幸運にも目指していた大学院ビジネススクールの1つに社会人入試で合格できた。
MBA(経営学修士号)が取れる2年制の本科ではなく、1年制の履修単位取得だったが、金銭的にもむしろちょうどよかった。
ハーバード大とも提携している日本で最高とも言われる大学院ビジネススクールだけあって、
学生たちは誰もが知る大企業の幹部候補生の企業派遣や経営者の御子息もいて、ケーススタディと呼ばれる授業も実践的で大変刺激的であった。
勤めていた会計事務所は最初の数ヶ月は両立させていたがやはり大変で、将来、会計士や税理士を目指すつもりもなかったので、辞めることにした。
でもすぐ大手ビジネス系出版社のマーケティング業務委託の仕事につけることができて大学院と両立するには勉強にもなるし、ちょうどよかった。
社員の人たちも親切で、大企業の様子も知ることができた。
刺激的な1年はあっという間に過ぎたが、僕は迷っていた。
目標であった大学院にも行けたし、会計事務所の仕事も、出版社のマーケティングの仕事も悪くはないけれど、、
基本的に会社員のホワイトカラーの仕事は、会議や打ち合わせを除けば、黙々と書類やパソコンにひたすら向き合って事務仕事をする。
必要な仕事には違いないが、自分が一生をかけてやる仕事にはどうしても思えなかった。
経営の勉強もずっとしてきて、人から指示されて仕事をするのではなく、いつかは独立してみたいという気持ちもあった。
(その4に続く)

