はっぴいえんど /『はっぴいえんど』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
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朝から気温が20度を車の温度計が示している。

確かに、半袖で充分なくらいの体感だ。

 

歯医者に行って来たのだが、口の中を見られるというのは尻の穴を見せるくらい恥ずかしいと昔から思っている。

完璧にキレイな口の中ならいいが、大抵磨き残しがあり、それを歯科助手さんが羞恥プレイかのように説明してくる。

その歯科助手さんが若くてキレイっぽい人(マスクをされているので脳内で都合よく変換される)なら尚更のことだ。

 

そんな、羞恥心を感じながら帰宅し、この一枚を聴いている。

 

 

捨て曲なしのはっぴいえんどのファーストアルバムだ。

日本のロックを確立した伝説のバンドだ。

メンバーはベースに細野晴臣、ドラムスに松本隆、ギターに大瀧詠一、鈴木茂の日本の音楽界に燦然と輝くレジェンド達が作ったアルバムだ。

特にこの通称『ゆでめん』は、鈴木茂のギターの良さが際立っている。

4曲目の『飛べない空』は間違いなくビートルズを意識して作られている。基本、サウンド面の影響はバッファロー・スプリングフィールドと公言しているが、『飛べない空』だけは異質でビートルサウンドなのだ。

それが、意外なのだ。当時のグループ・サウンズは英国のアーティストの影響を受けているグループがほとんどで、そんな時代だからこそアメリカ音楽を取り入れるのだと細野晴臣は語っていた。

それと、細野と大滝はサウンドに拘ることを第一に考えていた為、松本隆が提言した日本語をロックに当てはめることに対して当初は相当反対だったようだ。

 

2枚目の『風街ろまん』に比べると粗削りだが、そのガシャガシャした感じがこのアルバムでしかできないかっこよさになっている。

 

それが顕著に表れているのは8曲目の『いらいら』だ。

 

この『ゆでめん』での特徴として、当時の時代背景が映し出されている。

 

『風街ろまん』と比べて、情緒的な中にもメッセージ性が入っているところがそう感じさせるのかもしれない。

 

まさに日本ロックの誕生がこの一枚なのだ。