カウネット呼ぼう -6ページ目

太田 蘭三 恐喝山脈


<
新宿柏木署の署長の娘・佐智子が家出、AV女優となったが、その後消息不明に。なんとか極秘裏に探し出せ>指令を受けた警察手帳を持たぬ刑事・香月功は、美貌の助手・志賀今日子と捜査を開始、佐智子のヒモと判明した暴力団黒柳組の久米島のマンションに向かったが、そこには同じ組の組員森川の死体があった。やがて、久米島が佐智子を利用し美人局を働き、大手進学院の院長を恐喝していた事実が浮上したが、直後久米島の他殺死体が自宅前で発見された。はたして、佐智子の行方は?


太田 蘭三 顔のない刑事


素肌に薄いネグリジェをまとつて、女は畳の上に立っていた。顔にはもう情事の名残はなかった。ただ恐怖の視線を、男の死体にはわせていた。一方、奥多摩署の全裸殺人の容疑者として取り調べを受けた香月刑事は、警察手帳を返し、単独捜査を開始した。立ちはだかる暴力組織から逃れ、追いつめた男は・・・。そして第三の殺人が起きた。複雑な糸が見え始めたとき、意外な容疑者が浮かんだ。動機は十分だ。だが証拠はない。乾坤一擲、香月は罠を仕掛けた。しかし・・・。


太田 蘭三 奥多摩殺人渓谷


日野原小川渓谷で発見された釣り師の死体。傍らのビクには七匹のヤマメが入っていた。「この魚はヤマメではない!」と見破ったのは、大沢警部の友人釣部渓三郎であった。手掛かりは、擬装用の一本の竿と籠ビク・・・。一方、多摩湖バラバラ死体の捜査は、身元が割れないまま暗礁に乗り上げていた。釣部もまた同行した女性登山者二名が山で行方を絶ち、必死の捜査を続けていた。他殺の線も強い・・・。だが、籠ビクの謎が解けかけたとき、事件を一本の糸で結ぶ、巨大な経済犯罪が浮かび上がってきた。


太田 蘭三 一匹竜の刑事


大手総合商社専務・仙波典之の一人娘・美希が北アルプスで消息を絶った。遭難か?誘拐か?これが事件の発端であった。警察手帳を持たない刑事・香月功は残された山日記を手掛かりに、雲取山、八ケ岳、薬師岳を単独捜査するが、何者かに襲われた。やがて一匹竜の刺青を背負った香月の決死の捜査で美希失踪の背後に、麻薬取引の絡んだ広域暴力団の抗争と巨大商社の派閥争いが浮かび上がるが、その矢先、事件の鍵を握る重要人物の死体が奥多摩で発見された・・・。果たして美希は生きているのか?


太田 蘭三 闇の検事


殺ったのは、俺じゃない、無実だ>戦争下の昭和17年、久世圭介は、何者かに恋人・朝比奈美子を惨殺された。だが、西青梅署は圭介を殺人犯として逮捕した。こんやくしゃのいる美子との別れ話が原因と判断したのだ。拷問による執拗な取り調べは凄惨を極め、圭介は虚偽の自白を強制され、無期懲役の刑に服した。そして、敗色の濃い昭和203月圭介は米軍の大空襲下、冤罪を晴らすべく脱走した。はたして、彼は汚名をそそぎ、真犯人を突き止めることが出来るのか?


太田 蘭三 木曽駒に幽霊茸を見た


北多摩署の刑事課強行犯係の相馬刑事は通称ウマさんと呼ばれている。ウマさんがドライブしていてワゴン車にぶつけられた。運転手は逃げ、助手席に男の死体が!この事件を皮切りに相次ぐ殺人、そして相馬と一緒に山に登った女性までも・・・。


太田 蘭三 密殺源流


レジャーライターの釣部渓三郎は、友人の蟹沢警部補と渡った八丈島で美女と出会った時から、相次いで起こる事件に巻き込まれる。奥多摩で釣りの事故死と思われる男が使った不審な道具、たった一週間で白骨化した疑惑の死体、国立のアパートで起こった密室殺人・・・。


太田 蘭三 謀殺水脈


恋人・水沢アキのマンションの隣室が全焼し、男の焼死体が出た。釣り部渓三郎と蟹沢警部補は、部屋の主でここ数日所在不明の独身女性を探しだせば一件落着と考え、秋田の乳頭山に出かける。しかし、この山行きが焼死体に隠された恐ろしい事件の全貌を、暴き出す幕開けとなった。


太田 蘭三 遍路殺がし


突然、釣部渓三郎のもとに切断した足が送りつけられた。送り主は入院中の男性。壊死した足を火葬してくれという。既に手遅れの状態だった男の名は、北多摩署の蟹沢と相馬が担当する強盗殺人事件でも浮上した。釣部の周辺で再び起こる殺人。四国八十八カ所の急峻な遍路路を、釣部の鮮やかな推理が照らし出す。


太田 蘭三 被害者の刻印


国立市内で若い女性の惨殺死体が発見された。犯罪を誇示するかのごとく、太股に""と鋭利な金属で傷つけられて。そして、南紀串本、忍野八海で釣部渓三郎も利用するスナック<美奈>の常連客がHと刻印され、殺された。捜査に乗り出した釣部にも脅迫電話が・・・。