最近発売されたCD「The Scheme:21st Century Revival」を買いました。
「ザ・スキーム」は1988年、ボーステックより発売されたNEC PC88専用のアクションゲームで、作曲を古代祐三氏が担当しています。
古代氏は日本ファルコム在籍時に「イース」や「ソーサリアン」の作曲を手掛けており、すでに絶大な人気を誇っていましたが、スキームではユーロビートのサウンドを取り入れた先鋭的な楽曲で、新たなファンを獲得しました。
ゲームよりサントラCDの方が売れたという逸話があるくらいです。
当時最新のFM音源チップYM2608(サウンドボードⅡ)を駆使した楽曲は本当に魔術の様でした。
今回の音源は80年代のシンセサイザー、ヤマハDX7を使用してのブラッシュアップで、印象はPC88版と大きな違いはありませんが、音のひとつひとつが明瞭で、PCMパートも非常にクリアです。
古代氏は以前、PC88の曲はPC88で最適に鳴らす為に作曲するので、アレンジするのは違うと発言していたので、このアプローチは最適解だと感じました。
ライナーに山下章氏が寄稿しているのも熱いですね。
こちらは1989年と、2002年発売のサントラ。
2002年版にはサウンドボードⅡ、ノーマル音源の両方を収録。
権利の関係もあって難しいでしょうが、他のタイトルでもこの様なサントラを作って欲しいですね。