5/9(火)に「二条城」(京都市中京区)に総勢7人で訪城しました。
12時になって一旦解散した後で私はそのまま残りました。というのも、重要文化財「台所・御清所(おきよどころ)」の中で「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」が開催されていてデザイナーで写真家の「高木由利子」さんの写真が展示されているそうでした。
重文「台所」
「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 高木由利子」の案内
私はその写真家「高木由利子」さんの事は全く知りませんでしたが、「台所・御清所」の部屋(間)を全部使っての写真展で、その中では自由に写真が撮れるとのことでしたので、写真を見る目的ではなく、建物の内部の写真を撮る目的で入場しました。「高木由利子」さんのファンの方、ゴメンナサイ!
入場料は800円でしたが、滅多に建物の中を見ることができない貴重な機会でしたので、思い切ってお金を払いました。しかし、家に帰って「二条城」のホームページ等を見ると、「台所・御清所」ではアートとタイアップした催しが開催されることがあるらしく、無料で入場の場合もあるらしいです。
以前「台所」だけの特別見学会がありましたが写真撮影は禁止でしたので、外から内部の写真を少し撮っただけでしたが、今回はジックリと観察して写真もふんだんに撮りました。
出入口は、大きな門扉がありましたが、「高木由利子」さんの写真をプリントした布風のモノが掲げられていました。
重文「台所」の門扉
「高木由利子」さんの写真アート
重文「台所」の東面外壁
「台所・御清所」は、「二の丸御殿」に付随した建物で、当時は、その西側にかけてもビッシリと建物が建っていたようです。
現在残る建物構成は、北側に巨大な「台所」、南側には「御清所」が建っていてその間には廊下の様な部屋(間)があります。また、「台所」の南西に付随する部屋(間)があるようでした。
左奥から重文「御清所」「台所(板の間、土間)」
「台所」の屋根は高い「小屋組み」で、太い梁が幾本も骨組みのようになって支えています。そして、床は入口から北側にかけて「土間」になっていて、そこにまな板を並べて調理をしたそうです。
「台所」の屋根は高い「小屋組み」
「台所」の屋根は高い「小屋組み」。太い梁が何本も使用されている
「台所」の屋根は高い「小屋組み」。太い梁が何本も使用されている
「台所」の屋根は高い「小屋組み」、壁は柱が見える「真壁造り」
「台所」の「板床」と「土間」
そして入口正面の「土間」越しは「板床」になっていて、南側にかけて板床が拡がります。ここでも調理が行なわれていたのでしょうか。
出入口を入った左側(南側)には、風呂屋の番台のような高い台があり後ろから階段で上れるようになっている所が「見張り台」だそうです。調理中に毒が盛られないか等を監視していたのかもしれませんね~
「台所」内の「見張り台」
展覧会の写真の見せ方ですが、「台所」の梁から障子のようなものをぶら下げその表面に写真を貼り付ける工夫が施されていました。
写真アートの裏側
「台所」の「板床」上に展示されたアート写真
「台所」から廊下の様な長い部屋(間)がありましたが、そこは料理の配膳を等を行う「御膳所」なんでしょうか。そこには大きな長テーブルの上に写真が展示されていました。
「台所」の「御膳所」?(「釘隠し」は一般的なモノ)
「台所」の「御膳所」?
その「御膳所」らしき部屋(間)の次が「御清所(おきよどころ)」のようで、かなり大きな部屋(間)となっています。東側は光が入るように障子戸で、南側も縁側がある障子戸になっているので明るい部屋(間)です。また、壁も下半分は板張りですが上半分は白壁となっています。
「御清所」(南向き、「煙り出し」がある)
天井板の真ん中には「煙り出し」があって、その下には「囲炉裏」があると思われますが、写真展示の為にかなり大きなテーブル風の台が置かれているのでその姿は目にできませんでした。「煙り出し」は、外から見ると屋根が少し捲れ上がって見える箇所です。
「御清所」(北向き、「煙り出し」は見えるが、「囲炉裏」は隠れて見えず)
重文「御清所」の屋根(捲れあがっているのが「煙り出し」、東側の「土塀」越し)
西側に小さな部屋(間)があり、そこからは、「遠侍」の北面から「白書院」までの間の現在空地となっている場所が良く見えて、普段見ることができない風景を眺めることができました。
国宝「遠侍」の北面
「遠侍」北面の「厠」
国宝「白書院」が少し見えている、当初建物が建っていた空地
「台所」の南側迄戻り、今度は「台所」南西隅に接続した部屋(間)に入ると、そこにも「煙り出し」が付いた部屋(間)がありましたが、「囲炉裏」はありませんでした。ここでは、写真は譜面立てのような上に並べて展示されていて、各部屋ごとに見せ方を変化させているのに興味が湧きました。
「台所」南西隅に接続した部屋(間)、「煙り出し」が見られる
「台所」南西隅に接続した部屋(間)
「台所」南西隅に接続した部屋(間)から「台所」方向
「板戸」の敷居
ここからも西側の外を眺めることができて、「大広間」「蘇鉄の間」から「白書院」の東面を目にすることができました。また、「御清所」は、東側の「土蔵」辺りから見ると、土塀や木々に遮られて外観が分らないでしたが、今回はここから見ることができて良かったです。
国宝「大広間」「蘇鉄の間」の北面と東面
国宝「白書院」の東面
重文「御清所」の外観(北面)
今回、特別見学料的に800円を払いましたが、「台所・御清所」をジックリ観察できたことと、全く無知で知らなかった「高木由利子」さんの写真に触れることができて、自分自身の文化度が少しアップできたと思いました。
「高木由利子」さんは、フリーランスデザイナーとしてヨーロッパで活躍され、写真家としても独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続けてきた方だそうです。墨黒の背景に描かれた写真が強烈に私達に何かが伝わってくるようでした。
「高木由利子」さんの作品
「高木由利子」さんの作品
「台所・御清所」を見学した後、「展示収蔵館」で開催中の「花の回廊~<黒書院>牡丹の間の障壁画」の原画を見ておこうと思い入館しました。ここは100円でした。
「後水尾天皇」の行幸に併せて「狩野探幽」率いる「狩野派」によって描かれた「障壁画」ですが、廊下の障壁画が幕末までに大半が失われた中で、「黒書院」の東廊下にあった「牡丹図」は貴重な生き残りの障壁画らしいです。
部屋の真正面に展示された「牡丹絵」は、遠くから見ると金箔が施されたような煌びやかさがありましたが、近くで見るとやはり年月を感じさせるように剥げ落ちている箇所が多々あるようでした。その中で、3箇所の「牡丹」の所に文字が浮き上がっていて、それが「色の指示」を文字で書かれているという痕跡だということでしたが、何度見ても判らず仕舞いでした。もう少し近くにあればわかったかも。
この「展示収蔵館」のパンフレット置き場で見つけたのが、「金箔瓦」展の案内でした。2月頃に「京都市考古館資料館」で開催中との情報を得て、これは是非見たいと思っていました。しかし、京都へ行く機会が無くて、既に終わっていると思っていたのですが、まだ6月18日まで開催中と記載されていたので、是非見に行きたいとの思いが募ってきてそちらへ向かうことにしました。
次回のブログでは、お城から出土した「金箔瓦」展をお届けします。
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