10月26日(火)より3日間、JR四国の企画切符「JR四国くるりきっぷ」を使用して四国8名城巡りをしてきました。

 

プロローグで触れましたように、訪城したお城を順番に、今回自分で設定した見所ポイントを中心に投稿していきたいと思います。

 

前回の「松山城」のブログでは、城内に建つ現存(重文)、復元の全ての城郭建造物の外観写真をお届けしました。

 

 

ご覧いただき御分りいただきましたように、全てが「下見板張り」の外観で、現存、復元が混在しているにも関わらず、全く違和感なく共存していました。

 

今回も「松山城」(愛媛県松山市)の城郭建造物ですが、見学が可能だった建造物内部の写真をお届けします。こちらも、復元から時代を経過していることもあり、凄く馴染んで見えますので、どうぞご覧ください。

 

内部見学が可能な城郭建造物は、重文「大天守」を中心に「連立式天守」を構成している「天守内曲輪」周囲を取巻く「櫓」「門」「玄関」群と「天神櫓」です。内部から見える風景もみてくださいね!

 

「本壇」部分(パンフレットより)

建造物一覧表(パンフレットより)

 

それでは、城内の見学ルートに沿ってお届けしていきます。

 

まず最初に「大天守」台石垣の「穴門」から地下1階へ入城します。

 

「大天守」台石垣の「穴門」

 

ここでは靴をロッカーに預けますが、既に「ロープウエイ乗り場」及び「本壇」へ入城する際に、住所・指名・連絡先記載と体温測定・手消毒を2回も行ってきたので3回目は有りませんでした。

 

順路はロープが張ってある通りに進みますので、1階からは「大天守」に上らずに、復元「内門」内と復元「玄関多聞櫓」内の廊下を通り、玄関先を通過して復元「北隅櫓」に入ります。

 

復元「内門」内(北隅櫓方向)

復元「玄関多聞」内と「玄関」(左)

復元「玄関」

 

復元「北隅櫓」は2階に上がれるようになっていて、2階天井は「小屋組み」ながらも周囲は白壁を施し、窓も大きくて「天守」の姿や「天守内曲輪」内を眺めることが出来き、南面では「南曲輪」の「櫓」「門」群が地上とは違った見え方で目にすることが出来ます。

 

復元「北隅櫓」2階の「小屋組み天井」

復元「北隅櫓」2階

重文「天守」が真横から見れる

重文「乾櫓」と復元「乾門・乾門東続櫓」(北隅櫓2階から)

 

更に、山麓一面に家やビルが立ち並ぶ「松山」市街地を一望できます。

 

復元「北隅櫓」2階から見下ろす松山市街地

 

1階に下りると、初代城主「加藤嘉明」の兜の前立て両脇にキジ?の羽をお洒落に付け、鎧とともに展示もされています。

 

復元「北隅櫓」1階

初代城主「加藤嘉明」の兜と鎧

 

「北隅櫓」から復元「南隅櫓」を繋ぐのが復元「十間廊下」で、展示物とは反対の壁には、多数の「狭間」と「窓」が並び実践向きに建てられたようです。

 

復元「十間廊下」

復元「十間廊下」の「狭間」群

 

復元「南隅櫓」は、2階は立入禁止で1階の展示コーナーには、クギを使用しないで柱間を繋ぐ「継の手(つぎのて)」の種類が具体的に組まれた状態で展示され、非常に興味深く、全ての種類を写真で撮りました。

 

復元「南隅櫓」2階への階段

復元「南隅櫓」1階

 

「南隅櫓」から復元「多聞櫓」内の廊下を進み階段を上がると復元「小天守」に入ります。

 

復元「多聞櫓」内(「南隅櫓」から、「小天守」方向)

 

復元「小天守」の1階、2階の梁は非常に太いモノが横たわっていて頑丈そうです。2階は天井まで白壁を塗りますが、ここにも壁には「狭間」が沢山並びます。

 

復元「小天守」1階

復元「小天守」1階の太い梁

復元「小天守」2階(「狭間」と「破風裏」が並ぶ)

復元「小天守」2階と太い梁

 

「小天守」から復元「筋鉄門」の上を渡り重文「大天守」に繋がります。

 

復元「筋金門」から重文「大天守」方向へ

 

「身舎(もや)」の周囲を取巻く「武者走り」の天井は高く「欄間」が嵌め込まれています。また隅には「ひうち梁」というのでしょうか耐震構造が備わっていました。

 

重文「大天守」1階武者走り上の「欄間」

重文「大天守」1階の隅には耐震構造が


 

ここの「大天守」の大きな特徴は、各階の「身舎」の中に「床の間」を設けている事です。ただ、違い棚や付書院や帳台構えは無く「書院造り」には成っていませんが、幕末の1852年に再建されたこともあって、軍事的建造物というよりも居住性に富んだ造りにされたようです。

 

重文「大天守」1階の「身舎」

重文「大天守」1階の「身舎」内の「床の間」

重文「大天守」2階の「身舎」内の「床の間」

重文「大天守」2階から3階への階段

 

最上階(3階)の「床の間」「天井張り」「欄間」「天井までの白壁」等は居住性重視の典型です。また、「高欄・廻縁」も設けられ、開放的なので非常に明るい室内になっています。

 

重文「大天守」3階は非常に開放的で明るい

重文「大天守」3階の「床の間」

重文「大天守」3階の天井張り

重文「大天守」3階の「欄間」

重文「大天守」3階の「襖」を嵌めれる「敷居」

重文「大天守」3階の「破風裏部屋」

重文「大天守」3階の「高欄・廻縁」

 

「大天守」から見下ろす「城郭建造物」や「松山市内」の遠望が素晴らしい時間を作ってくれました。

 

「本丸」跡の復元「馬具櫓」(手前)と復元「太鼓櫓」(右奥)

「二の丸」跡(手前)と「三の丸」跡

復元「小天守」と松山市街地

復元「北隅櫓」と松山市街地

復元「南隅櫓」、復元「多聞櫓」と松山市街地

「松山市駅」と「いよてつ髙島屋」の建物

 

「天守外曲輪」にポツリと建つ復元「天神櫓」は、「本壇」北東隅の鬼門に置いて安泰を祈るとともに、「久松松平家」の祖先神である「菅原道真」を祀ったものです。別名「卯歳櫓」又は「東隅櫓」とも言います。

 

復元「天神櫓」内に祀られている「菅原道真」

復元「天神櫓」(別名「東隅櫓」で「狭間」は装備している)

 

今回、「本壇」周囲の石垣を見るべく歩いて初めて知ったのですが、この「天神櫓」下の櫓台は「角欠け(隅欠け)」となっていました。

 

次回のブログでは、上記の石垣を始め各所で見られた「高石垣」と当城の最大特徴でもある「登り石垣」をお届けします。

 

 

 

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