消化器内科に行ってきた 検査結果 その1 の続きである。

 

 

 

MRI(+MRエラストグラフィ)の結果は、特に問題なしだった。

血液検査でも、調べた限りでは問題なし。

なので、医師は「肝機能悪化の原因は分からない」と言ったのだった。

 

血液検査の結果は以下の通りだった。(朝食後4時間での採血)

 

AST 23 U/L (13 - 33)

ALT 39 U/L (6 - 27) H

ALP (IFCC) 64 U/L (38 - 113)

γ-GT 28 U/L (10 -47)

LD (IFCC) 177 U/L (124 - 222)

コリンエステラーゼ 368 U/L (168 - 470)

T-BiL 0.67 mg/dL (0.2 - 1.3)

D-BiL 0.05 mg/dL (0.0 - 0.2)

アミラーゼ 167 U/L (37 - 124) H

リパーゼ 65 U/L (13 - 55) H

TP 7.2 g/dL (6.7 - 8.3)

アルブミン 4.1 g/dL (3.9 - 4.9)

A/G 1.32

BUN 20.0 mg/dL (8 - 20)

クレアチニン 0.56 mg/dL (0.4 - 0.8)

eGFR 87 mL/min/1.73m2

UA 5.5 mg/dL (2.3 - 7.0)

Na 140.1 mmol/L (135 - 146)

K 4.61 mmol/L (3.5 - 5.0)

CL 103.3 mmol/L (96 - 108)

Ca 9.2 mg/L (8.7 - 11.0)

Mg 2.0 mg/dL (1.8 - 2.4)

Fe 80 µg/dL (43 - 172)

UIBC 254 µg/dL (137 - 325)

TIBC(計算) 334 µg/dL (251 - 398)

T-CHO 206 mg/dL (≦219.9)

TG 85 mg/dL (≦149.9)

HDL-C 93 mg/dL (≧40)

LDL-C 109 mg/dL (≦139.9)

血糖値 109 mg/dL (70 - 109)

HbA1c 6.7% (≦5.99) H

アンモニア 39 µg/dL (12 - 66)

溶血 (-)

乳び (-)

フェリチン 55.4 ng/mL (5.0 - 179.0)

CRP 0.02 mg/dL (≦0.3)

IgG 1380 mg/dL (870 - 1700)

IgA 215 mg/dL (110 - 410)

IgM 57 mg/dL (35 - 220)

IgG4 78.7 mg/dL (11 - 121)

HbsAg 0.00 IU/mL (≦0.04)

HbsAg判定 (-)

HCVAb 0.2 S/CO (≦0.9)

HCVAb判定 (-)

AFP 2.12 ng/mL (≦10)

PIVKA II 26 mAU/mL (≦39)

FT4 1.42 ng/dL (0.70 - 1.48)

TSH (IFCC) <0.01 mIU/> (0.61 - 4.23) L

PT(秒) 10.9 秒 (10.5 - 14)

PT(%)109.5 %

PTINR 0.96

D-Dダイマー 0.6 µg/mL (≦1.0)

FIB-4index 0.88

(血球については貧血以外問題ないので省略)

 

肝機能については、まだ高値ではあるものの、糖尿病内科で測定したときに比べると少し落ち着いていた。

これまでのデータの傾向から、「冬に悪化し、夏に改善するという周期性があるように見える」と思っていたのだけれど、今回少し改善したことで、この傾向は崩れた。

医師にもそう伝え、「仮に周期性があったとして、季節で肝機能が変動するということはあるのか?」と聞いてみると、うーんと唸りながら「ないことはないかなぁ… たとえばコレステロールと一緒に変動したりとか…」と医師は言った。

 

よく分からんけど、季節によって(食生活や活動量が変化して?)肝機能が変動する場合、それは(中性脂肪ではなく)コレステロール値と相関することが多いってことかな?

でも、医師はわたしの検査結果を過去のデータも含めて眺めながら、「この数値を見る限りは、そんなことは起きてなさそう」と言った。

ま、周期性があるように見えたのは、たまたまだったってことだろうね。

 

アミラーゼとリパーゼが基準値オーバーだったが、「背中が痛いなどの症状がないなら問題ない」とのことだった。

アミラーゼは内科クリニックに通っていたころは検査項目に入っていて、あのころも毎回基準値オーバーだった。でも、クリニックの医師は「これは無視していい」とスルーしていたので、わたしも気にしていなかった。

 

ネットで調べると、リパーゼはアミラーゼよりも膵臓特異的らしい。そのリパーゼも高値なのはちょっと気にはなる。

でも、もしMRIで膵臓に問題が見つかっていれば医師から指摘があるだろうし、本当に気にしなくていいのかも。(MRIの結果は診察室のモニタで見ただけなので、わたしの手元には何もない。結果をプリントしてもらえるのか、次の診察で聞いてみよう)

 

最近ずっと基準値オーバーが続いていたBUNだが、今回はギリギリ基準値内だった。これもよく分からん。

 

鉄関連は一応基準値内ではあるけれど、ほぼ閉経状態だとすると月経による喪失がないのだから、この数値は少し不足気味ってことかなぁ?

顕著な鉄の不足がないのに、常に貧血なのはどうしてだろう?

