湿度が上がってきて、不快な季節になってきた。

最高気温が30℃を超えると、さすがに暑い。

 

ブログに書きたいネタはあるのだが、ゆっくりまとめる時間と気力がなくて放置している。ちゃんとまとめようとすると論文をひとつひとつ確認しないといけないので、かなりの気力が必要なのだ。

 

というわけで、そのネタではなく、今回は母親から聞いた話。

内容は、以前の続きとなる。

 

 

両親は今も卓球グループに参加していて、そこには軽度認知症の一人暮らしの女性(Bさん)も来ている。やはり、少しずつ認知症が進行しているようだ。

 

卓球台は1台しかないので、4、5人が交代でプレーする。

先日、Bさんがプレー中にふらついたらしい。

本人は「大丈夫」と言ってプレーを続けようとするのだが、何度もふらつくし、顔色も悪い。

うちの母親がBさんの表情を見て「目がおかしい」と気がついた。

おそらく、焦点が定まっていないとか、眼振があったのだと思う。

「大丈夫だ」と言い張るBさんをみんなが説得し、椅子に座らせた。

卓球会場になっているお家のAさんが自分の血圧計を持ってきて、Bさんの血圧を測定した。

すると、上が180ほどで、下が45だったらしい。

 

おそらく脳貧血(立ちくらみ、起立性低血圧)を起こしているとみんなで考えて、椅子を並べてBさんを横にさせ、足を高くして寝かせるという対処をした。

その結果、しばらくして顔色が戻ったので一安心した、という話だった。

 

母親が、「下の血圧が45って、どうなん?」と聞いてきた。

あ〜、これは難問だ。

とりあえず、高齢になると下の血圧(DBP)が低くなる傾向があること、上の血圧(SBP)と下の血圧の差を「脈圧」と言って、この差が大きいのは問題があること、低血圧の定義ははっきりしないけど、一応は下の血圧の場合は60未満を低血圧と言うこと、などを説明した。

ただ、自分でもイマイチよく分からなくて、あとでネットで調べてしまった。

 

調べてもまだよく分からないのだが、とりあえず分かったのは、SBPが高いのにDBPが低いのは、動脈硬化がかなり進んでいるということだ。

以前、Bさんは卓球の場に自分のお薬手帳を持ってきたことがあって、母親もちらっと見たところ「降圧薬」と書いてあるものがあった、と言っていた。

なので、Bさんは高血圧と診断されていて、かかりつけ医で降圧薬を処方してもらっているのだろう。しかし、それを服用していても、SBPが180くらいとちょっと高い状態が続いているのかもしれない。

降圧薬にもいろんな種類があるので、Bさんが服用している薬剤がどのメカニズムの物かは分からない。複数併用しているのか、単剤なのかも分からない。

 

DBPが低すぎるということは、末梢にまで十分な血流が届いていない可能性が高いと思う。これまで顔色は普通だし、ふらつくこともなかったようなので、いつもDBPが45ということはないのだろう。たまたま体調が少し悪くて自律神経に変調をきたしていたり、軽い脱水があって体液量が低下していたりすると、DBPが異常に低下してしまうのかも。

 

ただ、おそらくは普段からDBPが低めなのは間違いないだろう。

ということは、脳への血流が普段から低下しているのではないだろうか?

それが、認知機能へも大きく影響しているのでは?

 

DBPが低すぎる場合の対処法をネットで調べようとしたけれど、驚くほど情報がない。脈圧が65 mmHg以上は問題がある、ということは分かったのだが、では、脈圧が135 mmHgだった場合、どう治療を進めていくのか?という説明をしているサイトは見つからなかった。

高血圧学会のガイドライン2019も見てみたけど、血圧が高いことばかり書かれていて、DBPが低すぎる問題は全く扱われていなかった。

役に立たん!

ガイドラインに書いてなければ、一般医はこういう事例にどう対応していいか分からないのでは?

 

いろいろ調べていてヒントになったのは、降圧治療でSBPを下げると脈圧の正常化につながる、ということ。脈圧はSBP-DBPなので、SBPを下げてやれば脈圧が下がるのは当然なのだが、それ以上に差が縮まるということのようだ。脈圧が上がる原因が動脈硬化なら、高血圧を改善して動脈硬化が少しでも改善すれば、脈圧が下がる可能性があるということなのだろう。

 

とは言え、一度動脈硬化を起こした血管が柔軟性を取り戻すのは至難の業だろうし、まだ若いならともかく、相手は85歳以上の超高齢者なのだ。今さら改善は難しい気がする。

今回のように突発的にDBPが異常に低下してしまうことがたびたび起きるようなら、どうするのがいいんだろう?

Bさんはかかりつけ医で血圧を測定しているはずだが、多分、そこではDBPが異常に低いということはなく、医師も問題があるとは認識していないのだと思う。

今回の件を、本人が次の診察で医師に伝えられればいいのだが、なんせ軽度の認知症があるために、自分で説明することができない(そもそも今回の件を本人が理解できていない)。

 

仮に、かかりつけ医に相談したとして、きちんと対応してもらえるのか、それも怪しい気がする。

というのも、Bさんがかかりつけ医にしているのは、大叔父が通っていたクリニックだからだ。このクリニックの医師の専門は心血管外科であり、内科ではないのだ。

 

中年のメタボを診察・治療するのは簡単だろうと思う。

でも、インスリン治療をしている糖尿病患者とか、併存疾患の多い超高齢患者とか、微妙なさじ加減が必要な患者の場合、HbA1cだけ、高い血糖値だけ、高い血圧だけを診るだけでは危険だ。でも、患者は医師を信用するしかなく、処方された薬を真面目に服用する。それでなにか不調が出れば、その不調に対する新たな薬剤が処方されたりするわけだ。

 

なんだかモヤモヤするけれど、自分の親のことならともかく、全く知らない超高齢者の世話を焼くほどわたしには余裕がないからなぁ… 経済的にも時間的にも余裕があるなら、Bさんが喜んで食べるような、良質なたんぱく質と脂質がたっぷりの食事で改善を見てみたい。前にも書いたけど、BさんがMCTオイルを摂ったらどうなるのか試してみたい。

 

でも、他人のBさんよりも、先に自分の両親だよな〜

特に父親!

炭水化物に偏りがちな父親に、MCTオイルを摂らせたい。

が、わたしは自分の世話だけで精一杯だ。

しかも、この数ヶ月は高血糖連発でストレスマックスだし。

タイガースはあまりに打てなくて、試合を見るのがしんどいし。

(今日はやっとこさ勝ったけど)

 

そんなこんなで、ブログを書く気力も、ネタを探す気力もないのよね。

あー、血糖値を気にせず好きな物を食べたいーっ!