はっぴいえんど /『CITY:Happy End Best Album』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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最早夏なんです。

 

唐突になんてことを言ってしまったが、それくらいの陽気だ。

 

しかも、窓を開きはなっていても、風がないので暑さが身体の中から抜け出さない。

救いは湿気が無いので心地は良い。

 

今書斎で聴いているのはこの一枚だ。

 

 

はっぴいえんどの1973年にリリースされた初のベストアルバムだ。

 

ベスト盤というと既存のテイクを集めたものと思いがちだが、のっけから出鼻をくじかれる。

1曲目は「はいからはくち」なのだが、別テイクバージョンでスピード感のあるガレージロック調なのだ。

これが、またカッコいいのなんの。

 

恐らく、アルバムの全体からすると似合わないと思ってこのテイクは外し既存のバージョンを入れたのだろうが、このベストアルバムの出だしとしてはコチラのバージョンの方がしっくりくる。

 

しかも、こちらのバージョンにはコーラスで小坂忠が参加している。

 

あと、他に特筆すべき楽曲は、第3回全日本フォークジャンボリーのライブ音源が最後に収録されている。

 

恐らく、曲順も相当考えてチョイスしたのではないだろうか。

おかげで、最初から最後まですんなりと聞けてあっという間の12曲だ。

 

ベストアルバムというと、初心者が初めに聴くのに持ってこいのところがあるが、はっぴいえんどに限っては、ファーストアルバムから順番に聴いて、このベスト盤を聴くのをお勧めする。

このバンドの楽曲には捨て曲が無いというのと、それぞれのアルバムの曲調が違っているのでそれを楽しんでからこのベスト盤を聴くと、「あれ?各アルバムでニュアンスが違うのになんでこんなに自然にまとまっているんだ」と驚くと思うからだ。

 

しかし、今日は夏なんです。

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