タンパク質不足ではないと思う。

腎臓の問題?

少なくとも30代前半では、「血の気が多い」と笑われたり、比重が高くて「ぜひ次は400mLの献血をお願いします!(初めてで怖々200mLだけ献血したので)」とお願いされるほど赤血球が多かったはずなんだけどなぁ…

 

CRPは以前から調べてみたいなと思っていた。「2型糖尿病の原因は慢性炎症」なんて話をよく目にするから。

でも、そんな理由では測定してもらえないから諦めていた。

今回、測定してみたら0.02 mg/dLだった。

基準値は0.3 mg/dL以下とあったけど、慢性炎症って、どれくらいの数値になるんだっけ?

ネットで調べてもよく分からず、引っかかったのがこのサイト(ここ)。

一般に血中hs-CRP値が0.2mg/dL以上であれば慢性炎症や感染症が示唆され、虚血性心疾患の危険性も高くなる。一方、血中hs-CRP値が0.07mg/dL以下であれば健常と考えられる。

0.02 mg/dLだったということは、炎症については全く問題なしってことかな。

じゃあ、わたしが血糖コントロールで難儀しているのは、慢性炎症が原因ではないということか。

糖質制限をしていて、必然的に動物性食品の多い高脂肪食になってるけど、5年続けていても炎症体質にはならないことを確認できたのはよかった。

 

炎症がないのはいいことだけど、じゃあ、なんで肝細胞が壊れてるんだ?

今回の検査だって、前回よりは改善していたとは言え、まだALT 39と高いわけで、肝細胞が正常より多く壊れて肝酵素が外に漏れ出していることを示している。

 

ん〜

炎症がないのに、細胞が死んでいる?

これは、アポトーシスを起こしているということ?

 

アポトーシスって細胞がきれいに死ぬから、細胞内のあれやこれやが外に漏れ出さないイメージがあるんだけど、どうなんだろ。

それに、仮にアポトーシスにしたって、なにが原因でアポトーシスが異常に起きているのかが分からない。

 

次の診察で、CRPと肝機能障害の関係について聞いてみるか。

忘れないようにしようっと。

 

自己免疫性肝炎かどうかを確認するために、各種免疫グロブリンを測定した。

結果は、異常なし。IgG4が上昇しているということもなかった。

 

B型C型肝炎については、やっぱりB型は抗原検査でC型は抗体検査だったのだが、どちらも(当然ながら)陰性だった。

3月に調べて陰性だったのに、1年も経たずに陽性になったらびっくりするわ!

 

肝がんマーカーであるAFPとPIVKA IIも問題なし。

 

TSHはチラーヂンSを服用して抑制されているので、低値で問題なし。

FT4はチラーヂンS由来で、医師によると「基準値内だから問題なし」とのことだった。

ということで、甲状腺ホルモン関連の疑いもなくなった。

 

プロトロンビン時間の結果からは、わたしは血が凝固しやすいことが分かるのかなぁ… よく分からん。

甲状腺手術の前にも測定していて、やっぱり少し凝固しやすいという数値だった。

ネットで調べると、貧血(血球成分が少ない)とPT-INRが低値になるという記載があった。(ここ) わたしの場合、貧血も関係してるのかなぁ?

肝臓に問題があるとPTは高値になるようなので、真逆の結果だったわけだ。

 

ということで、調べた範囲では特に問題となりそうな異常は見つからなかった。

なので、医師は「次は抗核抗体と抗ミトコンドリア抗体を調べてみよう」と言った。

自己免疫性肝炎では抗核抗体や抗ミトコンドリア抗体が、原発性胆汁性胆管炎では抗ミトコンドリア抗体が陽性になるらしい?(ネットで調べたけど、イマイチよく分からん)

 

ただ、抗核抗体と抗ミトコンドリア抗体が陰性でも、抗平滑筋抗体が陽性を示した原発性胆汁性胆管炎の症例が報告されている(ここ)(「原発性胆汁性肝硬変」という病名は、2016年に「原発性胆汁性胆管炎」に変更された(ここ))。

疑いを完全に晴らすのって、難しそうだ。

 

自己免疫性肝炎にしろ原発性胆汁性胆管炎にしろ、あるいはNASH(非アルコール性脂肪肝炎)にしろ、「肝炎」と付くのだから炎症を起こしているのだと思うのだけど、その場合、CRPは高くならないんだろうか? CRPが十分低くても、これらの可能性があるんだろうか?

うーん、分からん! これも次の診察で聞いてみるか。

 

 

ということで、診察後に採血して帰ってきた。

次の診察は、年明けの糖尿病内科の診察日に合わせてもらった。糖尿病内科の血液検査でまた肝機能の数値が分かるので、それも見ながらの診察になる予定。

で、今回は少し数値が落ち着いていたけど、また悪化傾向が続くようであれば、ウルソの服用を検討しよう、とのこと。

 

あ〜、結局ウルソなのね。

コメント欄で教えてもらってたから、予想はしてたけど。

 

原因が分からないって、本当に厄介だねぇ。

脂肪肝でもなく、怪しげなサプリ類も摂ってないとなると、自分ではなにに気をつけていいのやら。

 

とりあえず、次回の検査結果を待とう。