映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 | 観たり、聴いたりした事を、つらつらと。

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映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を観て来ました。

2008年に「クリスタル・スカルの王国」が公開された時も思いましたが、インディの新作がまた観れるという喜び。これに尽きます。

今作は「フォードVSフェラーリ」のジェームズ・マンゴールドが監督を務めています。
スピルバーグ監督じゃないんだ、とは思いましたが、過去作を丁寧にリスペクトしていて、最初から最後までしっかり面白いです。ここに来て最高傑作かという充実した作品となっていました。

今回70歳の年老いたインディを描くという事で(ハリソン・フォードの実年齢は80歳)、少しシリアスな空気が流れていると感じます。
妻のマリオンとは別居しており、アパートの隣人に音楽がうるさいと怒鳴り込み、講義では若者の教養の無さを嘆くという、絵に描いた様な偏屈老人ぶり。


そんな老インディが、秘宝「アンティキティラのダイヤル」を探す道中、ふと後悔ばかりの自分の人生を振り返ります。そして考古学者の究極の目的とも言える終盤の選択に涙が止まりません。結末も納得です。

80年代、TVではインディ・ジョーンズを結構な頻度で放映していて、その度に観ていました。
インディに限らず、最近色んな分野で幼少の頃から慣れ親しんだ作品が幕を閉じて行くのを見て、少し寂しい気分になります。
ハリソン・フォード自身はインディを演じるのは最後だけど、俳優は続けると言ってくれているので、今後も期待しています。

ところで序盤の列車エピソードは本編の25年前という事で、若き日のインディが登場しています。

なんとAI技術でハリソン・フォードを若返らせてしまいました。凄い技術。

しかし今回は容姿の補正に留まっていますが、将来的には故人をAIで蘇らせて出演させる様な映画が確実に作られると思うので、その時はデータを観ているに過ぎないと冷めた目で観てしまうのかも。
AIに関しては反発も多いですし、結構複雑な問題ですね。

今回の悪役。ナチスの科学者ユルゲン・フォラー。

マッツ・ミケルセンの神経質そうな演技。さすがでした。