極度の人見知りで、学園生活を無為に過ごす中学生「ぼっちちゃん」こと後藤ひとり。
ある日、テレビで観た人気ロックバンドの「バンドは陰キャでも輝けるんで」という言葉に触発されギターを始め三年。動画配信の登録者数三万を越える人気者に。
しかしコミュ症の為、バンドはおろか友人を作る事も出来ず、高校生になっても悶々とした日々を送っています。
ある日ひとりは、ひょんな事からドラマー伊地知虹夏が主催する「結束バンド」のギターヘルプとして、ライヴステージに上がる事に。
承認欲求が以上に強く、行動をすればするほど奇行が目立ってしまうぼっちちゃんのキャラが面白いです。
そんなぼっちちゃんですが、結束バンドの一員となり、ライヴハウスでのバイト経験を経て少しずつ成長していきます。
作詞担当のぼっちちゃんは、自分が望んでいない売れ線狙いの応援ソングばかりを書いてしまいますが、「個性捨てたら死んでるのと一緒だよ」とベース、山田リョウに諭され奮起します。
「ギターと孤独と蒼い惑星」
ぼっちちゃんが自分をモデルにした歌詞を徹夜で書き上げたんだ!と思うとエモい。
「あのバンド」
ガールズバンドだから可愛い曲ばかりという訳ではなく、こういうゴリゴリなやつもあります。
作中での使われ方も印象的でした。
アニメーションのクオリティはかなり高めで、良く動き、ぼっちちゃんの変態的な動きも自由自在。
シンプルなキャラデザインとは対照的に、写実的な背景で画面は常にリッチな雰囲気。
アヴァンギャルドな実写の演出も巧みで視聴者を飽きさせません。
隅々まで管理された、細やかな演奏シーンも見事です。
今後の展開に期待です!