Art Blakey & The Jazz Messengers /『Club Saint-German Vol.2』
久々に
我が家のライブラリーから抜き取った一枚のレヴューを書くことにしよう。
随分久しぶりになってしまった。
この間音楽を聴いていなかったわけではない。
書くのがなんとなく面倒くさかったのだ。
気が付けば12月も半ば過ぎ。2022年ももうすぐ終わる。
色々あったなような、無かったようなそんな一年だった。
そんなことはどうでもいい。
今聴いている一枚だ。
画像はVol.1だが聴いているのはVol.2だ。
もう、Vol.1は通り過ぎてしまったのだ。今更後戻りはできない。
Vol.1はまた改めて書くこともあるかもしれない。
そういう訳で『クラブ・サンジェルマン』でのライヴを収めたものだが、Vol.1よりVol.2の方が『モーニン』をはじめ耳なじみがあるナンバーが多い。
なので、ジャズ初心者には、Vol.1よりVol.2の方をお勧めする。
一曲目がいきなり『モーニン』からスタートする。
のっけからボビー・ティモンズのピアノを弾く指が引っかかる。自分が作曲した曲にも関わらずだ。しかし観客は大喝采だ。
ホールが興奮している息遣いが伝わるようだ。
その後も、メンバーのプレイに沸く様子が収められていて聴いていて楽しくなる一枚だ。
パリという場所柄もメンバー達を陽気にさせているのではないのではないか。
パリには、勝手な想像だがそんな力がある気がしてならない。
実際、当時のパリは本国アメリカよりもジャズ・ミュージシャンに対して好意的だった。デクスター・ゴードンのように一時期移住するアーティストもいたほどだ。
そんな、雰囲気を良く表した一枚である。