AZYMUTH 『涼風』1977年 2ndアルバム | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
音楽は『耳から入れる薬」。
音楽マイスター「おと虫」の、音楽処方箋。
*紹介している商品は、画像をクリックするとameba picsで購入もできます。
音楽療法と心理学をブレンドしてあなたの心の浄化をサポートします。

 

 

どうも、おと虫です。

 

どうやら今年は暖冬のようで、例年に比べると真の底から寒さを感じることがないですね。

僕のオフィスが、ガレージをリノベーションしたものなので結構底冷えするので、暖冬はありがたい限りでございます。

 

空間音楽を構築するときに一番気を付けるのは、クライアントの要望はもちろんですが、主役となるものより主張しすぎないことに気を付けます。香水もそうですがつけすぎるとかえってマイナスになりますよね。音楽も同じで、さりげなく漂わせてコンセプトを補佐するのが役目になります。

 

そういう中で、非常に扱いやすいジャンルがあるんですが、それが「フュージョン」なんですね。

 

イージーリスニングだと、安っぽかったり、主張がなさすぎたりするけど、質のいいフュージョンの場合、絶妙なスパイスになってくれます。

 

今日ご紹介するのは、そんなフュージョンにおいてブラジリアン・グルーヴの雄、AZYMUTHの2ndアルバム「涼風」です。

 

1977年にリリースされた本作。

日本では、この中に収録されている『Voo Sobre O Horizone』『Tarde』がNHK-FMの人気プログラムだった「クロスオーバー・イレブン」の初期のOP曲、ED曲に使われていたこともあり、ある一定の世代より上にとっては非常になじみ深い作品だと思います。

 

このアルバムは初夏の朝の朝露に濡れた木々の葉の香りが漂うような感覚があります。

 

リラックスした曲もあり、アップテンポ、ミディアムテンポの曲もありとバランスが非常にいい作品なんですよね。

この頃の音楽シーンにおいて楽器の主役を担い始めていたのが当時、急速に発展したシンセサイザーなわけですが、アジムスはそこまで主張せず、効果的に利用しているところが彼らのセンスを伺わせます。

 

残念ながら、グループの中心的存在であった天才キーボーディスト/アレンジャーのジョゼ・ホベルト・ベルトラミが2012年に亡くなってしまいましたが、後任にキコ・コンティネンティーノが加入し2016年からまた精力的に活動を再開しています。

 

昨年、2019年10月にも日本にライブで来日し、大盛況でしたね。

 

ジャズの幅広さと奥深さを知るうえで、「フュージョン」は重要なカテゴリーなわけですが、まず聴き始めるならばアジムスの本作がお勧めです。

 

今日はこの中から「Voo Sovre O Horizonte」をご紹介したいと思います。

 

先述した通り、NHK-FMの人気番組だった「クロスオーヴァー・イレブン」の初代OP曲だった曲です。

 

 

では、最後に「今日の偉人の一言」を。

 

『欠点の中には美点に結びついているものがあり、矯正しないほうがよい欠点がある。』

~ジョセフ・ジュベール(フランスの哲学者)

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

 

それでは、次回またお会いしましょう。