糖尿病内科&消化器内科に行ってきた 糖尿病内科篇 の続きである。

のだが。

ブログの内容としては、「消化器内科に行ってきた 検査結果 その2」の続きとなる。

 

 

 

前回のMRIや血液検査の結果からは、肝機能障害につながりそうな原因は特に見つからなかった。

しかし、念のために、抗核抗体と抗ミトコンドリア抗体を調べようということになり、また採血した。

それが年末の話だった。

今回は、その結果を聞くための診察である。

 

結果を聞くだけだと思っていたのに、再診受付をすると消化器内科の血液検査も入っていたから、「あれ?今日も検査するって言ってたっけな?」と不思議だった。

なので、診察室に入って医師に挨拶してすぐに、

「今日も検査があったんですね」

と、軽い気持ちで声をかけた。

 

すると、医師は

「あー、年末にしてもらった検査の結果を見て、ちょっと追加で検査を入れた」

と言いつつ、モニタに検査結果を出した。

 

「実は、抗核抗体が陽性でした」

 

…はい? 今、なんと?

 

「『抗核抗体』というのはたくさんの抗体があって、そのうちの『cytoplasmic』が陽性と出たんです」

 

え?いや、ちょっと待って、待って!

 

戸惑いが大きすぎて、「抗「核」抗体なのに、なぜ「cytoplasmic(細胞質)」が染まるタイプがあるのか?」という疑問を医師にぶつけるタイミングを失ってしまった。

(帰宅後にざっとネットで調べたものの、イマイチ分からん)

 

それにしても、抗核抗体が陽性だったって!?

つまり、自己免疫性肝炎か、原発性胆汁性胆管炎の可能性があるということ?

でも、前の検査でCRPは0.02 mg/dLと十分低かったよね?

これって、炎症は起きてないということじゃないの?

だから、自己免疫性の炎症は起きてないはずで、今日の検査結果は陰性のはずだと思っていて、軽い気持ちで診察室に入ったのに!

 

医師の説明によると、炎症が強ければCRPが上昇するけれど、ごく弱い慢性炎症では上昇しないこともあるらしい。

 

そういうもんなのか…

わたしが受けたCRP検査は、高感度CRP検査 (hsCRP)ではない。けど、小数点第2まで数値が出ているから、これなら慢性炎症があると引っかかってくると思ってたんだけどなぁ…

 

結局のところ、CRPが高ければ「炎症が起きている」と言えるけど、CRPが低くても「炎症が起きてない」という陰性証明にはならないということのようだ。

 

ぬか喜びだったか…orz

 

ちなみに、今回の肝機能関連は、

AST 31 U/L (←23←61←24)

ALT 35 U/L (←397229

γGT 17 U/L (←28←28←11)

ALP 49 U/L (←64←69←53)

LD 183 U/L (←177←211←161)

T-BiL 0.73 mg/dL (←0.67←0.76←0.64)

 

消化器内科の医師が追加した検査が、

D-BiL 0.05 mg/dL (←0.05)

コリンエステラーゼ 387U/L (←368)

アミラーゼ 244 U/L (←167

リパーゼ 77 U/L (←65

CRP 0.02 mg/dL (←0.02)

 

抗ミトコンドリア抗体と抗核抗体の結果は、

抗ミトコンドリアM2抗体 <1.5(判定 陰性)

抗核抗体

 抗体価 40倍

 HOMO 40倍

 Speckled <40倍

 Centromere <40倍

 Nucleolar <40倍

 Peripheral <40倍

 D n dots <40倍

 N envelope <40倍

 Pleomorphi <40倍

 Cytoplasmic 40倍 (speckled)

 Mitotic <40倍

 

この検査結果を見せられても、全然分からん。

医師は「Cytoplasmicが陽性だった」と言ったけど、よく見たらHOMOも陽性のようだ。

 

Centromere(セントロメア)やNucleolar(核小体)は分かる。

Peripheralは核の辺縁が染まるということか。

N enbelopeは核膜かな。

Mitoticは分裂期の細胞が染色される?

HOMO、Speckled、D n dotsが分からなくて、帰宅後にネットで調べた。HOMOとSpeckledは核が均質に染まるか、まだらに染まるかの違い。D n dotsはdiscrete nuclear dotsの略で、間期の細胞の核内に独立した斑点が6〜20個ほど染まる。

 

このサイトが分かりやすかった。細胞の染色画像がきれい。

「間接蛍光抗体法による抗核抗体写真集」第4版【PDF】

 

 

抗核抗体の検査とは、血清を希釈していって、どこまで希釈すると抗原抗体反応が陰性になるか?という方法で調べているようだ。

血清を40倍、80倍、160倍、320倍と系列希釈し、どの段階で抗体反応が消失するかを見る。

<40倍というのは、40倍希釈すれば陰性となることを示し、これが健常者の基準値のようだ。

40倍とは、40倍希釈では陽性だが、80倍希釈すると陰性になる。

320倍に薄めてもまだ反応が見られるなら、抗体価がかなり高いことを示す。

わたしの場合、HOMOとCytoplasmicが40倍で、Hマークが付いていた。

 

医師はこの結果を見て、急遽、今回も血液検査をオーダーしたのだった。

それが、コリンエステラーゼと間接ビリルビン、アミラーゼ、リパーゼ、CRP、末梢血液像(白血球分類)の項目だった。

コリンエステラーゼ、間接ビリルビン、CRP、白血球分類(検査データは省略)は、前回も今回も特に異常なし。

アミラーゼとリパーゼは、やはり前回と同じく高値だった。

 

うーむ。

なんだか、面倒くさい話になってきたぞ…

 

続く。