The The : [ Mind Bomb ] 1989年 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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ザ・ザは基本的にマット・ジョンソンのソロ・プロジェクトだったが、本作ではジョニー・マー(元ザ・スミス)、ジェームズ・エラー、デヴィッド・パーマー(元ABC)を正式メンバーに迎えたバンド形態で制作された[8]。なお、ジョンソンはマーがザ・スミスを結成した頃からの知り合いで、しばらく連絡が途絶えていたが、既に本作の制作に着手していた頃、イギー・ポップのライヴ会場でマーと再会を果たし、そのままバンド加入を持ちかけたという。

 

「アルマゲドン・デイズ」はイスラム教キリスト教の対立による最終戦争を描いた曲で、本作からの先行シングル候補だったが、当時はサルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』がムスリム社会で物議を醸しており、シングル・リリース予定日の前週にイランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニーがラシュディの死刑を宣告する事態となったため、レーベルの判断で急遽「ビートゥン・ジェネレーション」が先行シングルに変更された。なお、「アルマゲドン・デイズ」は最終的に本作からの第3弾シングルとなった。(Wikipediaより抜粋)

 

まさに上記の通りで、ソロプロジェクトでは物足りなかったものが本作から解消され重厚感のある、また様々なジャンルを超えたサウンドプロダクションが施された、The Theの代表作である。ザ・スミスが丁度解散したというタイミングも相まって、天才ギタリストジョニー・マーが加わったことは非常に大きい。マット・ジョンソンもある種モリッシーと近い部分があるので、マーはこのタイプとの相性がいいのだろう。と、いいながらも、プリテンダーズにも参加していたが。

 

 

アルマゲドン・デイズが大ヒットしたが、個人的に好きな作品は「August & September」

秋の気配を感じさせるジャジーな曲。

 

本作と、次作『DUSK』は、今聴いても全く経年劣化を感じさせない。

 

それは、The The が英国音楽史において、クロスオーヴァー・ポイントにおいて重要な役割を果たしていることに由来する。

The Theがいなければ、ここまでオルタナティブ・ロックが多種多様な音楽になって脚光を浴びることもなかっただろうし、ブリットポップも生まれなかっただろう。

 

マット・ジョンソンというカリスマの持つ音楽性はジャンルに縛られない彼そのものの音楽だという証を久しぶりに聴いて感じた。