カウネット呼ぼう -5ページ目

太田 蘭三 逃げた名画


白昼の東京駅新幹線ホームでサブマシンガンが炸裂、暴力団多羅尾組の組員と、偶然に居合わせた舞台女優・伊衆院朋子が死んだ。組織抗争の巻き添えかと思われたが、警察手帳を持たない刑事・香月功は単独捜査を開始、意外な事実をつかんだ。朋子の兄で画商の寛治が、暴力団から売却を依頼されたフランス名画を持ったまま失踪していたのだ。だが、捜査を進める香月の前で再び殺人事件が発生。さらに「犯人は香月」とタレコミが・・・。はたして、寛治の行方は?朋子の死の真相は?


太田 蘭三 蝶の谷殺人事件


緑に囲まれた長野県野尻湖に元警察官の他殺死体が浮かんだ警察手帳を持たない刑事・香月功は、三ケ月前に起こったサラ金会社社員殺人事件との関連を追い、山梨件茅ケ岳を捜査中、新たに惨死体を発見した。男は瀬戸川二三男、狂のつく蝶収集家であった。そして、意外なことに、妻の雅代は広域暴力団幹部の愛人でもあった。これは付近に棲息する国蝶オオムラサキをめぐる殺人のか?三つの殺人事件の関連は?折しも、苦悩する香月に密造拳銃製造ルート壊滅のため、暴力団潜入操作命令が下った。

太田 蘭三 断罪山脈


第二次大戦中、母と妹を惨殺した元少尉・加賀山が与党の有力政治家になっていることを知った玉城正一は、怨みを晴らすべく屋敷に忍び込んだ。だが、加賀山は既に何者かに殺害され殺人容疑で玉城が逮捕されたしまう。そして、この事件の真相を追っていたフリー記者が不審な事故死を遂げ、警察手帳を持たない刑事・香月功は玉城の無実を証明すべく単独捜査に乗り出した。だが、その矢先、警察上層部から圧力がかかり、事件は政界を巻き込んだ広く複雑な様相を呈し始めた。事件の裏に何が隠されているのか?


太田 蘭三 潜行山脈


保守党の大物代議士・氏家一孝の娘・冬美が誘拐され、身代金一億円が奪取された。だが、冬美は還らず、犯人の行方もつかめぬまま事件は迷宮入りかに見えた。警察手帳を持たない刑事・香月功は美貌の女刑事・志賀今日子とともに潜行捜査を開始、やがて氏家父娘の意外な過去が浮上したとき、突如、捜査中止指令が下った。だが、捜査を続行する香月の命を狙う暴力組織が出現。そして、奥多摩の山中で氏家の元運転手が殺害された。はたして事件の真相は?冬美の行方は?


太田 蘭三 赤い渓谷


豪雨の後の奥秩父甲武士岳で、警察手帳を持たぬ警視庁の刑事・香月功は男女の死体を発見。地元警察は豪雨下の遭難死と断定したが、二人が雨ガッパを着ていないことに不審を抱いた香月は、単独捜査を開始した。関係者を洗っているうちに、香月は突如、右翼の政治団体に監禁され、リンチを受ける。必死の思いで脱出した彼の前に、今度は偽一万円札事件が発生した。その背後に浮かび上がったドイツの幻の名印刷機"ザンメル"。全く関連がないように見えたこの二つの事件に、香月は共通の影を見出したが・・・。


太田 蘭三 消えた妖精


特捜刑事・香月功は時価二億円のエメラルド<森の妖精>の行方を追っていた。三年前、銀座の宝石店が襲われた際に消失した裸石で、犯人黒宮はその存在を否定したまま服役、出所間近だった。香月は黒宮の内妻・夏池日出子に接近するが、直後、彼女は殺害された。背後に蠢く暴力団酒中組の捜査に乗り出した香月は組経営のスナックに潜入。だが、酒を飲んだ直後香月は昏倒した・・・。はたして香月の運命は?


太田 蘭三 三人目の容疑者


錦鯉誘拐、身代金として五百万円・・・。これが事件の発端だった。続いて多摩川土手で炎上した車から若い男の死体を発見。北多摩署の蟹沢警部補は、この二つの事件にある種の符号を感じ取った。だが、彼を嘲笑するように第三の事件が起きた。若い女の全裸殺人である。連続殺人?捜査陣は色めき立った。しかし、三つの事件の天と線が結びつかないまま捜査は暗礁に乗り上げたかにみえた。そして、なぞをはらんだまま、三人目の容疑者が浮かんだ。


太田 蘭三 鮫と指紋


八丈島南方の洋上で捕獲されたヨシキリザメの胃の中から、人間の左手が発見された。わずかに残存していた指紋から、その手は、暴力団亀山組の横堀好男のものと判明。警察手帳を持たない刑事・香月功と美貌の助手・志賀今日子に特捜指令が下った。横堀は半年前に刑務所を出所後失踪、情婦の藤谷里花や横堀の母・富志も行方不明だった。必死の捜査の末、香月らが里花の居所を突き止めると背後に財界の大物が浮上。さらにその直後、奥多摩山中で富志の死体が発見された・・・。はたして事件の真相は?


太田 蘭三 殺意の北八ヶ岳


トップモデルの原亜夕子が、西湖で溺死した。事故死として処理されたが、釣部渓三郎は不審に思った。一方、相模湖で自殺した男のポケットから、河口湖にしかないはずのマリモが発見された。二つの事件には共通項がある・・・・。連続殺人?しかし決め手はない。捜査陣の焦りをよそに、八ケ岳で白昼堂々と第三の殺人が行われた。しかも、尾行中の刑事を嘲笑するように・・・。


太田 蘭三 殺意の三面峡谷


日本有数の険谷である朝日連峰三面渓谷。その岩井又沢で菱川豪蔵の転落死体が発見された。死体検分書を見て大沢警部は一つの疑問を持った。リュックに米や味噌が入っていないのである。単独行とは考えられない。殺人!一人の容疑者が浮かんだ。菱川に全財産を騙し取られ、多摩川で謎の死を遂げた上条善三郎の娘・アキである。大沢の釣り仲間であるレジャーライター・釣部渓三郎は、アキの無実を信じ、独自の捜査を開始した。しかし、第二の殺人事件が起きた。苦境に立った釣部は、意外なヒントを掴んだ。この毛バリは・・・?この竿は・・・?