はっぴいえんど /『Happy End』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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今日の天気予報は雨だそうだ。

 

しかし、窓から見る限りでは晴れている。

 

寝不足だ。いつものとおりの愛犬だ。

おむつを自分で脱ぐことを憶え、決まった何か所で放尿をしているので、夜中にトイレに起きる度に掃除だ。イライラした状態で再度眠りにつくから疲れが取れない。

 

5時に起床して再度寝るかどうか迷ったが、諦めてそのまま起きて朝食を作って食べる。

 

なんとなくテレビをつけてぼんやりと見ていたが、何となくくだらなく感じて見るのを辞めて書斎に入った。

 

そして、昨日開かなかったシャッターを工具で強引に回したら開けることができた。

 

しかし、昨日力いっぱい手で回そうとしたから今日は指が痛い。タイピングすために鈍い痛みが走る。

 

そんな、今日の一枚はこれだ。

 

はっぴいえんどのサード・アルバムにして実質スタジオ録音のラストアルバムだ。

 

リリースされたのはわたしの生まれた1973年。

過去の2作目とはサウンドがガラリと変わってAOR、もしくはシティー・ポップの色合いが強い。

 

高田渡とベルウッド・レコードの三浦光紀がアメリカに行くというので誘われた大瀧詠一が残りのメンバーにアメリカ行きを提案した。それだったら、アメリカで録音しないかと帯同する三浦光紀が提案。その言葉には解散を決めていたはっぴいえんどのラストアルバムにふさわしいと思ったからだそうだ。

松本隆は、アメリカ行きについて好意的だった他の三人と違って、解散が決まった状態でレコーディングするのに乗り気ではなかったそうだ。

結局、松本はドラムに専念することに決め渡米する。

しかし、出来上がったアルバムを聴くといつもより少ないとはいえ殆どが松本の作詞の楽曲が多い。

 

録音はハリウッドにあるサンセット・サウンド・レコーダーズで行われた。

 

このスタジオではビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』、バッファロー・スプリングフィールドの『アゲイン』が録音されたスタジオで、大瀧はやってきたことが線で繋がったような気がしたと後述している。

 

ヴァン・ダイク・パイクが録音しているスタジオに現れ、はっぴいえんどのサウンドを気に入り『さよならアメリカ、さよならニッポン』を共作している。

 

この頃のバンドの状態を意識して細野が作り上げた『無風状態』は、まさにこの時のはっぴいえんどを物語っている。作詞作曲を細野がしているから当然と言えばそれまでだが、その後の細野作品を聴いているようだ。

 

全体的にはシティー・ポップの色合いが強いアルバムだが、ラストアルバムということもあってイニシアチブをそれぞれの曲でそれぞれのメンバーがとっているので、曲ごとにメンバーの個性が強く出ている作品だ。