映画「THE FIRST SLAM DUNK」 | 観たり、聴いたりした事を、つらつらと。

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先月、映画「THE FIRST SLAM DUNK」を観て来ました。


上映前は内容についての情報が一切無く、直前にTVアニメ版からのキャスト総入れ替えが発表された事で、ネットでは中傷の様なコメントや記事が散見され、不穏な空気のまま公開日を迎えました。
しかし蓋を開けてみると、映画の評判は概ね良好で、現在大ヒット上映中。

映画では他の湘北メンバーに比べて、掘り下げられる機会の少なかった宮城リョータの視点から、インターハイ第二戦、王者山王工業との試合を描いています。


その為、山王メンバーのエピソードがかなり削られていますが、原作者の井上雄彦氏が監督、脚本という事もあって破綻の無い構成になっています。

冒頭の鉛筆で描かれた湘北、山王メンバーが徐々にアニメの世界に入り込んで来る様な演出がすばらしく、彩度の低い色彩設計も効果的で、漫画がそのまま動き出したかの様。
キャラクターは3DCGで描かれていて、井上監督が徹底的に監修したバスケ試合のスピード感を、様々な角度から臨場感たっぷりに描いています。

声優の入れ替えについては高校生らしいナチュラルな演技を求めたとの事ですが、これは成功していると感じました。

パンフ、すごくグリップが効く紙質でしたw

インタビューを読むと、井上監督の作品に対するストイックな姿勢が窺えます。本当に職人ですね。