「小型土壙(どこう)」↓
「西郭」の北側に延びる尾根沿いには、「東郭」以上に高低差がある3段の郭があり、特に3段目の北面には「石垣」が張り付いていたので、それを見た途端に疲れが吹っ飛びました。
「北郭2」↓
「北郭2」の切岸↓
「北郭」東側の「竪堀」↓
「北郭3」↓
「北3郭」の「石積み」↓
「北3郭」の「石積み」↓
「西郭」に戻り今度は、南西に向けた尾根沿いで展開されている「南西郭」へ向かいました。「西郭」の上から見えていた長い「帯郭」のような郭は、「南西郭1」でした。
細長い「南西郭1」(「西郭」から見下ろす)↓
そこから下へ降りていくと石が固めて置かれている場所があり「軍用石」と表示がありました。敵が攻めてきたときに、石で応戦するための石置き場だったようです。
「軍用石」置場↓
「連続段郭群」と表示があるところは、段々畑のようになっていますが、個々の段面は「切岸」をかなり利かせているとともに、両側(西側は木々に覆われて分かりませんでしたが)には「竪堀」が施されていて守りの強固さが伺えました。
「南西郭2」↓
「南西郭3」の「切岸」↓
「南西連続郭群」↓
「南西連続郭群」の東側には「竪土塁」↓
「南西連続郭群」の東側には「竪堀」↓
「南西連続郭群」の南方向↓
「南西連続郭群」の北方向↓
「南西郭6」の辺りで、コンビニで買ってきたおにぎりを昼食替りに食べましたが、太陽も少し陰り涼しい風とヒグラシやツクツクボウシが合唱する中での簡易ランチは山城ならではのモノです。
簡易ランチを終えて、「薬師堂コース」を下山していきますが、「西南郭6」を出た所は岩場が迫っていました。
「西南郭6」を出た所は岩場が拡がる
「薬師堂コース」は九十九折れの連続で、この山道を上るのも結構キツイのではないかと思いましたが、途中に色々な防備「仕掛け」が現れることで、登城のテンションは上がるのではないかと思いました。
というのも、上からですがまず「石積み」を目にすることができ、その上には「石積み」上から矢を射る人形までも演出されています。
「石積み」上から矢を射る人形↓
「石積み」↓
「石積み」↓
更に下ると今度は、「畝状竪堀群」が現れます。結構シッカリと残っていて4~5条ぐらいあったように思います。
「畝状竪堀群」↓
「畝状竪堀群」↓
「畝状竪堀群」↓
「畝状竪堀群」↓
「畝状竪堀群」↓
これだけの防備仕掛けが施されているといことは、こちらがお城のメインであったのではないかと想定されます。
更に下ると、「炭焼窯跡」があり、火の確保もできていたようです。
「炭焼窯跡」↓
「薬師堂コース」の最後はやや斜面になった広場があり、巨大なおにぎり型の巨石と少し離れた所にも大きな石が据えられており、「夫婦岩」と名付けられていました。
「夫婦岩」↓
「夫婦岩」↓
「薬師堂」前を経て、自転車を置いていた「八幡神社」の鳥居前に戻ってきたのが12時40分でほぼ予定通りでした。
以前、有年に来た時に、「有年山城」よりも「鍋山城」の方が面白そうということで、そちらに登城しましたが、やはり「西播磨名城」として選ばれているだけあって非常に見ごたえある山城で良かったです。
次の予定では、「有年駅」のすぐ北側にある「鴾ケ堂(つきがどう)城」ですが、かなり歩き疲れているし、レンタサイクルを借りる所で事前ヒアリングした時に、坂道が続くので自転車で行くのは無理とのことでしたので、決行すべきかどうか迷いながら、とりあえず「有年駅」方向へ自転車を進めました。
途中「コンビニ」で空になったお茶の補給とシロクマアイスを購入して、コンビニ内の涼しい所で食べると、たちまち元気を取り戻し「鴾ケ堂(つきがどう)城」に向けて発進!しました。
次回のブログでは、「鴾ケ堂(つきがどう)城」を目指しますがアクシデントが発生します。
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