全国お城の「石・石垣シリーズ」は、『その他』で「矢穴(やあな)」の石を目にするお城を4回に亘って紹介しています。今回は2回目です。
「矢穴」というのは、石を切り出したり大きな石を割って小さくする時に、石にV字型の鉄製の矢(ノミ)を何個か筋状に打込み、鉄製の矢(ノミ)の上から順番に槌で叩くと左右に割れますが、その時にできた痕跡です。
戦国時代の後半頃から、石を成形をするのに石を割る技術が発達してきたことから、「打込接(うちこみはぎ)」の石の積み方が登場してきますので、その頃から築城されたお城の石垣には、「矢穴」のある石を見つけることができます。
今回紹介したモノ以外にも多数の「矢穴」が存在していますので、皆さんも一度探してみてください。
<分類表を更新しています。一部漏れていた項目があったので追加しています>
「高槻城」(大阪府高槻市)<城跡碑の脇に置かれた石に「矢穴」がつく>
「地黄陣屋」(大阪府豊能郡能勢町)<「表門」跡の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「隠し郭」跡東面の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「乾櫓」台の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「振袖石」脇の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「本丸」跡南西隅の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「市正曲輪」跡南側(玉造口定番屋敷跡下)の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「市正曲輪」跡南側(玉造口定番屋敷跡下)の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<「青屋門」脇の石垣に「矢穴」が付く>
「大坂城」(大阪市中央区)<豊臣時代の「大坂城三の丸」跡からの出土石垣に「矢穴」が付く>
「明石城」(兵庫県明石市)<場所不明?>
「明石城」(兵庫県明石市)<「東門」跡の石垣に「矢穴」が付く>
「明石城」(兵庫県明石市)<「二の丸」跡への階段脇の石垣に「矢穴」が付く>
「赤穂城」(兵庫県赤穂市)<「天守台」の石垣に「矢穴」が付く>
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