太田 蘭三 奥多摩殺人渓谷 | カウネット呼ぼう

太田 蘭三 奥多摩殺人渓谷


日野原小川渓谷で発見された釣り師の死体。傍らのビクには七匹のヤマメが入っていた。「この魚はヤマメではない!」と見破ったのは、大沢警部の友人釣部渓三郎であった。手掛かりは、擬装用の一本の竿と籠ビク・・・。一方、多摩湖バラバラ死体の捜査は、身元が割れないまま暗礁に乗り上げていた。釣部もまた同行した女性登山者二名が山で行方を絶ち、必死の捜査を続けていた。他殺の線も強い・・・。だが、籠ビクの謎が解けかけたとき、事件を一本の糸で結ぶ、巨大な経済犯罪が浮かび上がってきた。