桜も咲き始め、春めいてきた日差しに時折突風に春の到来を感じる今日この頃。
心も踊り始めて、散歩がてらカフェで読書にでもといかないのが、今年の春。
新型コロナウィルスの蔓延で、迂闊にでれないのだ。
だから、家のコーヒーマシーンで豆を挽いてコーヒーを入れる。
せめてもの贅沢だ。しかし、コーヒーだけでは足りない。お香も炊いてみよう。香りは大事だ。そうなると、あとは音楽だ。
今の俺は何を聴きたいんだ。
何を選ぶかによって今日の流れが変わるぞ。
ライブラリーをじっくりと見ていく。
パッと目が止まった。
Ricky Lee Jones の [ Pop Pop ]。
1991年にリリースされた、リッキーのジャズのスタンダードを歌った名盤だ。
ゆったりとしたテイスト。いいじゃないか。
よし、これに決めた。
盤を入れて再生ボタンを押す。
アコースティックギターの音色と共に、リッキーの気怠そうな、それでいて可愛らしさを感じさせる歌声が流れる。「My One And Only Love」。
春の鎌倉を思い出す。
報国寺。
竹寺として有名なお寺だ。
竹を愛でながら抹茶をいただく。
あれから何年たっただろうか。
このアルバムを聞くと、そんなほろ苦い過去も一緒に思い出すから面白い。
ああ、気持ちいい。
世の中がパンデミックだという事を忘れてしまいそうだ。