Polysics /『Oh!No!It’s Heavy Polysics』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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一人暮らしをしていると何かと簡素化したくなるものだ。

その中の一つに調理がある。

調理と言うより、その後の片付けがめんどくさい。

それでつい、やってしまうことがある。

 

コンビニ弁当。

 

つい、楽ちんなのでそれで済ましてしまう。

そもそも楽ちんの『ちん』は、なにから来ているのだろうか?

そんなことはどうでもいい。

コンビニ弁当についてだ。コンビニだけに限らない。スーパーの惣菜、外食についても言えることだ。

 

味が濃い。

 

昔からこんなに味が濃かっただろうか。

それとも加齢によって味覚が変化したのだろうか。

 

味が濃い。

 

若い頃、血圧が高かった理由がよくわかる。

致死量1歩手前だ。言いすぎたかもしれない。

でも、それくらい濃いのだ。

喉が渇いて仕方ない。

 

砂漠で遭難してひたすらさまよって歩いている。

もう、3日も食べてない。そこに命の綱が現れた。

 

『コンビニ弁当』

 

神様、仏様と男は感謝して貪るように包装をとってがっつく様に食らいつく。初めの何口かは良かった。男はある事に気づいた。

味が濃い。

食べれば食べるほど喉が渇く。砂漠のど真ん中だ。周りに水は無い。

食べ進めるべきか、止めるべきか思い悩む。

ありがたく感じた『コンビニ弁当』だが今となっては憎たらしくて仕方ない。

 

それくらい『味が濃い』。昼食に食べたコンビニ弁当に苦悶したのだ。烏龍茶を1リットルあっという間に飲み干した。

片付けはめんどくさいが、出来るだけ自炊しようと思った。

 

そんな喉がカラカラの状態で聴いているのがこの一枚だ。

 

日本を代表するテクノポップバンド、Polysicsが2011年にリリースした11枚目のアルバム『Oh!No!It’s Heavy Polysics』だ。

 

三人体制になって初のフルアルバムで、サウンドは影響を受けてきたDevo、P-Modelに近い。

 

元々のタイトルは『It’s Heavy Polysics』になる予定だったが、12曲目に収録されている『Much Love Oh!No!』での曲中でヤノが発する「Oh!No!」が中々OKが出ず、OKテイクが出るまで3日かかったことがあり、その頑張りに表して『Oh! No! It's Heavy Polysics』になったという。奇しくも尊敬するDivoの『Oh!No!It’s Devo』にかかっているが、それに気づいたのはタイトルが決まった後だそうだ。

 

ここでPolysicsのことに軽く触れておくと、1997年にハヤシヒロユキを中心に結成。その後数多くのメンバーが入れ替わっている。

現在は、ハヤシヒロユキ、フミ、ヤノマサシの3人組のグループである。

 

ライブで『パンを投げる』ことが有名だ。

 

元々は煎餅を投げていたらしいが、オーディエンスから「当たると痛い」というクレームが相次いだため、パンにしたのだそうだ。

 

2000年にメジャーデビューしてテクノポップ感が後退したらしいが、十分、今でもテクノポップさは残っている。

 

本作は2010年6月に『終了宣言』がされて、Rock In Japan Festivalから3人態勢になり、彼らの象徴的な灰色のツナギと銀色のバイザーをつけるようになった。

 

音楽に関してはこの手のニュー・ウェイヴ・バンドにありがちな『ピコピコ』を多用し、ギターをかき鳴らしている。

テクノ・ポップといえば何と言っても『ピコピコ』だ。

そこには80年代の香りがする。

まさにテクノは『ピコピコ』と言っていいのではないか。

 

しょっちゅう聴くわけではないが、たまに『ピコピコ』切れを感じたときに、「あ、俺今ピコピコが足りないな」と思って無性に聴きたくなる時がある。

 

ぜひ『ピコピコ』感を体験してもらいたい。